大腸がんに対する新タイプの薬剤・「アバスチン」6月にも登場!!

4月3日の日本経済新聞・夕刊に、大腸がんについての記事がありました。

記事によりますと、〈新しい大腸がん治療薬(一般名ベバシズマブ)が6月にも国内でも使えるようになる。抗体医薬と呼ぶ新タイプの薬剤で、転移・再発、手術できない大腸がん患者に効果があると言われている。…〉とのことです。

…気になる「副作用」ですが、〈比較的多いのが高血圧や鼻血。こうした副作用は薬などで抑え込むことは可能。約1%の頻度で消化管に孔が開くなどの重篤な副作用も起こる。動脈の血栓が肺などに飛ぶ塞栓(そくせん)症などにも注意が必要だ。〉とのことです。

また、薬価が決まるのは6月下旬になりそうとのことですが、併用療法で月額80万~100万円程度との試算もあるとか…。

うーむ、患者さんの肉体的、経済的負担はどの程度なのか?今後の動向が気になります。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【大腸がん治療、強い味方・「アバスチン」6月にも登場。欧米で延命効果、副作用への対応は手探り】
 新しい大腸がん治療薬アバスチン(一般名ベバシズマブ)が6月にも国内でも使えるようになる。抗体医薬と呼ぶ新しいタイプの薬剤で、転移・再発、手術ができない大腸がん患者に効果があると言われている。毎年新たに11万人が診断されるという大腸がん。治療の選択肢が1つ増えるのは心強い。

 「やっと使える」。北海道伊達市にすむ金子明美さん(39)はアバスチンが間もなく使えるようになると聞きほっとしている。2003年に大腸がんと診断され、手術を受けた。だが間もなく卵巣への転移がわかり抗がん剤治療を始めた。副作用に苦しみ、種類を変えながら続けているが、その間にも肝臓や肺への転移も見つかった。

 欧米では使えるアバスチンが国内では使えず、臨床試験(治験)にも参加できない。「このまま使えないのかと絶望感に襲われることも多かった」と振り返る。

 アバスチンは、米国のバイオベンチャー、ジェネンテック社が開発した。がんに栄養分を送る血管をできにくくして、がんの増殖を抑える。欧米での臨床試験で従来の治療法に比べて平均薬5ヵ月延命効果があることが確認された。米国では2004年2月、欧州でも05年1月に承認され、現在世界85ヵ国以上で使われている。

 ◇早期の承認実現
 日本は欧米に比べ承認への動きが遅れていたが患者団体の要望などがあり、安全性を確認する小規模試験だけ実施、早期の承認にこぎつけた。

アバスチンは単独ではなくオキサリプラチン(一般名)や5FU(商品名)といった抗がん剤、抗がん剤の効果を高めるアイソボリン(商品名)と組み合わせて使う。国内では臨床試験が終了していないこともあり、欧米で実施され実績のある併用療法で使われる見込みだ。点滴によって投与するが、通院で治療を受けることも可能という。

 副作用について、安全性確認試験を担当している国立がんセンター東病院の大津敦部長は「発生頻度は海外で報告されているのと同程度。日本人だからといって目立つものはなかった」と話す。

 ◇高血圧など注意
 比較的多いのが高血圧や鼻血。こうした副作用は薬などで抑え込むことは可能。約1%の頻度で消化管に穴が開くなどの重篤な副作用も起こる。動脈の血栓が肺などに飛ぶ塞栓(そくせん)症などにも注意が必要だ。

 国内では医師も使用経験がなく副作用への対応も手探り。「万が一に備え、がん治療医だけでなく、外科医なども交えて迅速に判断・対応できる病院で治療を受けてほしい」(大津部長)。

 販売元の中外製薬でも、アバスチンを使った患者全員分のデータを集め、適宜医療機関に情報提供していく方針だ。

 大腸がんで命を落とす人は年間約4万人とがんの中で3番目に多い。アバスチンで完治するのは難しいが、延命効果を期待して待つ患者は相当数になる。

 最新のバイオ技術を駆使して次々と画期的な抗がん剤が登場しているが、一方で薬代の高騰も大きな問題となっている。アバスチンも例外ではない。薬価が決まるのは6月下旬になりそうだが、併用療法で月額80万~100万円程度との試算もある。

[アバスチンの副作用]
よく起こるが管理しやすいもの
・血圧が上がる
・たんぱく尿が出る
・鼻血など粘膜性の出血が増える

頻度が低いが起こると重篤なもの
・消化管に穴が開く
・傷などによる合併症が起きる
・腫瘍関連の出血が起きる
・動脈血栓塞栓症になる
・後白質脳症症候群になる(薬をやめれば治る)

*転移・再発大腸がんの治療についての過去記事があります。こちら。
  • がんの最新治療①:転移・再発大腸がんに対する「フォルフォックス療法」


    以上です。

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    この記事へのコメント

    2007年04月05日 09:21
    おはようございます!

    80~100万ですか…結構掛かりますね!
    効能と副作用を充分理解し治癒に向けて服用し、一人でも多くの苦しんでいる患者様が回復される事を祈念します。
    現役保険営業マン
    2007年04月05日 17:25
    ともさか保険事務所さん、一番コメントありがとうございます。
    …はい、おっしゃるとおり薬価は結構かかるようです(試算段階ですが…)。
    副作用に対する備えも手探り状態とのことですから、慎重に使う必要があるでしょうね。

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