自宅での介護が困難な時の選択肢・高齢者専用の賃貸住宅。
7月30日の日本経済新聞・夕刊に、ケア付き高齢者専用賃貸住宅についての記事がありました。
記事によりますと、
①ケア付き高齢者専用賃貸住宅(高専賃)は賃貸契約なので、通常、敷金2ヵ月、礼金1ヵ月、前家賃1ヵ月程度で入れる。初期費用は30万~50万円程度。「ケア付き」なら、介護など有料老人ホームと変わらぬサービスを提供するところもある。
②ただ、施設面やサービス面などで行政による監視はない。入居者は「賃貸契約上の借家人」でしかなく、文字通り「賃貸住宅」。行政が設置を認可する「有料老人ホーム」とは性質が異なる。
③しかし、目的に合った選び方、利用の仕方次第では利点がある。入居時に大きな費用負担がかからない分、その後の選択肢に自由度がある。高専賃に入居し、通所リハビリや短期入所療養介護を利用しながら身体を回復させ、身体機能が安定した段階で改めてその後のことを考えても良い。
とのことです。
…自宅での介護が困難な場合に、ケア付きの高齢者向け賃貸住宅を使う手があるとは…全く知りませんでした。
今後は高齢化に伴う要介護者の増加が予想されております。医療のみならず、介護においても幅広い情報を得ることが重要ではないかと存じます。
【記事の内容】
以下、記事の内容です。
【社会保障ミステリー:自宅で介護できない時は―高齢者専用の賃貸住宅も】
日本の高齢男性で介護が必要となる人の約4割は脳血管疾患が原因。突然、要介護度4~5という重度の状態に陥ることも珍しくない。退院後もリハビリや介護が必要だから、家族にも大きな負担がかかる。家では面倒が見られないとき、高齢者向けの賃貸住宅に入るという手があるのをご存知だろうか。
要介護度4のYさん(67)が入ることのできる施設を探していると、娘さんから相談を受けた。
Yさんは60歳で会社を定年退職した後、現役時代の仕事を生かして大学で講師をしていた。脳出血で倒れ、気がついたときには左半身麻痺(まひ)で救急病院のベッドに寝ていた。
家族はすぐにリハビリ専門病院に転院させたが、車いすでの移動、衣服の着脱や入浴、トイレに介助を必要とする、ショックを受けたYさんはリハビリに取り組む気持ちになれない。家族は退院後は有料老人ホームへと考えていた。
娘さんに幾つかの介護付き有料老人ホームを見てもらった。入居者の平均年齢が84~85歳、入居者の半数近くが認知症という介護付き有料老人ホームの実態を知って、67歳のYさんには合わないと思った。
Yさんのような場合、焦って高額のホーム入居を考える前に、ケア付き高齢者専用賃貸住宅(高専賃)への入居を考えてみてはどうか。高専賃は賃貸契約なので、通常、敷金2ヵ月、礼金1ヵ月、前家賃1ヵ月程度で入れる。初期費用は30万~50万円程度だ。「ケア付き」ならば、介護など有料老人ホームと変わらぬサービスを提供するところもある。
ただ、施設面やサービス面などで行政による監視はない。入居者は「賃貸契約上の借家人」でしかなく、文字通り「賃貸住宅」。行政が設置を認可する「有料老人ホーム」とは性質が異なる。
しかし、目的に合った選び方、利用の仕方次第では利点がある。入居時に大きな費用負担がかからない分、その後の選択肢に自由度がある。高専賃に入居し、通所リハビリや短期入所療養介護を利用しながら身体を回復させ、身体機能が安定した段階で改めてその後のことを考えても良い。
高齢者の住まい選びも、身体の状況に応じた住み替えを選択する時代に入っている。
◇有料老人ホームと高専賃の主な違い
・介護付き有料老人ホーム
1.行政指導がある。
2.入居時の負担大きい。
3.入退居しにくい。
・ケア付き高専賃
1.行政のチェックなし。
2.入居時の負担が軽い。
3.入退居が簡単。
以上です。
皆様の一票をお待ちしております。
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記事によりますと、
①ケア付き高齢者専用賃貸住宅(高専賃)は賃貸契約なので、通常、敷金2ヵ月、礼金1ヵ月、前家賃1ヵ月程度で入れる。初期費用は30万~50万円程度。「ケア付き」なら、介護など有料老人ホームと変わらぬサービスを提供するところもある。
②ただ、施設面やサービス面などで行政による監視はない。入居者は「賃貸契約上の借家人」でしかなく、文字通り「賃貸住宅」。行政が設置を認可する「有料老人ホーム」とは性質が異なる。
③しかし、目的に合った選び方、利用の仕方次第では利点がある。入居時に大きな費用負担がかからない分、その後の選択肢に自由度がある。高専賃に入居し、通所リハビリや短期入所療養介護を利用しながら身体を回復させ、身体機能が安定した段階で改めてその後のことを考えても良い。
とのことです。
…自宅での介護が困難な場合に、ケア付きの高齢者向け賃貸住宅を使う手があるとは…全く知りませんでした。
今後は高齢化に伴う要介護者の増加が予想されております。医療のみならず、介護においても幅広い情報を得ることが重要ではないかと存じます。
【記事の内容】
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【社会保障ミステリー:自宅で介護できない時は―高齢者専用の賃貸住宅も】
日本の高齢男性で介護が必要となる人の約4割は脳血管疾患が原因。突然、要介護度4~5という重度の状態に陥ることも珍しくない。退院後もリハビリや介護が必要だから、家族にも大きな負担がかかる。家では面倒が見られないとき、高齢者向けの賃貸住宅に入るという手があるのをご存知だろうか。
要介護度4のYさん(67)が入ることのできる施設を探していると、娘さんから相談を受けた。
Yさんは60歳で会社を定年退職した後、現役時代の仕事を生かして大学で講師をしていた。脳出血で倒れ、気がついたときには左半身麻痺(まひ)で救急病院のベッドに寝ていた。
家族はすぐにリハビリ専門病院に転院させたが、車いすでの移動、衣服の着脱や入浴、トイレに介助を必要とする、ショックを受けたYさんはリハビリに取り組む気持ちになれない。家族は退院後は有料老人ホームへと考えていた。
娘さんに幾つかの介護付き有料老人ホームを見てもらった。入居者の平均年齢が84~85歳、入居者の半数近くが認知症という介護付き有料老人ホームの実態を知って、67歳のYさんには合わないと思った。
Yさんのような場合、焦って高額のホーム入居を考える前に、ケア付き高齢者専用賃貸住宅(高専賃)への入居を考えてみてはどうか。高専賃は賃貸契約なので、通常、敷金2ヵ月、礼金1ヵ月、前家賃1ヵ月程度で入れる。初期費用は30万~50万円程度だ。「ケア付き」ならば、介護など有料老人ホームと変わらぬサービスを提供するところもある。
ただ、施設面やサービス面などで行政による監視はない。入居者は「賃貸契約上の借家人」でしかなく、文字通り「賃貸住宅」。行政が設置を認可する「有料老人ホーム」とは性質が異なる。
しかし、目的に合った選び方、利用の仕方次第では利点がある。入居時に大きな費用負担がかからない分、その後の選択肢に自由度がある。高専賃に入居し、通所リハビリや短期入所療養介護を利用しながら身体を回復させ、身体機能が安定した段階で改めてその後のことを考えても良い。
高齢者の住まい選びも、身体の状況に応じた住み替えを選択する時代に入っている。
◇有料老人ホームと高専賃の主な違い
・介護付き有料老人ホーム
1.行政指導がある。
2.入居時の負担大きい。
3.入退居しにくい。
・ケア付き高専賃
1.行政のチェックなし。
2.入居時の負担が軽い。
3.入退居が簡単。
以上です。
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この記事へのコメント
記事、介護状態であろうとも、新しいシニアライフスタイルを感じます。
外国映画なんか見てると、お年寄りが血縁関係にべったり頼らず、お金もかけず生活してるスタイルがでてきてすごく自然で、いかしますよね。
日本も、どんどん選択幅が増えて行くのはいいと思いますよ。
一番コメントありがとうございます。
>外国映画なんか見てると、お年寄りが血縁関係にべったり頼らず、お金もかけず生活してるスタイルがでてきてすごく自然で、いかしますよね。
>>…確かに。そういった生活ができることっていかしていますね
日本の場合は、介護などシニアのライフスタイルに関することはまだ緒についたばかりの状況だと思います。
これからどんどん改革・改善をしていくことが重要ですね。