「無認可共済」ベルル共済の破綻について⑩:「新たな疑惑」

前回*の続きです。11月15日付の高知新聞・朝刊が、破綻したベルル共済の元理事長(故人)の新たな疑惑について報じております。

*前回の記事はこちらです。
  • 「無認可共済」ベルル共済の破綻について⑨:「被害者の会が共済を告訴」

    記事によりますと、10月に死亡した元理事長が、昭和50年代に立ち上げた職域健康保険組合の母体組織が集めた6500万円から1億円以上の年会費の使途が大きな謎として浮上。組合員によると、母体組織はほとんど活動の実態がなく、巨額の会費を元理事長が不正流用した疑いも出ている、とのことです。

    …建設国保はベルル共済破綻の件について「ベルルは全くの別組織」と強調し、同共済と表裏一体の関係だったとされる、建設国保高知県支部の実態を「把握してない」と繰り返し、同共済の契約者に対する責任への言及を避けています(10月25日付の高知新聞朝刊より抜粋)。

    また、死亡した元理事長が引き起こした10億円もの資金の流用事件とその弁済の経緯についても明確な説明をしないままと報じられております。

    …ベルル共済破綻の背景に、建設国保への弁済があると印象付けるような疑惑が出てきた以上、「知らぬ、存ぜぬ」「説明拒否」は通用しないと考えるのは管理人だけでしょうか?

    【記事の内容】

    以下、記事の内容です。

    【消えた巨額年会費 高知、徳島のベルル関連組合】
     保険業法違反容疑で高知、徳島両県警が強制捜査に入った「ベルル生命医療保障共済会」(徳島市)の問題に絡み、故・川越一元理事長=10月死去、当時(61)=が立ち上げた職域健康保険組合の母体組織が集めた6500万円から1億円以上の年会費の使途が大きな謎として浮上している。組合員によると、母体組織はほとんど活動の実態がなく、巨額の会費を元理事長が不正流用した疑いも出ている。

     建設業界関係者でつくる全国建設工事業国民健康保険組合(建設国保、本部・東京)に加入するには、規約上、地域単位の母体組織に入ることが条件。高知、徳島両県の場合、母体組織は「高知県中小建設業組合」と「徳島県中小建設業組合」。いずれも川越元理事長が昭和50年代に設立、運営を担っており、組合員の中にはベルル共済契約者も多い。

    両中小組合の組合員数は、両県の建設国保加入者とほぼ同数と見られ、現在各約600人、計1200人。組合員は、健保の保険料とは別に年額5万4000円(17年度、月額4500円)の会費が必要で、両中小組合は年間ざっと6500万円を集めていた計算になる。

     ところが関係者によると、両中小組合の会費はほぼ“使途不明状態”。同じ建設国保でも他見の母体組織は組合員への仕事のあっせんや資材の一括購入、慶弔金支給などに充てている。しかし、高知、徳島両県では活動実績はほとんどなかったという。

     本紙の調べでは、平成7年に年間2万7000円だった会費は13年に6万7200円まで上がっているが、値上げの理由について「説明はなかった」と組合員。他見の母体組織の年会費は「年1万6800円」(愛媛)、「年1万8000円」(香川)程度とされ、川越元理事長が運営してきた高知、徳島両県での会費の高さは際立っている。

    両中小組合は、全国組織「全国中小建築工事業団体連合会」(全建連)に加盟。同連合会に加盟するには年間72万円を支払えばよい。両組合の組合員数はピーク時には2000人以上だったとみられ、川越元理事長は年間6000万~1億円をほぼ自由に使えた可能性がある。

     ◇隠然と影響力
     中小組合の会費以外にもおかしな点はある。

     川越元理事長は建設国保の高知県支部と徳島出張所の保険料を6~9年に約12億円流用したことが発覚し、当時、同支部長、出張所長ともに解任されている。つまり、建設国保本部とはこの時点で“縁”を切られたことになる。

     ところが、本県では川越元理事長はこの後も母体組織組合の代表を続け、建設国保の運営にも深くかかわり続けていた。

     現在の建設国保高知県支部長は「平成16年ごろ川越氏から電話があって支部長を引き受けた。『業務は全部こちらでやる。名前だけ貸してくれ』とのことだった」と明かす。元理事長は建設国保に隠然とした影響力を保ちながら「中小建設業組合」「建設国保の保険料」「ベルル共済の掛け金など」を“三位一体”で差配していた構図になる。

     ◇明確な説明なし
     年6500万円から1億円以上にも上る中小建設業組合の会費は一体、どこに消えたのか。同元理事長は以前に流用した保険料を月1000万円程度の割で建設国保本部に弁済途中だったことから、「中小組合の会費やベルル共済の掛け金がこの返済原資に不正流用されていた疑いがある。建設国保本部もその構図を知っていたのではないか」という疑惑も浮上している。

     これに対し、建設国保の本部は流用事件や弁済の経緯について明確な説明をしないまま。川越元理事長の代理人として流用事件の示談にかかわったとされる徳島市の弁護士も「私はベルルとは関係ない。知らない」と取材を拒否している。

     川越元理事長は建設国保本部への弁済金をどう捻出(ねんしゅつ)していたのか。捻出のからくりを建設国保は知っていたのか。謎は深まるばかりだ。


    以上です。

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    この記事へのコメント

    2006年11月18日 14:00
    こんにちは!

    悪い事をする人は、悪い事をしてきたってとこでしょうか…
    建設国保も“私は知りません”では納得いきませんね。
    現役保険営業マン
    2006年11月18日 16:02
    ともさか保険事務所さん、一番コメントありがとうございます。
    >建設国保も“私は知りません”では納得いきませんね。
    >>…その建設国保ですが、実は幹部が接待漬けだったようです。見て見ぬふりをしてきたのではないでしょうか。
    許せませんね。

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