変額年金保険の窓販で損保系生保が躍進、ハートフォードなどは前年同期比でマイナス。

12月6日の日本経済新聞・朝刊に、生命保険全38社の2006年度上半期(4~9月)の業績ついての記事がありました。

記事によりますと、〈ハートフォード生命保険など外資系を中心に保険料収入が大幅に減る一方、東京海上日動フィナンシャル生命保険など損害保険会社系の生保が増収になった。急速に広がっている銀行窓口での販売実績が。増減収の明暗を分けた。〉とのことです。

…外資系が大幅に保険料収入を減らした?相変わらず大雑把な報道ですなぁ。

記載されている各保険会社の保険料収入を見る限りでは、アリコジャパン、プルデンシャル、アフラックなどは前年同期比増ですけど…。

正確には、銀行窓販に特化している外資系生保の保険料収入の減少が目立った、と報じるべきではないでしょうか。

…さて、今回の決算でハートフォード、アイエヌジー、マニュライフが保険料収入を大幅に減らしましたが、管理人はその原因を以下のように考えております。

①保険会社の予想以上に変額年金の契約が成立したため、責任準備金の積み増しによる財務圧迫と、将来の年金・保険金支払いリスクが懸念される状況になったため、ブレーキをかけた。

②販売窓口である銀行が、よりお客様のスケベ心をくすぐることができる損保系生保の変額年金商品の「販売」に力を注ぐようになった。


*変額年金に関する過去記事があります。こちら。
  • 変額個人年金保険、外資系急ブレーキ・国内勢猛追で勢力図も激変。
  • 変額年金保険の課題は「販売拡大」と「リスク管理の徹底」!?

    【記事の内容】
    以下、記事の内容です。

    【変額年金・生保、窓販で明暗:損保系↑外資系↓】
     生命保険全38社の2006年度上半期(4~9月)の業績が出そろった。ハートフォード生命保険など外資系を中心に保険料収入が大幅に減る一方、東京海上日動フィナンシャル生命保険など損害保険会社系の生保が増収になった。急速に広がっている銀行窓口での販売の実績が、増減収の明暗を分けた。

     38社の上半期の保険料収入は計14兆2500億円。前年同期に比べ3%減少した。上半期の減収は五期ぶり。外資系生保の変額年金が全体を押し上げてきたが、ブレーキがかかった。

     生保の収入はこのところ、銀行窓販ルートでどれだけ売れるかに大きく影響される傾向が強まっている。銀行は多いところでは10種類以上の生保商品を扱うが、「このうち売れ行き上位3商品分で販売額の9割を占める」(明治安田生命保険の松尾憲治社長)といわれる。生保にとって自社の商品を優先的に扱ってもらえるかどうかが大きな課題になっている。

     大幅な増収となった東京海上日動フィナンシャルは、銀行が「顧客からの引き合いが多い」として積極的に販路に乗せた商品を投入した。昨年開発した「ターゲット型」と呼ばれる商品で、あらかじめ運用資産の増加率の目標を30%などと決め、達成した時に運用をやめられる。みずほ銀行に続き、三菱東京UFJ銀行も主力商品として積極販売している。

     対照的に、変額年金の資産残高が最も大きいハートフォード生命の上半期の保険料収入は前年同期比49%減。日本で最初に変額年金の販売を始めたアイエヌジー生命保険も55%減った。

     ハートフォード生命は「主力商品の運用期間が比較的長く、短期運用を望む最近の顧客のニーズにマッチしなかった」。商品力で後手に回ったことが影響し、銀行に積極的に売ってもらえなかったとの見方が根強い。

     税務を巡る当局との見解の相違から、一部商品の窓販を自粛したマニュライフ生命保険も二ケタの減収になった。

     販売力に関する銀行の影響力が増していることを受け、大手生保各社は銀行窓販を増やす対策に乗り出している。第一生命保険が窓販専門の生保子会社を新設するほか、富国生命保険は窓販向けに既存の中小生保を傘下に収めた。

     07年末にも予定される窓販の全面解禁に向け、販路としての銀行の存在感はさらに大きくなりそうだ。

    【年換算保険料:医療・年金46%占める】
     生保38社の個人分野の保有契約は2006年9月末に約1億2500万件で、この契約から保険会社に入る1年分の保険料(年換算保険料)は約19兆円。このうち医療保険などの「第三分野」と個人年金保険を含めたシェアは5割近くに達し、ニーズが高いことを改めて示した。

     第三分野の保有契約年換算保険料は9月末時点で4兆4000億円強、個人年金は4兆3000億円強。合わせると8兆8000億円近くに達し、全体の46%を占めた。前期末は44%だった。第三分野は上半期の新契約が減少するなど一服感も出ているが、保有契約全体に占める割合はじわじわと上昇している。

     第三分野や年金は、契約者が生きているうちに保険金を受け取るのが特徴。従来は一家の大黒柱が死亡したときの遺族の生活資金として保険を活用する人が多かったが、今は生前給付型に人気が集まっている。

     生保全体の保険料収入は伸び悩んでいる。限られたパイの中で、第三分野や年金を巡る顧客争奪戦はさらに過熱しそうだ。

    ・生命保険38社の2006年度上半期の保険料収入
    (単位・億円、カッコ内は前年同期比%、▲はマイナス。億円未満は切捨て)

    ・会社                ・保険料収入
    日本生命              23,836(1.8)
    第一生命              16,717(▲0.8)
    住友生命              14,939(2.7)
    明治安田生命           12,896(▲6.2)
    大同生命               4,320(▲0.8)
    太陽生命               3,633(▲14.2)
    T&Dフィナンシャル生命        856(▲20.4)
    三井生命               4,055(▲18.6)
    富国生命               3,946(▲15.8)
    朝日生命               2,938(▲5.6)
    ソニー生命              2,902(2.7)
    オリックス生命             609(▲2.2)
    大和生命                168(▲1.0)
     国内小計           91,815(▲3.0)

    アリコ・ジャパン          7,883(4.9)
    AIGスター生命           1,597(▲15.0)
    AIGエジソン生命          1,938(15.3)
    アメリカンファミリー生命      5,293(5.0)
    プルデンシャル生命        2,050(6.7)
    ジブラルタ生命           2,444(12.3)
    アクサ生命             3,206(1.2)
    アイエヌジー生命          3,796(▲55.4)
    ハートフォード生命         3,703(▲49.0)
    マニュライフ生命          2,770(▲21.8)
    マスミューチアル生命       1,079(77.7)
    ウインター・トウル・スイス生命   413(6.8)
    ピーシーエー生命          130(28.1)
    チューリッヒ・ライフ          38(6.6)
    カーディフ生命             71(118.5)
     外資小計           36,411(▲16.9)

    東京海上日動あんしん生命    1,838(▲3.2)
    東京海上日動フィナンシャル生命 5,882(334.6)
    損保ジャパンひまわり生命     1,254(8.0)
    損保ジャパンDIY生命          16(19.1)
    三井住友海上きらめき生命     1,063(11.5)
    三井住友海上メットライフ生命    3,192(21.7)
    あいおい生命              399(18.6)
    日本興亜生命              388(4.7)
    富士生命                 176(0.7)
    共栄火災しんらい生命         112(39.0) 
     損保系小計          14,320(59.8)

     総合計            142,546(▲3.3)


    以上です…ふうε=(-.-;)。

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    この記事へのコメント

    ますおさん
    2006年12月06日 23:57
    お久しぶりです!!

    最近は忙しくてブログをみる時間が
    あまりなくて…。
    ようやくコメントできました。
    今月から販売できるようになりました。
    知識不足な面もあるので
    また勉強させて下さいね。
    現役保険営業マン
    2006年12月07日 00:40
    ますおさん、一番コメントありがとうございます。
    …おお!!そうですか。ますおさんもこれで生命保険の営業パーソンとしてスタートしたのですね。
    これからお互いに頑張っていきましょう。
    2006年12月07日 09:57
    おはようございます!

    昨年は外資系、今年は損保系と銀行マーケットを押さえたものが伸びているということですか…
    銀行窓販の影響力って大きいですね!
    現役保険営業マン
    2006年12月07日 17:14
    ともさか保険事務所さん、コメントありがとうございます。
    …確かに、保険料収入の増加に大きな影響を与えております。
    が、銀行窓販の変額年金は保険財務にも大きな影響を及ぼしますので、手放しで喜ぶわけには行きません。

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