現役保険営業マンの「生命保険徒然日記」

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zoom RSS 間違った情報を拡散する日経の罪は重い。

<<   作成日時 : 2013/07/16 19:42   >>

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7月12日の日本経済新聞・朝刊に、ライフネット生命保険などに関する記事がありました。

【管理人の感想】
1.日経につける薬はない

ライフネット生命保険を持ち上げる記事だったので、「また純保険料と付加保険料に関する間違いを拡散しているのではないか?」と嫌な予感がしたのですが…不幸にもその予感が的中してしまいました(汗)。

日経は記事において、

< 既存生保を震撼させたのは、保険料を下げると同時に、保険サービスの値段を開示したこと。保険料は、保険金や給付金の原資となる純保険料と、サービスの対価として保険会社に支払う手数料で構成するが、内訳は業界の“秘密”だった。

 月々の保険料は3484円、うち純保険料は77%の2669円、手数料は23%の815円―ライフネットは30歳の男性が期間10年で3000万円の死亡保険に入る値段をこう開示する。大手生保の同様な保険は7000円前後。純保険料はどこでも同じとすれば手数料が6割、4000円超に上る計算になる。>


―などと、間違った情報を拡散しています。

※純保険料と付加保険料の正しい情報を知りたい方はこちらをどうぞ。
  • 「生命保険の原価について」(アクチュアリーの坂本嘉輝氏が2010年からPDFで公開しているものです)

    過去に何度も申していますが、契約者が支払う保険料(営業保険料)の内訳は

    営業保険料=「純保険料+付加保険料(純保険料を超える割増部分)」

    であって、日経が記事で図解しているような「純保険料+保険会社への手数料(人件費等)」ではありません。管理人は今回の記事を読んで、「日経につける薬はない」と思いました。

    2.喫煙リスク区分型の保険などは無視ですか?
    日経は記事において

    <経営の工夫で保険料は下げられる。横並び保険料が慣行だった保険業界に一石を投じた。…>

    と述べていますが、個人的にはそれは違うと思います。

    1998年のアリコジャパン(現メットライフアリコ)、第百生命(現マニュライフ生命)を皮切りに、大同生命、ソニー生命などが喫煙リスク区分型の生命保険(たばこを吸わないなど一定の条件を満たせば、従来の保険商品よりも支払保険料が軽減される)や喫煙リスク区分の保険料率を投入し、他社との差別化を図りました。

    また、オリックス生命保険がやや後に(と記憶しています)解約返戻金を一切なくした定期保険を投入して、当時、保険金額や加入年齢によっては他社よりもかなり安くなる保険料を実現しました。

    1996年の日本版金融ビッグバンにより誕生した、東京海上あんしん生命(当時)は、解約返戻金の抑制期間を設けることによって、保険料を従来の終身保険よりも安く抑える、という発想の終身保険を投入しました。

    管理人個人としては、ネット生保の登場以前に1996年の金融ビッグバンをきっかけに、既存の生保会社や当時営業を始めて間もない生保が、保険業界に一石を投じただけでなく、「横並びの保険料(キリッ)」を変えていたと考えています。

    【記事の内容】
    以下、記事の内容です。

    ―日本経済新聞 2013年7月12日・朝刊―

    【日生に挑んだ男 常識と一線、分かりやすく】

     「子育て世代が払う生命保険料を半分にしたい。営業職員や店舗を持たないインターネット専業だからこそ安い保険を提供できる」。6月27日、ライフネット生命保険会長の出口治明(65)は都内の公演で訴えた。

     古巣の日本生命保険を飛び出して2008年に開業した当初は「ネットで保険が売れるわけがない」と陰口をたたかれた。それから5年、契約件数は18万を越え、海外の保険会社からの問い合わせも増えている。

     義理・人情・プレゼント―。生保営業の要諦は俗に「GNP」といわれる。複雑で分かりにくく、しかも高価な保険商品を販売するには、生保レディーなどの営業員が職場や自宅を訪ね、粘り強く勧誘しなければ難しい。ライフネットはそんな常識に挑んだ。

    ◇値段の内訳開示
     ▼住宅ローンを返済中の人は団体信用生命保険に入っているので、死亡保険金1000万円で十分

     ▼医療費の大半は公的保険でカバーする。医療保険は自己負担分と差額ベッド代を中心に考える

     保険選びの基本をホームページで解説。商品を死亡保障、医療など4つに絞り、新商品を次々に投入する大手生保と一線を画した。

     既存生保を震撼させたのは、保険料を下げると同時に、保険サービスの値段を開示したこと。保険料は、保険金や給付金の原資となる純保険料と、サービスの対価として保険会社に支払う手数料で構成するが、内訳は業界の“秘密”だった。

     月々の保険料は3484円、うち純保険料は77%の2669円、手数料は23%の815円―ライフネットは30歳の男性が期間10年で3000万円の死亡保険に入る値段をこう開示する。大手生保の同様な保険は7000円前後。純保険料はどこでも同じとすれば手数料が6割、4000円超に上る計算になる。

     経営の工夫で保険料は下げられる。横並び保険料が慣行だった保険業界に一石を投じた。オリックスなど新興勢力が割安な保険料の商品を相次ぎ投入。日本生命は特約とのセット販売をやめ、必要な保障を選べる商品戦略に転じた。

    ◇純保険料下げる
     医療保険大手のアフラックが近く保険料を最大25%下げるのも新興勢力に押されたから。純保険料の引き下げに踏み込み、ライバルを驚かせた。純保険料は入院確率などからはじくが、実際の支払額はそれ以下になることが多く、差額は保険会社に利益になる。それを吐き出して値下げする。

     世界の潮流は、1社専属の営業員から複数の保険会社の商品を売る乗合代理店に移りつつある。日本でも生損保36社の商品を扱う「ほけんの窓口」などの存在感が増している。顧客目線が売りだが、販売手数料の高い保険を優先して勧めがちとの指摘もある。

     英国は今年1月、乗合代理店が保険会社から販売手数料を受け取るのを禁止。助言料を契約者が支払う仕組みに変えた。米ニューヨーク州も2年前から顧客から求められた場合、販売手数料の開示を義務付けている。一方、日本は開示を見送ったままだ。

     少子高齢化の中で公的保険制度を補う民間保険会社の役割は増す。価格競争の行き過ぎは保険経営の安定を損なうが、価格の透明さが顧客本位の販売につながる。


    以上です。

    画像
    ↑、シロツメクサ(クローバー)にやってきたヤブキリの幼虫(5月撮影)。

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    コメント(2件)

    内 容 ニックネーム/日時
    こんばんは。

    はい、記者の勉強不足プラス典型的な提灯記事ですね!

    現役保険営業マンさんが、日頃おっしゃっている通り「日経クオリティ」なのでしょう、私も思ってましたが(笑)

    この新聞のポジショントークというか、偏向報道は仕方がないです(飛ばし記事も)。

    保険関連もヒドイですが、数年前からの中国株ageはもっとヒドかったですからねぇ。

    もちろん責任は取らないでしょうが(笑)

    でわでわ。
    高田
    2013/07/16 21:00
    高田さん、こんばんは。
    一番コメントありがとうございます
    いや、もうここまでひどいと呆れてしまいますね。保険業界を目指している学生さんにとっては、日経の記事に含まれているバイアスを見抜く練習になるかもしれませんが、こんなひどい間違いを拡散されてはたまったものではありません。

    サムスンガー!!韓国経済ガー!!を忘れてはいけません^^;多少トーンが落ちてはいますが、継続していますからね〜。
    現役保険営業マン
    2013/07/16 22:33

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