金融庁、動く!!保険商品の販売・勧誘時の新ルールについて①

昨年の12月末、今年の2月と今月の日本経済新聞で報じられた、「保険商品の販売・勧誘時の新ルール」について、金融庁の発表資料を基に記事にしていきます。

過去3回の新聞報道では、あたかも決定したかのような印象を受けましたが、実際には論点を整理した段階であり、正式な決定とまでは至っていないようです*。

*お詫び:念のため、金融庁の報道資料を再検索した結果、平成18年2月28日付をもって生命保険会社への監督指針が改正され、4月1日より実施されることが判明しました。ここにお詫びして訂正いたします。
なお、実施される内容は平成17年の発表資料「中間論点整理~保険商品の販売・勧誘時における情報提供のあり方」の記述内容、ほぼそのままです。


過去3回の記事はこちらです。
  • 金融庁が保険商品の新しい販売ルールを発表。
  • 保険販売・契約者から確認書。金融庁がルール改正。
  • リスク高い保険販売、契約者に「確認書」・金融庁が新ルール
    今回取り上げるのは、日本経済新聞で「金融庁が保険商品の新しい販売ルールを発表。」と「保険販売・契約者から確認書。金融庁がルール改正。」の見出しで発表した記事のニュースソースと考えられる平成17年・金融庁の発表資料、「中間論点整理~保険商品の販売・勧誘時における情報提供のあり方~」(以下、発表資料)です。

    1)金融庁はなぜ新ルールの制定に動いたのか
    まず、金融庁がなぜ「保険商品の販売勧誘のあり方に関する検討チーム」を開催して、保険商品の販売や勧誘時の新ルールの制定に動いたのかについて触れていきます。
    その理由について発表資料には以下のように記述されています。

    【Ⅰ・はじめに】
     保険商品は、①万一の場合に備えるという保険の特性から保険加入のニーズ(必要性)を直ちには感じていない者に対してもニーズを喚起しようとするものであること、②いわば目に見えない給付の約束が約款に記載されるのみであり、支払い事由が生じて実際に保険金の請求手続きをとることにより初めてその品質・性能を知り得るものであること、③本来的に複雑性を有しており、顧客と保険会社の間には情報格差があること、などの特性があり、消費者はもっぱら保険会社の提供する情報に依存しながら商品を理解しなければならない。したがって、販売・勧誘時に顧客に対して商品を選択する上で重要な情報が適切に提供されることが極めて重要になる。

    保険会社においては、顧客の理解を助けるため、これまでも保険契約の内容を記載した約款のほか、パンフレットや提案書、約款の重要部分を開設した契約のしおり、契約のしおりの中でも特に留意すべき事項を抜粋したいわゆる重要事項説明書など様々な説明書面を作成し、顧客に対し交付してきた。
     
     消費者は、募集人からこれら書面により保険商品に関する説明を受け、商品内容を十分に理解した上で、自己責任のもと、主体的に自らのニーズに合致した保険商品を選択購入することとなる。その前提として、当然の事ながら、購入するか否かを合理的に判断できるよう、保険会社から消費者に適切な情報提供が行われる必要がある。


     しかしながら、保険商品の多様化・複雑化によって、消費者が保険商品を理解する必要性が一層高まっているにもかかわらず、説明すべき事項の増加等の理由から、消費者に提供される情報量が課題となっていることにより、かえって消費者の理解が妨げられている、また、各保険会社の提供する情報がまちまちとなっていることが、消費者が複数の会社の商品を比較考量することを困難にしているとの指摘がなされている。

     加えて、保険会社から消費者に適切な情報提供がなされたとしても、その複雑性等から消費者が自らのニーズに合致した保険商品を購入することは困難な場合があり、保険会社が顧客のニーズに合致した商品の販売・勧誘を行うという意味での適合性原則が重要との指摘もなされている。


     このような指摘をも踏まえ、昨年(注・平成16年)12月に金融庁より公表した「金融改革プログラム」においても、保険等の販売・広告塔における顧客説明等の在り方について健闘することとされた。これを受けて、金融庁において「保険商品の販売勧誘のあり方に関する検討チーム」を開催し、検討を行ってきたところである。
     …


    以上です…ふうε=(-.-;)。
    次回は、わが国の保険業界が見習うべき諸外国の情報提供規制についてアップする予定です。

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    この記事へのコメント

    2006年03月22日 09:48
    おはようございます!
    やった!3連勝!
    先日取扱保険会社より通達が来ました!4月1日実施のようですが9月30日まで猶予期間があるようでパンフなどは6月を目処に変更していくと言う事でした。
    現役保険営業マン
    2006年03月22日 16:06
    ともさか保険事務所さん、一番コメントありがとうございます。
    …そうですか、おそらく各保険会社は6月頃をめどにいっせいに各書類の変更を行うのでしょう。これで少しでも不利益な契約や不当な転換契約が減少すればいいのですが…
    2006年03月22日 22:57
    こんばんは。
    変額や外貨建て商品など、きちんと理解していないととてもリスクがあるものも、「保険料が安いから」といって簡単に販売する人もいますもんねぇ(*´ο`*)=3
    正式な決定となったら、どれだけ改善されるかは分かりませんが、よい方向に向かうとイイですよね☆
    現役保険営業マン
    2006年03月23日 00:11
    とことこママさん、コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり、変額年金保険や外貨建て個人年金保険には年金原資の増減や為替リスクなどがありますので知識のない人に「販売」するのは非常に好ましくありません。
    にもかかわらず、金融機関の窓口で十分な説明がないまま加入させられてしまい、トラブルになるケースが急増しております。
    すでに正式決定したルールもあります。今後、営業パーソンの不正が減少することを期待します。

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