現役保険営業マンの「生命保険徒然日記」

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zoom RSS がん保険の失効を巡る裁定事案。

<<   作成日時 : 2012/01/12 22:57   >>

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生命保険協会が取りまとめた、平成23年7〜9月の苦情受付状況(ボイスリポートNo.24)に、がん保険の失効を巡る裁定事案がありました。

リポートによりますと、事案の概要と申立人の主張は以下のとおりです。

<事案の概要>
 失効するまで事前通知が一度もなかったことから、失効措置を取消し保険を元の状態に戻し、がん診断給付金の支払いを求め申立てがあったもの。

<申立人の主張>
 昭和58年7月にがん保険に加入し、以来27年間保険料を支払い続けていたが、平成22年7月に年払い保険料の口座引き落としが2ヵ月続けてできなかったため、失効してしまった。

 7月に引き落としができなかった旨の通知が届かず、翌8月に再度引き落としができなかった際も、保険会社はハガキで案内したというが、当方にはいずれの通知も届かなかった。また、それ以降、失効の通知も届かず、がんの検査入院をすることになり保険会社に問い合わせて初めて失効していることを知らされ、復活しようとしたが、健康状態の関係で復活もできない。

 30年近くも契約を着実に履行してきた契約者に対し、契約者の意思を確認せずに保険を失効させる保険会社の対応は不誠実で、契約という事実を軽んじたものである。失効を取消して、がん診断給付金を支払ってほしい。

…この事案は既に裁定が終了しています。

がん保険の効力が失われて、復活手続きをしないうちにがんを発症したため、給付金を一切受け取れない―これは、最悪のパターンですね。

今回の事案ですが、個人的には

営業担当者が、申立人に対して2ヵ月分の保険料併徴の予告が出た時点で、電話連絡を行うなどすれば失効を回避できた可能性がより高かったのではないかと思えるが、そもそも失効させてしまったのは、保険料引き落とし口座の残高不足を招いた申立人の責任であり、こればかりはどうにもならない。

―と思っています。

【事案の内容】

以下、裁定事案の内容です(ボイスリポートNo.24・P31〜32より転載)。

[事案22-144] 失効取消請求
・平成23年8月16日 裁定終了

<事案の概要>
 失効するまで事前通知が一度もなかったことから、失効措置を取消し保険を元の状態に戻し、がん診断給付金の支払いを求め申立てがあったもの。

<申立人の主張>
 昭和58年7月にがん保険に加入し、以来27年間保険料を支払い続けていたが、平成22年7月に年払い保険料の口座引き落としが2ヵ月続けてできなかったため、失効してしまった。

 7月に引き落としができなかった旨の通知が届かず、翌8月に再度引き落としができなかった際も、保険会社はハガキで案内したというが、当方にはいずれの通知も届かなかった。また、それ以降、失効の通知も届かず、がんの検査入院をすることになり保険会社に問い合わせて初めて失効していることを知らされ、復活しようとしたが、健康状態の関係で復活もできない。

 30年近くも契約を着実に履行してきた契約者に対し、契約者の意思を確認せずに保険を失効させる保険会社の対応は不誠実で、契約という事実を軽んじたものである。失効を取消して、がん診断給付金を支払ってほしい。

<保険会社の主張>
 下記理由により、申立人の請求には応じることはできない。

(1)申立契約は、約款に定める手続きに則って失効している。

(2)下記のとおり、当社の申立人への対応に落ち度はなく、契約を失効させることが特に不誠実とは認められない。

 @本件保険料の支払遅滞も、振替指定口座の残高不足という専ら申立人の責に帰すべき事情である。

 A当社は一度目の保険料振替の前後にそれぞれ親展扱のハガキで振替の案内をしており(つまりは、失効前に2度の文書案内をしており)、これらのハガキが後日当社へ返送された事実もない。

 Bなお、上記ハガキ以外にも、契約内容を知らせる封書や、生命保険料控除証明書等をそれぞれ郵送しているが、これらの郵便物についても宛先不明等で後日返送された事実もない。

<裁定の概要>
 裁定審査会では、申立書、答弁書等の書面にもとづいて審理した結果、下記のとおり、申立内容を認めることができないことから、指定(外国)生命保険業務紛争解決機関「業務規程」第37条により、裁定書により理由を明らかにし、裁定手続きを終了した。

(1)保険約款の解釈
 @保険契約は附合契約【注】であり、約款に従って当事者の権利義務や契約の終了理由等が定められる。

 A申立契約の約款上の「失効」規定は、申立人の主張するような、契約者の契約継続意思の喪失の推定によるものではなく、保険料支払義務の遅滞にもとづく債務不履行を原因とする契約の解除であり、契約者の意思に左右されるものではなく、申立人の主張するような、契約者の意思確認は必要ではない。

 Bまた、同規定は、無催告解除及び解除行為を不要とする当然解除を定めた規定と解釈されており、従って、遅滞があることの通知、および解除予告などの通知は不要であることから、保険会社の行う振替不能の通知や失効の通知は、失効の効力発生要件ではなく、仮にこれが契約者に到達していなかったとしても、失効の効力には影響はない。

(2)申立人の主張の判断
 上記(1)が保険約款上の「失効」の解釈であり、当審査会も現状においては、この解釈を維持することから、申立人の契約継続意思を確認しないこと、あるいは振替不能通知や失効通知が到達していなかったとしても、失効の効力には影響がなく、申立人の主張は認められない。

 (なお、現在、最高裁判所において、本件と同様に無催告解除を認める保険約款の効力について、消費者契約法により無効である旨を主張している案件が審理されているが、本件はそもそも消費者契約法(平成13年4月1日施行)が適用される案件ではないことを付言する)

【注】附合契約とは、大量かつ定型的取引において、契約当事者の一方が予め定めた契約条項(普通契約約款)を、相手方が包括的に承認することによって成立する契約のことです。相手方は約款の各条項の内容を具体的に知らなくても約款に拘束されると解されている。


以上です。

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↑、8月中旬に撮影した昆虫と花です。

1枚目は庭先で見つけたオンブバッタの幼虫、2枚目は地元の神社の敷地に植えられているムクゲの花、3枚目は休息しているナナホシテントウ―です。

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