「ソルベンシーマージン比率」って何?

今回は、保険会社の健全性を示す指標のひとつである、「ソルベンシーマージン比率」について、なるべくシンプルにご案内します。

【ソルベンシーマージン比率とは】
保険会社の健全性を示す指標です。

「ソルベンシーマージン比率」は通常の予測を超える大災害や株価の大暴落などの不足な事態に対して、どのくらい保険金を安定して支払える力(「支払い余力」といいます)があるのかを見る物差しとして使われます。

この数字が200%を超えていれば健全な状態であるとされています。しかし、200%を超えていれば大丈夫とは言い切れません。

なぜなら、過去(1997年~2001年の間)に破綻した7つの保険会社(旧日産生命・旧東邦生命・旧第百生命・旧大正生命・旧千代田生命・旧協栄生命・旧東京生命、の各保険会社)は破綻直前まで「ソルベンシーマージン比率」が200%を超えていたからです。それゆえ、厳密性に欠けているといえるでしょう。

また、経営歴が短い保険会社は「ソルベンシーマージン比率」の数字が極端に高くなる問題点もあります。

そのため、「ソルベンシーマージン比率」は絶対的なものではないといわざるを得ないでしょう。
 
個人的には、顧客利益の観点から、より決定的な判断基準を策定する必要があると考えます。ただ、それには生命保険会社の「積極的な情報開示」が必要不可欠ですが…。


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この記事へのコメント

2006年02月02日 23:22
ソルベンシーマージン比率も、保険の数字って、何か確実性がない感じですね。それもこれも、保険会社の情報公開のなさが原因でしょうね。
現役保険営業マン
2006年02月02日 23:56
とことこママさん、一番コメントありがとうございます。
保険会社が「積極的な情報開示」を拒むのは、情報開示の結果、マイナス面ばかりが強調され、かつての朝日生命や三井生命のように風評営業にさらされ、業績が悪化することを恐れているのではないでしょうか?
2006年02月03日 00:21
連投でごめんなさいです。
これも一言、言いたくって。
ソルベンシーの計算基準自体が国内社と外資でも違っています。
国内社で米国会計基準で発表してるのは、多分、T&Dだけの筈です(損保系生保はわからないです。ごめんなさい)そもそも計算基準が違ってるものを比較してるんだから無理がありますよねー。
現役保険営業マン
2006年02月03日 01:35
メリーさん、コメントありがとうございます。
>ソルベンシーの計算基準自体が国内社と外資でも違っています。
>>あ、そうでしたね…。

>そもそも計算基準が違ってるものを比較してるんだから無理がありますよねー。
>>そういえば…ん~確か、計算基準がより厳しいのは米国会計基準。そのことでひとつ思い出しました。以前、慶応大学の深尾教授が国内生保をすべて米国基準でソルベンシーマージン比率を試算したところ、大同生命がトップに躍り出て、大手生保が軒並み比率の数字が激減しておりました。これで一時マネー誌がこぞって特集を組んでいましたね。
メリー
2006年02月03日 01:50
さすがですね。きっちり押さえていらっしゃる。これは私が所属先を好きな理由の一つでもありますよ。(嫌いな理由は山ほどあったりしてw)
Oさん、お目に掛かりたいですねー。是非、勉強させて下さいな♪
現役保険営業マン
2006年02月03日 08:56
メリーさん、コメントありがとうございます。
ただ、米国会計基準での試算は、「自然消滅」しましたね。“何か”があったのでしょう(^_^;。
2006年02月03日 10:16
確かに200%を超えているからといって安心は出来ませんよね。「うちはソルベンシー比率が○○○○%ですからご安心下さい!」とはお客様には言ってません。まれにお客様から「お宅は大丈夫なの?」と聞かれた時だけ一般的な指標としてと断りを入れて格付けとソルベンシーを言っています…
現役保険営業マン
2006年02月03日 13:42
ともさか保険事務所さん、コメントありがとうございます。
「200%を超えているから財務上健全とされる、しかし数字をかさ上げできるから“大丈夫”とは言い切れない」…そんな矛盾をはらんだ指標ではお客様に多大な損失を出すだけです。この際、一切数字のかさ上げ(99.9%粉飾)ができない厳しい基準を策定すべきではないでしょうか?

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