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help RSS C型肝炎、オーダーメード医療や新薬の開発が進む。

<<   作成日時 : 2010/03/13 19:28   >>

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3月12日の日本経済新聞・夕刊に、C型肝炎のオーダーメード医療や新薬開発に関する記事がありました。

記事によりますと、

< 肝炎患者の支援などを定めた肝炎対策基本法が昨年末に成立し、4月から医療費助成も拡充される。慢性肝炎の7〜8割を占めるC型肝炎を巡っては、ここ数年、治療法の聞きやすさを事前に調べるオーダーメード医療や、既存薬の効きにくい人向けの新薬の開発も進んできている。>

とのことです。

…う〜む、遺伝子を調べることで事前に治療効果が高い確率で分かるとは…10年位前ではここまでできなかったと記憶しています。肝炎治療は随分と進歩しましたね〜。

記事にもありますが、多くの新薬の開発が進められているとのことですから、それらの新薬が実用化されれば、より多くの患者さんが病を克服できるようになるかもしれませんね。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【C型肝炎―治療法の効果事前に判定、遺伝子を目印に。新薬開発も進む】
 肝炎患者の支援などを定めた肝炎対策基本法が昨年末に成立し、4月から医療費助成も拡充される。慢性肝炎の7〜8割を占めるC型肝炎を巡っては、ここ数年、治療法の聞きやすさを事前に調べるオーダーメード医療や、既存薬の効きにくい人向けの新薬の開発も進んできている。

 「この遺伝子を目印にすれば、治療が効くかどうかが85〜90%の確率で事前にわかる」―。国立国際医療センター国府台病院(千葉県市川市)の溝上雅史・肝炎・免疫研究センター長は、昨年発見した遺伝子にこう期待をかける。

 ◇採血して調べる
 C型肝炎の治療は「ペグインターフェロン」の注射と「リバビリン」という飲み薬とでウイルス(HCV)を体から排除する併用療法が一般的だが、効果の個人差が大きい。溝上センター長らは併用療法の効いた患者186人と、効かなかった128人の遺伝子を詳しく解析。体内でインターフェロンの一種である「インターフェロンλ(ラムダ)」を作る遺伝子のわずかな個人差によって、効果が大きく左右されることを突き止めた。

 事前診断は採血して遺伝子を調べるだけ。昨年末から患者を対象にした臨床研究を開始し、すでに数百人に実施した。

 ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法は1〜1年半もの長期間にわたり続ける必要があり、うつ病や貧血などの副作用を伴う。治療費も高額だ。事前診断できれば、治療を始めるタイミングや、研究段階にある別の治療法を試すかどうかなどの判断材料になるという。

 遺伝子の個人差だけでなく、ウイルスのタイプによっても治療効果に差が出てくる。日本人の場合、「1b型」「2a型」「2b型」の3種類のウイルスが多い。2a型・2b型だと、併用療法によって7〜8割の患者がウイルスを体から排除できるが、1b型だと半分程度しか治らない。日本人は感染者全体の7割が治りにくい1b型で、体内のウイルス量が多い場合にはさらに治療が効きにくくなってしまう。

 武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)の泉並木・副院長を代表とする研究チームはマーケティングによく使う「データマイニング」という手法を使い、併用療法の効果や治療後の再発のしやすさなどを事前に見分ける手法の開発に取り組んでいる。

 1b型でウイルス量も多く「難治性」とされる患者約1200人のデータを分析。血液検査で分かる血小板数や腫瘍(しゅよう)マーカーと呼ぶたんぱく質などのデータと、年齢・性別などをもとにすれば、併用療法の効きやすさが事前に高い確率で分かることが判明した。泉副院長は「効きやすいことが事前に分かれば、つらい治療を続けていく動機づけになる」と見る。今回の研究結果をもとにしたパンフレットを作成して3月以降、各地の拠点病院に順次配布していく予定だ。

 こうした事前診断で併用療法が効きにくいことが分かった場合にはどうしたらよいのか。肝炎の進行は非常にゆっくりなので、高い医療費や副作用リスクをおして併用療法を始めるより、新薬の登場を待ったほうがよいかもしれない。また、医師と相談して研究段階にある治療法を試すことも可能だ。

 ◇世界的に研究活発
 国立感染症研究所の脇田隆字ウイルス第二部長は「多くの新薬の開発が進められており、あと5年もすれば、治療法は現在よりも大きく進歩しているだろう」と説明する。

 最も早期の実用化が期待されるのは「プロテアーゼ阻害剤」というタイプの薬で、代表的なところでは田辺三菱製薬が治験の最終段階を実施中。実用化されれば、ペグインターフェロンやリバビリンとの3剤併用の形で使用される見通しだ。

 またウイルス増殖にかかわるたんぱく質の働きを妨げる「ポリメラーゼ阻害剤」というタイプの薬もJTなどが開発中。高脂血症の治療に使うスタチンや、免疫抑制剤の一種サイクロスポリンなどにもC型肝炎への効果がある可能性が判明しており、世界的に研究が活発になっている。

 インターフェロン治療の医療費は、これまで患者が収入に応じて月1万〜5万円を自己負担していた。国の2010年度予算で助成額が拡充されるため、4月からは1万〜2万円へと軽減される予定だ。新しい治療法の開発も着実に進んでおり、今は決め手となる治療法がない人も決して悲観する必要はない。

▽C型肝炎
 C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって発病する。国内の感染者数は150万〜200万人。感染者の3割は自然にウイルスが体から排除されるが、7割は持続感染し、20〜30年の長い時間をかけて慢性肝炎から肝硬変、肝がんへと移行する。

 慢性肝炎の段階ではほとんど自覚症状が出ない。国内では毎年、3万人以上が肝がんによって死亡しているが、8割はC型肝炎が原因とされる。


以上です。

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