現役保険営業マンの「生命保険徒然日記」

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 生保の銀行窓販・年末の全面解禁決定A―第一と住友のチャネル争奪戦。

<<   作成日時 : 2007/10/28 22:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 6

前回の*続きです。10月24日の日本経済新聞・朝刊に、第一生命と住友生命の銀行チャネル争奪戦についての記事がありました。

*前回の記事はこちら。
  • 生保の銀行窓販・年末の全面解禁決定@―「銀行の利益重視」では?

    ・管理人の所見
    1.第一と住友の行動はビジネスの世界ではごく普通のこと。

    …記事を読む限り、第一と住友の争奪戦とは

    第一生命と親密な関係にあるとされているみずほ銀行が、住友生命とのトップ会談で住友の変額年金保険の取り扱いを承認した対抗策として、第一生命がりそなホールディングスから同行の優先株引受の交換条件として、自社の保険商品の窓口取り扱いを取り付け、住生の地元でみずほの店舗網が薄い、関西圏の窓販拠点を手にした。

    という、両社の販路開拓のことを指しているようです。

    …まぁビジネスにおいて相手の重要拠点を奪う、あるいは、手薄なところに攻め込むというのは日常的に行われている普通のことだと思います。

    2.銀行窓販の営業網は本当に強いのか?
    日経は、銀行窓口を

    〈…2002年の先行解禁で始まった年金保険の販売で大手銀の営業網の強さは実証済み…〉

    と、高く評価しております。

    確かに、銀行は変額年金保険の募集において、引受先の保険会社が予想していた以上のハイペースで契約を獲得しました。

    しかし、ハイペースで契約が伸びたのは、募集チャネルとしての強さよりも、@職業告知のみで加入できる、A非常に投資性が強く、資産運用手段としてアピールしやすい、などといった変額年金保険の特性によるところが大きかったのではないでしょうか?

    そのため管理人は、「現時点では、募集チャネルとしてさほど強くはない」と見ております。

    3.外資系生保も営業職員網を抱えている。
    日経いわく、「外資系は営業職員を抱えず身軽」だそうですが、もう無茶苦茶ですね。

    人数こそ大手国内生保より少ないですが、アリコジャパン、米プルデンシャル生命、アクサ生命、ジブラルタ生命、AIGエジソン生命、AIGスター生命といった外資系生保は営業職員を抱えておりますよ。

    こんな初歩的な知識も持ち合わせていないとは…もう少し保険業界全体のことを勉強してから記事を書いてほしいものです。

    最後に一言…あまりに浅い記事に呆れてしまいました。まぁ日経ですから仕方がないのかもしれませんが…。

    【記事の内容】

    以下、記事の内容です。

    【保険の銀行窓販・全面解禁決着(下)―生保、陣取り合戦。商品設計、銀行側が主導】
     DS戦争再び―。1980年代後半に営業職員を総動員して激しい個人保険の獲得合戦を展開した第一生命保険(D)と住友生命保険(S)。それから20年を経て、宿敵が再び相まみえている。今度は、銀行窓販チャネルの争奪戦だ。

     ◇予想外の提携
     仕掛けたのは住生だった。昨年の5月、社長(現会長)の横山進一の姿が東京・内幸町のみずほ銀行本店ビルにあった。頭取の杉山清次との初会談で、みずほ銀が住生の変額年金保険を取り扱うことに合意。今ではみずほ銀における売れ筋商品になっている。

     みずほが苦境にあったときに資本支援した第一はみずほと最も親密のはず。みずほ銀本店ビルも第一の所有だけに、住生との販売提携のニュースに第一社内には怒りが渦巻いた。が、第一社長の斎藤勝利は冷静に巻き返し策を練っていた。

     今年7月。第一は、りそなホールディングスの優先株を引き受けるかわりに、自らの保険商品を店頭に置いてもらうことで合意した。いわば「資本」と「窓販」の交換だ。第一は、住生の地元、かつみずほが手薄な関西圏で拠点を確保した。

     保険商品の銀行窓販の全面解禁を巡る対立は、政治を巻き込んだ調整の末に12月実施で決着したばかり。だが、全面解禁を見越した生命保険業界内のせめぎ合いはすでに中盤戦。2002年の先行解禁で始まった年金保険の販売で大手銀の営業網の強さは実証済みで、販売網獲得の成否が、需要縮小に悩む生保経営の将来に大きな影響を与えかねないためだ。

     だが、販売チャネルを巡る生保間の駆け引きが過熱するほど、商品設計や販売手数料の設定などで銀行の主導権は強くなる。「顧客優先の全方位外交で取扱商品は決める」。みずほ幹部の発言に、銀行主導の全面解禁の内実がのぞく。

     販売支援体制でも同じ構図が見える。三菱東京UFJ銀行は親密先の明治安田生命保険を中心に300人強の出向者を出迎える。同行は窓販の全面解禁と同時に「全店舗で全商品」を取り扱う。複雑な法令順守(コンプライアンス)体制徹底のためにも保険の専門家の確保が不可欠なためだ。

     生保各社は保険金不払い問題の後処理に追われ、職員は不足気味。しかし窓販ビジネスで出遅れた明治安田にとって三菱東京UFJ銀は巻き返しに向けた主戦場だ。

     ◇郵政が焦点に
     大手銀だけが窓販チャネルではない。富国生命保険社長の秋山智史は全国の信用金庫めぐりに余念がない。富国は販売提携先をほぼ信金に絞り、3月末で全信金の96%、275金庫と提携。「信金窓販」最大手の地位を確保した。

     窓販を巡る今後の最大の焦点は、簡易保険を巡り生保業界と長く対立関係にあった日本郵政だ。販売手数料を獲得し広範な郵便局網を維持するには簡保だけでは足りず、民間生保商品の採用を検討中。ここでは日本郵政社長の西川善文の要請に応じて首脳級の人材を送り込んでいる住生が有利では―。こんな思惑が渦巻く。

     営業職員を抱えず身軽な外資系や損保系など新規参入組みを巻き込む形で過熱する陣取り合戦。保険の銀行窓販の全面解禁は生保の勢力図を大きく変える可能性もはらんでいる。


    以上です。

    人気ランキングは、10月28日22:00現在で40位…下がってしまいました。皆様の一票をお待ちしております。
    人気ブログランキングへ

    こちらのランキングも皆様の一票もお待ちしております。
    マネポケ金融投資ブログランキング!
  • 設定テーマ

    注目テーマ 一覧

    月別リンク

    ブログ気持玉

    クリックして気持ちを伝えよう!
    ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
    →ログインへ

    トラックバック(1件)

    タイトル (本文) ブログ名/日時
    保険窓販に「万全を期する」
    全国銀行協会の奥正之会長(三井住友銀行頭取)は23日の定例記者会見 ...続きを見る
    保険ってわかる?
    2007/11/12 20:05

    トラックバック用URL help


    自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

    タイトル
    本 文

    コメント(6件)

    内 容 ニックネーム/日時
    日経の記事をそのまま読めば、やはり浅いとしか言いようが無いですね。現役さんの読み解きで正解かと思います。ただし、この先、コンプラが厳しく問われ、よりコンサルの重要性が増す、終身・医療に踏み込んでいくと、どの様に影響してくるかが問題ですね。
    それに銀行よりも郵便局の方が影響大ですよね。引受保険金額の上限撤廃なんてニュースもでていますし。。
    goodday
    URL
    2007/10/29 11:50
    gooddayさん、こんにちは。
    一番コメントありがとうございます。
    …いや、ホントに浅い記事でした。窓販解禁についての記事を上・下の2回に分けたのは失敗ですね(苦笑)。
    …確かに、まぁ銀行員も出向あるいは中途入社した人も馬鹿ではありませんから、試行錯誤を重ねて強力な募集チャネルに変貌する可能性は十分にありますので、今後は要注意ですね。
    …そうですね、既に一定程度の募集能力を有しているかんぽ生命の上限枠廃止といった規制緩和は窓販よりも影響が大きいと思います。こちらは要警戒ですね。
    現役保険営業マン
    2007/10/29 12:02
    こんにちは。
    生保の手数料って、銀行にとってはよほどおいしい旨みなんでしょうね。そして、保険会社にとって銀行(JP)は、よほどおいしい販売チャネルなんでしょうね。
    とことこママ
    URL
    2007/10/29 18:51
    とことこママさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    …そりゃそうです。保険の販売手数料の高さは、本業が伸び悩む銀行にとっては相当おいしいはずです。でなければ、政治問題に発展させてまで、窓販の全面解禁にこぎつるとは思えません。
    …生保には、行員に対する商品研修、法令順守の徹底、個人情報の取り扱い、銀行に対す募集手数料の設定―などかなりの負担がのしかかってくるのでおいしいチャネルとはいえないと思っております。変額年金保険で相当の「成果」があったために生保にはおいしいチャネルとして映るのでしょう。
    現役保険営業マン
    2007/10/29 20:11
    こんばんは!

    日本の銀行は今後本格的に手数料ビジネスに転換して行くんでしょうね…

    また、一夜にして日本最大級民間会社になったJP!津々浦々の販売網は脅威って言えば脅威ですね!

    でも、マイペースマイペース!一人一人のお客様との出会いを大切にし、一歩一歩着実に歩んでいきましょう!
    ともさか保険事務所
    URL
    2007/10/29 20:13
    ともさか保険事務所さん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    …はい、おっしゃるとおりです。本格的な手数料ビジネスに移行するための本丸が、保険の銀行窓販全面解禁だったのではないかと見ております。
    …そうですね。JPの一員であるかんぽ生命は、民間の生保商品を取り扱うことを決めたようですので、生命保険の代理店にとっては競合が増えることで厳しい状況になるでしょうね。
    またJPは郵政公社時代に資産運用力を外資系証券会社や銀行と同等もしくは上回る水準にまで高めているといわれておりますから、保険業界以外にも大きな影響が出ることは避けられないでしょう。
    …はい、まずは一歩一歩着実にですね。
    現役保険営業マン
    2007/10/29 22:12

    コメントする help

    ニックネーム
    URL(任意)
    本 文