現役保険営業マンの「生命保険徒然日記」

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help リーダーに追加 RSS 生命保険の銀行窓販全面解禁で、営業職員の仕事が奪われる!?

<<   作成日時 : 2007/12/27 23:15   >>

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12月25日の日本経済新聞・朝刊に、22日をもって全面解禁となった生命保険の銀行窓販についての記事がありました。

記事によりますと、

@銀行が代理店となって保険の販売を始める際、複数の保険会社の商品をそろえるケースが多い。生保の営業職員が自社の商品のみであるのに対し、商品内容や保険料などを比較して購入できる。利用者にとっては預金。住宅ローンなどと併せて保険にも加入できるので利便性が向上する。

A銀行窓販の焦点は生命保険だ。銀行が顧客から資産運用の相談を受けたとき、不測の事態に備えて生保商品も提案できれば幅が広がる。生保商品は保険料も高く、銀行は安定的な販売手数料も見込める。

B大手生保各社が悩むのは、数万人ずつ抱える営業職員との関係だ。国内大手9社の保険料収入が06年度に前年度比4%減るなど、市場全体が頭打ち。死亡保険や医療保険を銀行を通して販売すれば、営業職員の仕事を奪うのは確実だ。

C1人の営業マンが様々な金融商品を販売できるようになれば、より幅広い知識や説明能力が求められ、販売する側の責任は重くなる。現在は証券、銀行、保険で個人分野の営業員は計約100万人いるとされるが、規制緩和で業界の壁が撤廃されると、将来は30〜50万人に減るとの見込みもある。金融商品販売員も少数精鋭化が進みそうだ。


とのことです。

…いつも思うのですが、なぜ「銀行業務の肥大化」という現実を「利便性の向上」などという美辞麗句で隠そうとするのでしょうか?理解に苦しみます。

…融資を通じて企業を支えるという崇高な本業以外に、手数料目当てで投信の販売や生損保の取り扱いにまで手を広げることを、銀行の利用者は本当に望んでいるのでしょうか?

そうは思えません。管理人は

利用者が望んでいるのは、銀行が融資を通じて企業を支えるという理念と志を取り戻すことと、ATM手数料を差し引くとマイナスになってしまうような低利率の預金金利を解消することではないか

と思っております。

…また、多くのお客様が生命保険について、本当に銀行窓販解禁のような「利便性の向上」を望んでいるのでしょうか?そうは思えません。

管理人は、

多くのお客様が望んでいるのは、「利便性の向上」などという建前ではなく、@契約や保険金等の支払における情報格差の解消、A自身のニードを把握したうえで、そのニードに合致した保険に加入できる環境整備、B自分や家族と真摯に向き合って話し合うことができる営業パーソン、C情報統制の解消―ではないか

と考えております。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【保険の銀行窓販・全面解禁―生保商品・広がる選択。「死亡」「医療」も購入可能に】
 生命保険、損害保険のあらゆる商品を、22日から銀行が販売できるようになった。医療保険や死亡保障保険の取り扱いも始まり、消費者は複数の会社の商品を見比べて選べる。投資信託を皮切りに、これでほぼすべての金融商品の販売が認められた銀行の対応や、消費者が商品を選ぶ際の注意点などをまとめた。

 全面解禁初日の22日、三井住友銀行は土曜日も営業する62拠点で保険商品の販売を始めた。りそな銀行船橋支店は説明会を開催。東京都江戸川区の主婦(38)は「日ごろから付き合いのある銀行なら安心して相談できる」と話していた。2年前に一時払い養老保険などの銀行窓口販売が始まった際、政省令に全面解禁日を07年12月22日と盛り込んでいたため、異例の土曜日スタートとなった。

 保険商品は生命保険なら自社の営業職員、損害保険の場合は代理店が売るのが一般的だ。契約が長期にわたる死亡保障保険など、専門知識を持った担当者が顧客をカバーする体制を整えているところが多い。ただ、多額に上った保険金などの不払い問題で、信頼が揺らいでいる面もある。

 ◇複数社比較OK
 銀行が代理店となって保険の販売を始める際、複数の保険会社の商品をそろえるケースが多い。生保の営業職員が自社の商品のみであるのに対し、商品内容や保険料などを比較して購入できる。利用者にとっては預金。住宅ローンなどと併せて保険にも加入できるので利便性が向上する。

 一方、銀行が融資先の中小企業の経営者に融資の引き上げをちらつかせて保険購入を迫る恐れもある。金融庁は銀行窓販の対象となる保険商品を段階的に広げてきた。銀行による圧力販売がないかを慎重に検証したうえで、全面解禁を決めた。

 これまで生保商品では変額年金を含む個人年金保険や養老保険など、損保商品では火災保険などを銀行で販売できた。全面解禁により、生保で月払い終身保険を初めとする死亡保障保険や医療保険など、損保は自動車保険などが認められた。ただ、自動車保険は単価が低く事故対応の手間もかかるので、銀行は販売に積極的ではない。

 銀行窓販の焦点は生命保険だ。銀行が顧客から資産運用の相談を受けたとき、不測の事態に備えて生保商品も提案できれば幅が広がる。生保商品は保険料も高く、銀行は安定的な販売手数料も見込める。

 欧米諸国でも保険の銀行窓販は認められている。特に盛んなフランスでは、売上高全体の15%以上を保険の販売手数料が占める大手銀行もある。日本でも「販売に慣れる来年度以降、収益の柱の1つに育っていけばいい」(三井住友フィナンシャルグループの北山禎介社長)と銀行側の期待は大きい。

 ◇生保側に温度差
 商品を提供する生保業界では窓販への対応に温度差がある。これまでも代理店販売の比重が高かった外資系と損保の子会社生保が積極的で、例えば三井住友銀行が当初扱う16商品のうち、両者で10商品を占める。

 2002年解禁の個人年金の窓販で、銀行の販売力は実証済みだ。年4兆〜5兆円を販売しており、外資や損保系は大きく保険料収入を伸ばした。全面解禁で「2匹目のどじょう」を狙う。

 一方、住友生命保険を除く国内大手生保は商品供給に慎重だ。第一生命保険は10月から窓販専門の生保子会社の営業を始めたが、商品は個人年金に限定し「当面、主力の死亡保障を銀行に提供するつもりはない」(第一生命の斎藤勝利社長)。行政処分で窓販に出遅れた明治安田生命保険も「変額年金の販売に注力する」という。

 大手生保各社が悩むのは、数万人ずつ抱える営業職員との関係だ。国内大手9社の保険料収入が06年度に前年度比4%減るなど、市場全体が頭打ち。死亡保険や医療保険を銀行を通して販売すれば、営業職員の仕事を奪うのは確実だ。

 銀行でどれだけ生命保険が売れるだろうか。アリコジャパンは「12年には新契約から得る年間保険料で2500億円になる」と予測。最大手の日本生命保険の新契約に匹敵する規模だ。「銀行が勧める商品なら安心」という人は少なくない。

 もっとも、死亡保険や医療保険の銀行窓販は「簡単には成功しない」との見方も根強い。保険金支払いなどアフターサービスで、銀行が対応しきれるか疑問視する声は多い。日本経済新聞社が11月に実施したアンケート調査(有効回答4105人)でも「銀行で死亡保険の購入を検討する」人は24%にとどまった。

【金融商品「業界別」崩れる―投信販売、半分が銀行経由】
 保険の銀行窓販の全面解禁により、銀行、証券、保険と業界縦割りで商品販売を絞ってきた規制がほぼ撤廃されたことになる。1つの金融機関で様々な金融商品を買えれば、利用者の選択肢は広がる。

 かつて銀行はもっぱら預金しか販売できなかったが、1990年以降、様々な金融商品の販売が認められていく。98年には投資信託の販売が解禁された。当初は「銀行に元本保証のない投信の販売は無理」と言われたが、今では投信販売のほぼ半分は銀行経由となっている。204年には証券仲介業が解禁され、銀行が株式や債券の売買注文を証券会社に取り次げるようになった。

 01年4月から保険商品の銀行窓販が段階的に始まる。まず長期火災保険などが認められ、住宅ローンの契約と併せて火災保険に加入するのは珍しくなくなった。02年10月の個人年金の解禁では、変額年金市場が急拡大した。

 住宅ローンや預金を取り扱える銀行代理店制度も06年に始まった。ソニー生命保険は来年1月から、営業マンがソニー銀行の代理店として住宅ローンを販売する。今回の保険窓販の全面解禁で、銀行はほぼすべての金融商品を扱えるようになった。業界ごとの販売規制緩和の総仕上げといえる。

 1人の営業マンが様々な金融商品を販売できるようになれば、より幅広い知識や説明能力が求められ、販売する側の責任は重くなる。現在は証券、銀行、保険で個人分野の営業員は計約100万人いるとされるが、規制緩和で業界の壁が撤廃されると、将来は30〜50万人に減るとの見込みもある。金融商品販売員も少数精鋭化が進みそうだ。

【Q&A―銀行で買う際の注意点は? 契約後対応など充実度は未知数】
 Q.銀行で保険を選ぶメリットは?

 A.複数の会社の商品を比較して検討できる。がん保険の場合、入院給付金を支払う日数や付加される特約など、中身は保険会社によってさまざまだ。病気にかかったときの保障に重点を置くのか、保険料の負担を重視するのか。「自分にあった保険を選ぶことができる」(ファイナンシャルプランナーの大倉修治氏)

 Q.銀行で保険に加入する際の注意点は。
 A.銀行員の保険に関する知識がネックになりそうだ。銀行がこれまで販売した変額年金は投信と似た商品内容であるのに対し、今回解禁される月払いの終身保険や医療保険は、万一のときに備える保障性の強い商品で銀行にとって未知の領域だ。

 銀行は保険経験者の中途採用や職員研修に力を入れているが、担当者の経験不足から説明や契約後の対応が不十分になってしまう恐れが指摘されている。「特約の多い大型の死亡保障など、商品内容が複雑で保険料の高い保険を選ぶ場合は、生保の営業職員が向いている」(ファイナンシャルプランナーの吹田朝子氏)との声もある。

 Q.保険金を請求したり、契約内容を変更したりするには。
 A.保険会社のコールセンターに連絡すると、手続きの説明を受けられるほか、必要な書類を送ってくる。銀行も窓口や電話で対応するが、保険金の支払いや契約内容の細かい説明、住所変更などは保険会社に取り次ぐことになる。困ったことが起きた場合は、コールセンターにじっくり問い合わせるのが賢明だ。

 Q.銀行とそれ以外の販売チャネルで、保険料は変わるのか。
 A.同一商品の場合、保険料は同じ。代理店となる銀行に、保険会社が販売手数料を支払っているためだ。一部の保険会社が手がけている医療保険や自動車保険の通信販売は、店舗がないため保険料が安い。保険に加入する目的がはっきりしていて、対面で説明を聞く必要がなければ通販を使うのも一つの手だ。

 Q.どの銀行に行けば、保険商品を購入できるのか。
 A.すべての銀行で、すべての保険商品の販売が始まるわけではない。全面解禁時は、大手行は対象店舗を首都圏などに限定する。地方銀行では年明け後に対応するところが大半だ。全国各地の銀行で保険商品を比較検討できるようになるまで、しばらく時間がかかりそうだ。


以上です…ふうε=(-.-;)。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
激しく同意です!小奇麗な店舗でちゃらっと売れるのが生命保険ではないと私は思っています。何度も打ち合わせを経てようやく満足のいく契約に結びつくものです。消費者関与は高いが成熟度が低いお客様を鴨にしたいのなら別でうけど。販売員が減るっていいますけど、銀行や他の大型販売店に募集人が横スライドするだけですから余り意味はありません。相変わらず、この辺読みが薄い記事ですね。コストのかかる店舗経営で人件費にお金かけられませんから質の維持は相当大変なはずです。今銀行や大手代理店は募集人の採用に躍起です。人が移動するだけで、押し付け販売の構造が変わったわけではありません。残念な新聞記事ですね。
goodday
URL
2007/12/28 09:11
gooddayさん、おはようございます。
一番コメントありがとうございます。
>消費者関与は高いが成熟度が低いお客様を鴨にしたい…
>>まさに狙いはそこにあるのではないでしょうか?銀行だから…郵便局だから…ということだけで安心してしまう成熟度の低さを何とかしなければいけませんね。
>販売員が減るっていいますけど、銀行や他の大型販売店に募集人が横スライドするだけですから余り意味はありません。…
>>同感です。専業チャネルで人数が減っても他のチャネルで募集人が増加しますから、結果的にはプラスマイナス0ではないかと…。
まぁ底が浅いのは日経ですから…仕方がないでしょうね。
現役保険営業マン
2007/12/28 10:28
昨日、逓増定期保険の税務についての意見公募が財務省のパブリックコメントに公示されました。日経の記事には確定のような記事でしたが?
どうだか??保険各社・・慎重ですね!
hasu0723
2007/12/28 14:38
hasu0723さん、こんにちは。
…そうですね。逓増定期保険の税務見直しは、今の段階では(案)であって確定ではありませんからね。各生保とも慎重になるでしょう。何しろ長期傷害保険で高い代償を払ってますから…。
…日経は相変らずですね。まだ確定していないものをあたかも決まったかのように書くのはジャーナリストとしていかがなものかと…新聞記事だけで物事を判断するのは危険ですねぇ。
現役保険営業マン
2007/12/28 15:31

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