明治安田生命の経営課題は、販路の絞込みや営業職員の精鋭化なのでは?

12月11日の日本経済新聞・朝刊に、明治安田生命保険社長・松尾憲治氏のインタビュー記事がありました。

記事の内容は、会社に対する信頼の回復度合い、新年の業績目標、今後の経営戦略等でした。

…記事の中で気になる箇所がありました。それは〈保険の販路として銀行窓販への対応が遅れた。親密なみずほグループや三菱UFJグループとの関係はどうする。〉という問いかけに対し、

 …「ただ、銀行が無視できないチャネルであることは間違いなく、銀行との距離は今後さらに近くなるだろう。銀行はリテール(個人向け金融)分野で、保険商品が持つ重要性に気付いていると思う。銀行が求める商品をできるだけ提供できるようにしたい」

と答えている箇所です。

〈銀行はリテール(個人向け金融)分野で、保険商品が持つ重要性に気付いていると思う。〉って…どこをどう見てそう判断されたのか管理人には理解できません。

投資性が強い「変額年金保険」や「外貨建て年金保険」の契約獲得をめぐって、散々預金者とトラブルを起こした問題児が、保険商品が持つ重要性に気付いているとは思えません。

それに〈銀行が求める商品をできるだけ提供できるようにしたい〉って…。

保険会社の役割は、お客様のニードを把握したうえで、契約者にわかりやすい保険商品を提供し、適切な選択によるリスクの引き受けを行い、適切な保険金・給付金の支払いをすることでしょうが!!

100%顧客志向を目指す改革をしている保険会社なら「銀行が求める商品を云々」という発言は出てこないと思うのですが。

こんなことを言っているようでは、「理想の姿までにはまだ5、6合目」どころか「まだ麓にも着いていない」ですねぇ…。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【金融トップ 07戦略を聞く・明治安田生命社長、松尾憲治氏:多様な販路、複合的に】
 ―保険金の不当不払い問題が発覚してから約2年。信頼回復は何合目まで来たか。
 「理想の姿までにはまだ5、6合目だ。支払いの適正化や企業統治(ガバナンス)の強化といった一連の取り組みは一定の評価を受けているが、顧客サービスの向上などではまだやるべきことが多い」

 「営業現場では契約を継続してもらうことに重点を置いている。営業職員の給与体系を、新契約を積極的に獲得するより、既存契約を維持する方を評価する仕組みに変えた。加入から1年後の契約継続率を、(現状の80%未満から)90%へ引き上げるよう目指す」

 ―保険の販路として銀行窓販への対応が出遅れた。親密なみずほグループや三菱UFJグループとの関係はどうする。
 「個人保険の保険料収入全体を100とすれば、20程度を銀行窓販で得たい。銀行に過度に依存すると業績のブレが大きくなるので、営業職員網を基本とするのはこれまでと変わりない」

 「ただ、銀行が無視できないチャネルであることは間違いなく、銀行との距離は今後さらに近くなるだろう。銀行はリテール(個人向け金融)分野で、保険商品が持つ重要性に気付いていると思う。銀行が求める商品をできるだけ供給できるようにしたい」

 ―窓販専門の生保子会社をつくる動きも広がっている。
 「別会社にすれば機動的なシステムをつくることができ、商品開発の自由度が高まるメリットがある。一方で初期投資などでお金もかかる。年末に(予定されている窓販全面解禁に)合わせて子会社をつくるというようなこだわりはない」

 ―新年度の業績の目標は。
 「これまでに獲得した契約から1年間に得られる保険料(保有契約年換算保険料)は、業務停止の影響などでマイナスが続いている。新年度は営業にも力を入れ、反転増を目指したい」

 ―合併から3年。中長期的な戦略をどう描くか。
 「販売チャネルの多様化が課題だ。大手生保は将来、複数のチャネルを抱えることになるはずだ。銀行窓販以外にも、ネット通信販売や店頭販売も台頭してきた。こうした多様なチャネルをどう組み合わせていくのか、具体的シナリオを書くのが今年の仕事のひとつだ」

 ―今春には保険の基礎データである死亡率の改定で、保険料の見直しが予定されている。
 「平均寿命が延びているので死亡保険の保険料は下がるだろうが、医療保険や年金は商品によってまちまちだ。例えば終身年金の保険料は上がるが、(年金支払い期間が限られている)確定年金はあまり変わらないといった具合だ」

 「各社間の保険料設定に大きな差が出る可能性があるとみている。生保の経営者が従来より価格に敏感になっているためだ。これまで保険料をどうするかはあまり優先順位が高くなかったが、最近は価格設定に神経をつかうようになっている」


以上です。

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この記事へのコメント

ますおさん
2007年01月12日 23:49
お久しぶりです!!
ほんとありえない事がありました。
心の病を患っている知人の証券を確認したところ、加入できないはずの死亡保険に加入させられていました。
そんなやり方ありえません!!
それでもそれをうけおったのか、??はわかりませんが万が一何かあっても絶対もらえないと思います。
告知義務違反で…。
知人がかわいそうです!(涙)
そうゆう会社なのでしょうか…。
現役保険営業マン
2007年01月13日 00:34
ますおさん、一番コメントありがとうございます。

お元気そうで何よりです、と言いたいところですが…お知り合いの方がとんでもない状況になっていますね。

…心の病なのに死亡保険に加入させられているとは、同じ業界の人間として許せない行為です。
2007年01月13日 18:00
こんばんは!

おっしゃるとおり、まずはお客様の方を向いた方針を打ち出す事が本当の信頼回復では?
確かに販売拡大には“銀行窓販”は喉から手が出るほど欲しいでしょうが、銀行窓販で数字を伸ばしても、信頼を失った既契約の解約が増大してはもともこうもありません。
現役保険営業マン
2007年01月13日 18:17
ともさか保険事務所さん、コメントありがとうございます。
…本当にそうですよね。目先の収益拡大に走った企業は大抵あとで苦しい思いをします。
今こそ原点に戻り、地道にコツコツやっていくべきです。
2007年01月13日 22:14
>こんなことを言っているようでは、
>「理想の姿までにはまだ5、6合目」どこ]
>ろか「まだ麓にも着いていない」ですね
>ぇ…。

おっしゃるとおりだと思います。
まだまだ泣きを見る契約者が出るのではないかと思っています。

明治安田生命社長が言っている「既存契約を維持する方を評価する仕組みに変えた。」と言う発言も、予定利率の高かった時代の定期付終身保険からアカウント商品へ「転換」契約をさらに推し進めていく方針を言っているような気がしてきてしまいます。


現役保険営業マン
2007年01月13日 22:44
秋桜子さん、初コメントありがとうございます。
…いわゆるお宝保険狩りですね。いまだに横行しているようです。
本来は契約者にとって有利な契約を守るのが当たり前のことなのですが、全く逆のことをしていますからねぇ。
信頼を失うのは当然でしょう。
2007年01月16日 10:58
明治安田生命最低です。むかついたので
解約しました。社員だかパートのおばちゃんだか知りませんがどんなきょういくしてるんでしょう。
入る時はすぐにでも契約させたいものだから契約者のサインではなく妻の私がサインさせられたし。
現役保険営業マン
2007年01月16日 14:45
花さん、コメントありがとうございます。
>入る時はすぐにでも契約させたいものだから契約者のサインではなく妻の私がサインさせられたし。
>>このような行為をさせられたのでは、お怒りはごもっともです。明らかに保険業法第300条に定められた禁止行為にあたります。
どうやらちっとも理解できない職員がいるようですね。
情けないことです。
エチさん
2008年06月19日 00:26
明治安田だけではありません
日生も同じ 上手くキンュゥ庁に対処していますよ
現役保険営業マン
2008年06月19日 10:25
エチさんさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
…明治安田に関する別記事におけるコメントを拝読いたしました。最大手の保険会社で、そのような行為が依然として横行しているとは、なんとも情けない話です。
発覚したら、回復しつつある信頼がまたも失われることになるでしょう。

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