生保各社、変額年金保険に「クーリングオフ」を導入か?

10月20日の日本経済新聞・朝刊に、生保各社が変額年金保険にクーリングオフを導入するかどうかについての記事がありました。

記事によりますと、〈生命保険協会は現在の法令はクーリングオフできるかどうか解釈が分かれるとして今月末、金融庁に保険業法の施行令の見直しを要請。金融庁は検討に入るとみられ、クーリングオフを事実上認める施行令が来年夏にも実施される可能性がある。〉とのことです。

…結局のところは、金融庁がこれから検討に入るらしいということのようです。

今回のことで「過去の契約にさかのぼって解約するのが適切な場合がある」という指摘もあるそうです。

もし、過去にさかのぼってクーリングオフ適用による解約が認められた場合は、保険会社にとって新たな財務負担が発生する恐れがあると思われます。

なぜなら、過去の契約で元本をしたわ待っている契約者のクーリングオフに応じれば、場合によっては生命保険会社が元本との差額を補填する必要が生じると考えられるからです。

…しかし、ここで疑問に感じることが…なぜ、預金者を「金づる」としか見ずに不当な販売行為を繰り返してきた銀行にお咎めなしなのでしょうか?

本来、このようなケースでは銀行にも厳しい販売者責任を問うてしかるべきであるし、クーリングオフにおける元本割れの補填を最低でも7割を負担させるのが筋ではないでしょうか?

クーリングオフの施行令を見直す前に、銀行を厳しく罰するようにすべきでは?金融庁はまだまだ銀行に甘すぎます。


*なお、この件についての関連記事があります。こちら。
  • 変額年金保険の「クーリング・オフ対象外」は法令違反!?

    【記事の内容】
    以下、記事の内容です。

    【変額年金にクーリングオフ:生保各社、導入の方針】
     生命保険各社は変額年金保険のクーリングオフを導入する方針を固めた。変額年金を巡っては高齢者が元本割れのリスクを知らずに銀行員の訪問販売で購入するケースがあり、苦情が増えている。生命保険協会は現在の法令はクーリングオフできるかどうか解釈が別れるとして今月末、金融庁に保険業法の施行令の見直しを要請。金融庁は検討に入るとみられ、クーリングオフを事実上認める施行令が来年夏にも実施される可能性がある。

     保険業法などは保険商品のクーリングオフの対象外の例として「口座への払い込みによる申し込み」を挙げている。変額年金の保険料の支払いは口座振込がほとんどで、生保各社はクーリングオフの対象外としてきた。

     現在の施行令は申込書がなくても口座振込だけで申し込みが完了するケースを想定しているとみられるが、実際には変額年金は申し込みと保険料の支払いを別々に手続きしている。一部の消費者団体が8月下旬、「法令解釈が間違っている」と指摘したのを受け生保協は10月末までに対応を検討するとしていた。

     生保協は「現在の法令は銀行員の訪問販売を想定しないために解釈が分かれている」との見解でまとまったもよう。苦情が増えている現状を踏まえ、施行令の変更を要請することについて20日、各社に確認をとる。

     同時に生保協の指針も見直し、生保に対し顧客に元本割れリスクの説明を徹底するよう求める。

     過去にさかのぼって契約を解約するのが適切な場合があるとの指摘もあるが、生保は「従来の法令解釈は間違っていたとは言い切れない」とし、クーリングオフに応じない可能性がある。過去の契約で元本を下回っている契約者のクーリングオフに応じれば、場合によっては生保が元本との差額を補填する必要が生じるためだ。

     国民生活センターによると「定期預金を希望したがリスクのある変額年金を強く勧められた」などと高齢者からの苦情が増えている。

     ▼クーリングオフ 消費者が自宅などに不意の訪問を受けて勧誘されるなど、自らの意思がはっきりしないままに契約の申し込みをしてしまうことがあるため、消費者が頭を冷やし再考する機会を与えるために導入された制度。一定の期間内であれば違約金の請求を受けることなく、申し込みの撤回や契約の解除ができる。「特定商取引に関する法律」で定められている。

     投資信託など元本割れリスクのある金融商品は保険などを除いて対象外の場合が多い。変額年金は対象外とされてきたが、購入後10日間は解約手数料なしで解約できる商品が多い。


    以上です。

    皆様の一票をお待ちしております。
    人気blogランキングへ
  • ブログ気持玉

    クリックして気持ちを伝えよう!

    ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

    →ログインへ

    なるほど(納得、参考になった、ヘー)
    驚いた
    面白い
    ナイス
    ガッツ(がんばれ!)
    かわいい

    気持玉数 : 0

    この記事へのコメント

    2006年10月21日 09:52
    おはようございます!

    結局、“これからの契約から”となるんじゃないですか?“以前の契約も”となると銀行各行からの猛烈な反対があるでしょうから…
    現役保険営業マン
    2006年10月21日 12:25
    ともさか保険事務所さん、一番コメントありがとうございます。
    …おそらくそうなるでしょうね。結局、過去の契約者は泣き寝入り…これではいけません。
    2006年10月21日 17:18
    こんにちは。

    本来あるべき正しい販売から、大きくずれていってしまっている部分があるんでしょうね。
    法律云々以前に、お客様視点でセールスすれば「いいものを紹介してくれてありがとう。今後ともよろしく頼むよ」
    と、セールスする側が逆にお礼を言われる事もしばしばあります。
    結果、ご紹介や重ね売りなど、長期的に見れば強引な契約を取るより大きな利益となると思うのですがねぇ。
    こんな商売の基本中の基本をおろそかにしているのが「銀行」なんて情けない気がします。
    現役保険営業マン
    2006年10月21日 18:03
    佐藤さん、コメントありがとうございます。
    >本来あるべき正しい販売から、大きくずれていってしまっている部分があるんでしょうね。
    >>部分という問題ではないかと思います。何もかもが「正しい販売」からずれているからこういうことになるのではないかと…。
    >こんな商売の基本中の基本をおろそかにしているのが「銀行」なんて情けない気がします。
    >>同感です。

    この記事へのトラックバック

    • 安心できる保険会社とは?

      Excerpt: もし、保険会社が破綻したらどうなるか・・・。 ↓ ↓ 基本的には、保険契約者保護機構なるものがあるので、 契約がなくなることはありません。 しかし、 当初の.. Weblog: 生命保険選び方~初心者のための基礎知識 racked: 2006-10-23 00:49
    • 変額年金保険に注目

      Excerpt: 老後の資金準備の手段として「変額年金保険」が注目されてきています。「変額年金保険」について、新聞や雑誌に記事が載っていない日がないくらいです。現在、外資系と国内を合わせて合計9社が、「変額年金保険」を.. Weblog: http://simpleplan.livedoor.biz/ racked: 2006-10-30 16:28