現役保険営業マンの「生命保険徒然日記」

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zoom RSS 生保の銀行窓販、一時払い終身が好調も統制が課題。

<<   作成日時 : 2011/12/02 16:45   >>

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12月2日の日本経済新聞・朝刊に、生命保険の銀行窓販についての記事がありました。

記事によりますと、

< 生命保険会社の破綻が続いた2001年の「生保危機」から10年。株安、円高、低金利が再び生保経営を揺さぶり始めた。銀行を通じて保険を売る「銀行窓販」は成長市場だが、過度の依存にはリスクも伴う。運用環境の劣化は業界再編の呼び水となる可能性もある。>

とのことです。

…結論を申しますと、いつもの日経クオリティが光っています。DQ・FFヲタク仲間の佐藤さんが目を通したら、食後のビールを吹いてしまうかもしれません。

結果論ですが、個人マネーを取り込み手数料を稼ぐことに必死な銀行に、手数料を稼げる変額個人年金保険や一時払い終身保険を提供したことは、「保険は保障を提供するもの」という意識が浸透することを妨げ、消費者の利便性向上はほとんどなされず、銀行に新たな手数料の収益源を確保させただけかもしれません。

今回の記事を読む限り、銀行窓販は1つの募集経路になるのがせいぜいで、募集人や代理店といったいわゆる営業パーソンによる募集経路を脅かすことなど無理ではないかと感じます。

なお、今回の記事に登場する一時払い終身保険ですが、あくまで一生涯の死亡保障を提供する契約であり、個人マネーの受け皿として推奨されている金融商品ではありません。

予定利率は保険料の割引率であり、預金金利とは違うものです。預金と比較することは無意味です。

また、解約時に生じる現金(解約返戻金)ですが、元は将来の保険金や給付金の支払に備えて積み立てられている責任準備金です。預金とは異なりますから預金の代わりに…というのは無理があります。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【生保 揺れる進路(上)―売れ筋に落とし穴。「銀行窓販」統制利かず】
 生命保険会社の破綻が続いた2001年の「生保危機」から10年。株安、円高、低金利が再び生保経営を揺さぶり始めた。銀行を通じて保険を売る「銀行窓販」は成長市場だが、過度の依存にはリスクも伴う。運用環境の劣化は業界再編の呼び水となる可能性もある。

 ◇収入全体の5割
 都内の信託銀行に資産運用の相談に訪れた60歳代の男性は、こんな提案を受けた。「利回りも良いし、相続対策にもなります」。手渡されたパンフレットは明治安田生命保険の一時払い終身保険「Everybody(エブリバディ)」だった。

 11年4〜9月期決算で、明治安田生命の銀行窓販による保険料収入は1兆2059億円と前年同期に比べ2倍超。収入全体の約5割を占め、営業職員による販売収入(7471億円)の1.6倍だった。銀行窓販収入の94%を一時払い終身保険で稼ぎ出した。

 大手生保の一時払い終身保険の利回り(予定利率)は1%前後。定期預金よりも高利回りを見込める。低金利で顧客の喜ぶ預金商品が見当たらない銀行には、販売手数料を稼げる有力な商品だ。

 生保にも利点はある。自前で売る死亡保障の生保商品は20〜30年の長期契約が基本。一方、銀行窓販向けの一時払い商品は短期間で収入増を見込める。ただ、思わぬ落とし穴にもなり得る。

 「販売目標を上げてほしい」。大手生保の銀行窓販担当者は取引先の地方銀行から迫られた。手数料を稼ぎたい銀行が販売増を求めてきたのだ。

 年度始めに運用計画を立てるので販売目標は変えられない、と告げると銀行は「一押し商品は他社にもありますからね」と一言。生保の担当者は「自社商品を積極的に売ってもらえるかは銀行次第」と明かす。販売量を自社でコントロールしにくいのが実情だ。

 預金よりもお得―。銀行が顧客に終身保険を売る際の決まり文句だ。ただ、市場金利が上がれば利回りが一定の一時払い終身保険の魅力は相対的に下がり、解約が殺到する懸念もある。その際の資金負担はまるまる販売元の保険会社が負う。販売時に手数料を稼ぐだけの銀行は、後の運用リスクを気にせず販売額を増やしがちだ。

 ◇振れ幅が大きく
 住友生命保険や富国生命保険は前年に一時払い商品の販売を休止したり抑えたりした結果、今期は大幅な減収が続く。運用成績次第で年金額が変わる変額年金保険を過去に販売した第一生命保険や三井生命保険は、株価下落に伴う損失の穴埋めに今も苦しむ※。銀行窓販は「有力な販売チャネルのひとつ」(明治安田生命の殿岡裕章専務執行役員)だが、収益の振れ幅は大きくなる。

 明治安田生命は12月から一時払い終身保険の予定利率を1.5%から1.1%に下げた。資金流入リスクを避けるためで、他社が追随する可能性もある。利率を下げれば金融商品としての魅力は薄れる。保険料が上がり契約者にしわ寄せが及ぶ。

 ▼一時払い終身保険
 契約の際に一括で保険料を払い込む商品。死亡保障が生涯続く一方、10年後に解約すれば金融機関の定期預金より高い利回りを得られる可能性があり、貯蓄と保険を組み合わせた性格を持つのが特長。外貨建ての商品もある。契約者が死亡した場合、相続人が受け取る保険金は5000万円の基礎控除とは別に、法定相続人1人当たり500万円の非課税枠がある。

※正確に申しますと、年金原始を保証するタイプなどの、いわゆる最低保証型の変額年金保険で約束した最低保証に係る責任準備金を積み増さなくてはならない、ということです。

責任準備金は保険会社にとって「負債」となります。そのため、責任準備金の積立額が増えるほど会社の収益を圧迫してしまうのです。


以上です。

画像
↑、この写真のどこかにクルマバッタモドキというバッタの幼虫が隠れています。分かりますか?(7月中旬に撮影)

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
すみません、自分も吹き出してしまいました。
正直、銀行の窓口で生命保険をきちんとコンサルするのは無理でしょう。
最低限、来店型ショップを併設でもしないと、新聞が描くような事にはならないと思います。
ステルビオ
2011/12/02 22:17
バッタ、ちゃんといましたよ〜
TX88A
URL
2011/12/03 07:08
ステルビオさん、こんばんは。
一番コメントありがとうございます
ワハハ、またそんなストレートに本当のことをwwww。まぁ、確かに「手数料ウマー」の現状を見ると、そういっても差し支えないかと思われますね。
現役保険営業マン
2011/12/03 18:26
TX88Aさん、こんばんは。
コメントありがとうございます
さすがです。画像中央やや左側にいます。複眼まで迷彩を施していますので、いったん目線を逸らすと見失ってしまいます。
現役保険営業マン
2011/12/03 18:28
myuもバッタちゃん見つけましたぁ(^^)v
今回もお勉強になりましたぁ。
いつもありがとうございます
myu
URL
2011/12/03 18:46
まいどです。

銀行の脱線業務は生命保険だけではありません。今やサラ金の窓口にもなっております。はっきり申しまして堕落しております。特に生命保険は次々と変容して、かなりの知識、スキルを積んだ方でもなかなかついてゆけない商品です。銀行の焦りを感じてなりません。

阿南龍子
2011/12/03 21:29
myuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます
見つけましたか^^。路上で遭遇すれば目立つ色彩ですが、彼らの住処である草むらではご覧のとおり、ちょっと見ただけでは見分けが付かない見事な迷彩となります。
現役保険営業マン
2011/12/03 21:46
預金と比較するという意味は、ある意味一定期間後の解約を前提とした(税制メリットも含めた)利回りで比較しているのだと言う点がきじでは指摘されていますが、その通りではないでしょうか?それにしても銀行にこれほどまで手数料を払って募集しなければならないほど、保険会社の収入保険料は厳しい状況だということでしょうか?
通りがかり
2011/12/04 08:09
通りがかりさん、コメントありがとうございます。
確かにそうかもしれませんね。ただ、個人的には本質的に異なるものを比較してどうするのよ…と思っています。

ん〜個人的にはそこまで厳しいとは思いません。契約の極端な集中をどう避けるかなど、銀行をコントロールすることに苦労しているのではないかと思います。
現役保険営業マン
2011/12/04 19:32
阿南龍子さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

まぁ、銀行も手数料が必要な状況ですからね。必死なんですよ彼らも。
現役保険営業マン
2011/12/04 19:34
客からすれば、たとえば100万円が10年後にいくらになって戻ってくるか、という点で、預貯金と生保を比較しているのではないでしょうか?利息であれ責任準備金であれ、10年後の101万円より105万円を選択しているのが現状だと思います。
たじちゃん
2011/12/22 19:49
たじちゃんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます
ごくシンプルに考えればそうかもしれませんね。ただし、そうした観点で比較しているのは顧客だけでなく、売り手側の銀行の担当者もではないかと思います。
現役保険営業マン
2011/12/22 23:23

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