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help RSS 医療機関が、がん闘病生活の質改善に取り組み始めたそうです。

<<   作成日時 : 2010/08/28 22:22   >>

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8月26日の日本経済新聞・夕刊に、がん患者向けのメーク法講演会の開催など医療機関が取り組み始めた、がん闘病生活の質改善に関する記事がありました。

記事によりますと、

< がん患者を治療する医療機関が、患者向けにメーク法の講演会を開いたり、美容室と連携したり、と闘病生活の質の改善に乗り出し始めた。先進的な病院は美容師資格を持つスタッフを配置。がん特有の病臭の緩和に取り組む病院もある。背景には、がん治療法の進歩で社会復帰を果たすことが多くなった患者の願いが「どれだけ生きるか」から「どのように生きるか」に変化してきたこともある。>

とのことです。

…患者さんが一人で生活の質に関する悩みを抱え込んでしまわないためにも、こうした取り組みが始まってきたことは素晴しいことではないかと思います。

全国的にこうした取り組みが広がるといいですね。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【医療機関 がん闘病生活の質改善―メーク法講演会・消臭を工夫。社会復帰に向けケア】
 がん患者を治療する医療機関が、患者向けにメーク法の講演会を開いたり、美容室と連携したり、と闘病生活の質の改善に乗り出し始めた。先進的な病院は美容師資格を持つスタッフを配置。がん特有の病臭の緩和に取り組む病院もある。背景には、がん治療法の進歩で社会復帰を果たすことが多くなった患者の願いが「どれだけ生きるか」から「どのように生きるか」に変化してきたこともある。

 「キレイは生きる力になる」。7月上旬に大阪医療センター(大阪市中央区)が開いたがん患者対象のメーク法の講演会。招かれた美容ジャーナリストで、自身もがん治療を経験した山崎多賀子さん(49)が約1時間、がんで入院や通院をする患者ら約70人を前に闘病生活を生き生きと過ごすための美容法を講演した。

 ◇面会前向きに
 山崎さんは2005年に乳がんと診断された。抗がん剤で脱毛した自らの体験から「変わり果てた自分の姿を鏡でみて、打ちのめされた。逆にメークで元気な時の自分の顔を取り戻したことが、回復への自信になった」と化粧の効用を説いた。病室や自宅から外に出て、人に会いたいという前向きな気持ちも、メークがもたらしてくれたという。

 化粧でもっとも注意するのは、抗がん剤治療で抜け落ちてしまうまゆ毛の描き方。山崎さんは「人間の表情をつかさどるまゆ毛が抜けると、表情が乏しくなってしまう」と、看護師長をモデルに自然なカーブのまゆの描き方を実演した。

 講演は好評で、06年に子宮がん手術を受けて現在も半年に一度、通院する大阪市城東区の女性(57)は「抗がん剤でまゆ毛が抜けたが、特にケアはしなかった。もっと早く話を聞いておけばよかった。再発した場合に備え、ためになる話だった」と感心していた。

 大阪医療センターは今回、初めて美容の講習会を開いたのは「日ごろから美容に関する相談が患者さんから多く寄せられていたため」(管理課)。今後は近隣の美容室と提携して美容師を招いて定期的にセミナーを開く計画という。

 山崎さんによると、病院が美容に関する講演会を開くなど、治療で生じる外見の変化までをケアする機運が出てきたのは最近だという。山崎さんは「昔は治療で精いっぱいだったがんが“治る病気”になり、社会復帰する人が増えたため」とみる。

 ◇スタッフ常駐
 美容やファッションに詳しいスタッフを院内に常駐させる先進的な病院もある、相良病院(鹿児島市)は昨秋、美容師資格を持つスタッフによる患者向けのサロンなどを備えた「ココロとカラダのサポートセンター」を開設した。

 同センター内の売店「メディケアショップ」には脱毛に悩む患者向けの肌触りがよいタオルの帽子や、手術跡を隠すマフラーなどが並ぶ。乳がん経験者で、洋裁師でもある同センタースタッフの毛利滋子さん(53)が、患者のオーダーに応じて服などを作製。医療用のかつらの利用や脱毛時の頭皮のケアなどの相談に応じる「ヘアケアステーション」では、美容師資格を持ったスタッフ2人が業務にあたる。

 毛利さんは「治療で肌が荒れた」「爪が黒ずんだ」など美容に関する患者の悩みに数多く接し、「病院の役割は、ただ病気を治すことだけではないと実感した」という。

 同センターを設けた理由を、病院を運営する医療法人の相良正子常務理事(65)は「治癒率が上がり、患者はがんとともに生きる時代になってきた。治療後の生活を考えた支援体制を確立する責任が病院にはある」と説明。毛利さんのようながん経験者約10人に働いてもらっているのも「社会復帰後に生き生きと働ける場を提供したかった」と狙いを話す。

 闘病生活では「におい」も、デリケートな問題のひとつ。進行がんの患者が発する臭いなどを研究する静岡がんセンター(静岡県長泉町)地域資源研究部の楠原正俊部長(54)は、こうした臭いを「病臭」と表現。例えるなら、硫黄臭やアンモニア臭に近いという。

 楠原部長によると、病臭はがん細胞から排出された異常物が、呼気や尿に混ざったり、皮膚上の常在菌に代謝されたりして発生。「ケアをする看護師の負担になると同時に、患者自身が『自分は臭いのではないか』と心を痛めてしまう」(楠原部長は)。においを気にして見舞いを断る患者もいるという。

 同センターでは、強力な消臭剤を染みこませたパットを患部に当て、病臭を緩和。さらに病室に残ったにおいは医療用の空気清浄機で消し、同センターの庭園で採取したバラを使い、大手香料メーカーと開発した特製のスプレーをまく。

 同センターの女性病棟の松見しのぶ師長(45)は、見舞いに来た孫から「臭い」と言われた患者をみて、いたたまれない気持ちになったという。「におい対策は患者さんの尊厳を守るためでもある」と松見師長。がんと闘う患者の生活の質向上に向けた取り組みが、医療機関には一層求められそうだ。

【脱毛など心理的苦痛大きく】
 多くの女性がん患者は、治療に伴う肉体的な苦痛より外見の変化を気にかけ、医療機関に外見のケアを望む―。がん患者への美容の影響を研究する臨床心理士で山野美容芸術短大の野沢桂子教授(心理学)が昨年、がん患者753人(うち有効回答638人)を対象にしたアンケートで、こんな実態が明らかになった。

 がん治療に伴う苦痛について、女性(有効回答374人)は「頭髪の脱毛」や「乳房の切除」などの外見の変化を上位に挙げ、「吐き気」や「だるさ」など肉体的苦痛を上回った。男性(同264人)は「全身の痛み」や「吐き気」など肉体的苦痛が上位を占めた。

 病院側が治療に伴う患者の外見の変化をケアすべきか質問したところ、約60%が「患者が必要だと思わなくても、医療行為の中に(外見のケアを)組み込むべきだ」と回答。「患者が必要と思った時、組み込むべきだ」も約37%で「病院が患者の外見ケアを手掛ける必要はない」と応えたのは約3%だった。

 野沢教授は「医療関係者は治療の副作用として主に肉体的な苦痛を心配してきたが、とくに女性は外見に表れる副作用を気にしており、医療関係者の意識改革が急務」と指摘している。

▽がん患者の美容に関する試みの例
・特定非営利利活動法人(NPO法人)「キャンサーリボンズ」

活動拠点のリボンズハウス(川崎市)で患者向けに頭皮ケアやネイルの講習会を定期開催。

・患者団体「大阪がん医療の向上をめざす会」
手術痕を隠す衣服などを紹介するファッションショーを大阪市内で今年5月に初開催。一部の商品化を検討中。

・NPO法人「日本ヘアエピテーゼ協会」
美容師を対象に医療用のかつらのカット技術を講習。これまでに団体認定の美容師を約100人養成。


以上です。

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