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help RSS がんの最新治療C―腎細胞がんの分子標的薬。

<<   作成日時 : 2010/07/24 23:25   >>

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7月23日の日本経済新聞・夕刊に、腎細胞がんの分子標的薬についての記事がありました。

記事によりますと、

< 腎細胞がん(腎がん)治療がここ1、2年で大きく変わってきた。転移・再発するとこれまでは決め手になる治療法がなかったが、新タイプのがん治療薬である分子標的薬が相次いで登場、がんの進行を抑えることができるようになった。>

とのことです。

…管理人は、分子標的薬の登場で治療の選択肢が広がったことは、患者と家族にとってとても心強いことだと思います。

ただ、その一方で

@従来の抗がん剤とは異なる副作用が出る。

A治療費が高く、患者にとって経済的負担が大きい。


という課題があります。

管理人としては、そのような治療費負担を軽減する手段として、がん保険などの生命保険をうまく使っていただきたい、と思っています。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【がんの最新治療を追うC―進行を抑える分子標的薬。腎がんに効果、皮膚障害など課題】
 腎細胞がん(腎がん)治療がここ1、2年で大きく変わってきた。転移・再発するとこれまでは決め手になる治療法がなかったが、新タイプのがん治療薬である分子標的薬が相次いで登場、がんの進行を抑えることができるようになった。

 陣がんは腎臓がんの一種で、がんが主に腎臓内の尿細管上皮細胞にできる。早期に発見できれば、腎臓の部分切除か全摘出によって治るが、腰痛や血尿などの症状が出たときにはすでに進行しているケースが多い。

 都内に住む吉田健一さん(仮名、68)は2007年6月、尿に血が混じっていることに気がついた。痛みはない。精密検査をすると、腎がんが見つかり、すでに肺に転移するなどかなり進行した状態だったという。

 ◇新薬承認が相次ぐ
 手術という選択肢もあったが、がんが大きく広がっており、治る見込みは小さい。当時、唯一の薬物療法だった「サイトカイン療法」を選んだ。しかし、インターロイキン2では意識がもうろうとなるほどの高熱に見舞われ、インタフェロンαでもうつ状態に陥るなど副作用がひどく、治療を断念せざるを得なかった。

 そんなとき、腎がん向け分子標的薬「ネクサバール(一般名ソラフェニブ)」の承認が近いことを知る。08年6月から毎日、ネクサバールを飲む生活が始まった。その後、仕事にも復帰できた。がんが小さくなったわけではないが、大きくならないままじっとしている状態がほぼ2年続いている。吉田さんは「この薬のおかげで、がんと折り合いをつけながら生きることができる」という。

 ネクサバールはがんに栄養分を送り込む新しい血管ができにくくなるように分子を設計して作った低分子薬だ。慶応義塾大学の大家基嗣教授は「がんの中でも腎がんにはとくに血管がたくさん集まってくる。血管新生阻害薬がよく効く」と説明する。ネクサバールの後にできた「スーテント(同スニチニブリンゴ酸塩)」も同じタイプで、投与後、がんの大きさが3割以上小さくなる患者の割合がおよそ半分で、欧米よりも治療成績がよいという。

 今年に入って「アフィニトール(同エベロリムス)」が承認された。近く「トリセル(同テムシロリムス)」が新たに使えるようになる。この2つの分子標的薬はがん増殖にかかわるたんぱく質「mTOR」を標的にしている。ネクサバールやスーテントが効かなかった場合の治療薬として期待がかかる。「選択肢が増えることで、患者の状態にあったベストな治療ができる」(大家教授)

 大きく様変わりした腎がんの薬物治療で当面の課題は副作用問題。分子標的薬ががん細胞に狙いを定めて攻撃するといっても、患者によっては治療の継続が難しくなるほどの副作用がでることも、スーテントなどの血管新生阻害タイプでは普通の抗がん剤ではあまりみられない「ハンドフットシンドローム」という手足の皮膚障害に悩まされる。

 薬価ベースで毎月数十万円にのぼる治療費も大きな問題だ。高額療養費支給制度を使えば患者負担は一定額を超えることはないが、それでも薬を飲み続けなければならず、家計へ重くのしかかる。

 ◇治療の標準化急ぐ
 短い期間で新薬が次々と登場したことで、医療機関によっては治療に違いが出て、患者を惑わすことも想定される。米国などでは手術が難しい場合には分子標的薬が第一選択肢だが、日本では転移が肺にとどまっていると、まず、サイトカイン療法を試みるケースも多い。がんが縮小する奏功率が1〜2割と欧米よりも高く、実績を優先する医師も少なくないからだ。

 腎がん治療に取り組む都内の全大学病院とがん専門機関は「腎がん分子標的薬治療コンファレンス」を立ち上げ、薬剤ごとに治療効果や副作用について医師らが定期的に話し合っている。帝京大学の堀江重郎主任教授は「最新の情報をいち早くシェアすることで、日本人にあった腎がん治療の標準化が実現できる」と話している。

▽分子標的薬
 分子生物学を駆使してがんが増殖・転移するメカニズムを解明し、悪さをするたんぱく質の働きを抑え込むように設計してできたがん治療薬。細胞分裂に狙いを定めてがん細胞をたたく普通の抗がん剤が、正常細胞も同じように攻撃してしまうのに対し、がん細胞特有の分子をターゲットにする。

 2001年日米欧に登場した慢性骨髄性白血病治療薬「グリベック」が最初とされる。それまで不治の病だった白血病でも治るようになり、「魔法の薬」ともいわれた。その後、肺がんや乳がんなど様々ながんを対象に開発され、現在ではがん治療薬の主役になっている。

 当初はがん細胞のみを攻撃するため、副作用が少ないとみられていた。世界に先駆けて日本で承認された「イレッサ」では間質性肺炎で死亡するケースが相次いで、社会問題になった。今では、分子標的薬ごとに従来の抗がん剤とは異なる副作用がでるとみられている。


以上です。

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