脳脊髄液減少症―10月をメドに、大まかな診断基準。症状を3段階前後に分類。

9月25日の日本経済新聞・夕刊に、脳脊髄液減少症とその診断基準作りについての記事がありました。

記事によりますと、

①今年、厚生労働省の補助金を受けて公的な研究班(主任研究者=嘉山孝正・山形大学医学部長)が発足した。日本脳神経学会など関連10学会が参加し、診断基準の策定などに3年かけて取り組む。

10月をメドに脳画像や症状などの大まかな診断基準を定め、症状を3段階前後に分類できるようにする。また、研究班員の医療機関で数百人規模で患者を登録し、関連が指摘される頚椎(けいつい)ねんざ(むち打ち)との因果関係や、現在、試みられている治療法の有効性評価を進める。

②現在の治療法には保存的療法とブラッドパッチがある。保存的療法はひたすらベッドで横になり、水分を多めに補給しながら安静にする。こうするうちに硬膜の穴が自然にふさがることも多い。「発症後間もなくなら90%以上がこれで治る」(日本医科大学・喜多村准教授)。

ブラッドパッチは患者から採取した血液を再び体内に注入する治療法で、血液は硬膜の外側に広がり、凝固した穴をふさいでくれる。ただ、この治療法は健康保険の適用外で、約30万円の費用を全額自己負担しなければならない。


―とのことです。

…管理人がこの脳脊髄液減少症を知ったのは2年ほど前です。当時は、病気の存在がほとんど知られていなかったため、苦しい思いをしている人が多かったように記憶しております。

…記事を読む限り、現在でも医師の間ですら認知度が低いようです。正確な診断を受けられずに苦しむ人がいなくなるように、これからの取り組みに期待したいものです。

*9月28日追記:この記事に、脳脊髄液減少症の患者さんからコメントをいただきました。コメントを下さったのはHN・ろくろさんと、HN・ゆめさんのおふたりです。

おふたりともご自身のBlogで病のことを書いていらっしゃいます。

詳しくはこちらをどうぞ。
  • ろくろの闘病記
  • 脳脊髄液減少症患者のつぶやき、 「とりあえず、生きてみよか・・・。」

    【記事の内容】

    以下、記事の内容です。

    【脳脊髄液減少症・診断の基準作り―立つと頭痛、誤診も多く】
     脳脊髄(せきずい)減少症は交通事故や転倒をきっかけに、脳や脊髄を取り巻く髄液が漏れ出てしまう病気だ。慢性的な吐き気や頭痛に見舞われる。ただ、医師の間でも知名度は低く、「誤診」されることもある。国の研究班が立ち上がり、診断の基準作りや治療法の評価などが始まった。

     都内在住の主婦、松下陽子さん(32、仮名)は自宅で尻もちをついてから、ひどい頭痛に悩まされるようになった、立っている時はもちろん、座っていても痛みはやまず、新聞を読んでも内容が頭に入ってこない。しかし、横になるとウソのように頭痛は治まる。

     ◇硬膜が傷付く
     こんな状態が約10日続き、日本医科大学付属病院を受診した。診断名は聞き慣れない脳脊髄液減少症だった。

     脳や脊髄の周囲を満たす髄液は衝撃から守るクッションの機能を果たす。硬膜という膜で覆われているが、転倒時の衝撃で首や腰の硬膜が傷付くともれてしまう。日本医科大の喜多村孝幸・准教授は「スポーツで体をねじった場合や、飛行機に乗ったときの気圧変化でも傷付くことがある」と説明する。

     硬膜と脳の間は血管や神経が通っている。髄液が漏れ出ると脳の位置が微妙に下がり、立っているときに神経や血管が引っ張られる。これがめまいや吐き気などを引き起こす。

     松下さんの場合、たまたま脳脊髄液減少症を専門とする大学病院を受診したため、すぐに病名がわかった。ただ、これまで明確な診断基準がなく、検査でも異常が見つからず、頭痛や吐き気を訴えても、「原因はよくわからない」で済まされることも少なくない。

     今年、厚生労働省の補助金を受けて公的な研究班(主任研究者=嘉山孝正・山形大学医学部長)が発足した。日本脳神経外科など関連10学会が参加し、診断基準の策定などに3年かけて取り組む。

     10月をメドに脳画像や症状などの大まかな診断基準を定め、症状を3段階前後に分類できるようにする。また、研究班員の医療機関で数百人規模で患者を登録し、関連が指摘される頚椎(けいつい)ねんざ(むち打ち)との因果関係や、現在、試みられている治療法の有効性評価を進める。

     山形大学の嘉山医学部長は「基準がないことが患者の見落としや過剰診療などの混乱につながっている。10年後でも通用する科学的な基準を策定したい」と語る。

     ◇治療法は2種類
     現在の治療法には保存的療法とブラッドパッチがある。保存的療法はひたすらベッドで横になり、水分を多めに補給しながら安静にする。こうするうちに硬膜の穴が自然にふさがることも多いからだ。喜多村准教授は「発症後まもなくなら90%がこれで治る」と話す。

     松下さんはしりもちをついて1週間以上も経過していたため、ブラッドパッチを受けることになった。患者から採取した血液を再び体内に注入する治療法で、血液は硬膜の外側に広がり、凝固して穴をふさいでくれる。松下さんも治療後まもなく、ひどい頭痛は治まった。

     ただ、この治療法は健康保険の適用外で、約30万円の費用を全額自己負担しなければならない。研究班ではブラッドパッチが科学的に効くのかどうか検証していく考えで、有効性が確認できれば保険適用なども視野に入ってくる。


    以上です。

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    この記事へのコメント

    2007年09月27日 13:07
    こんにちは。
    つい最近むちうちで通院した私には、ドキッとする記事でした。今のところ、頭痛や吐き気は無いので大丈夫ってことでしょうか・・・
    でも、まさかむちうちやしりもちでこんな症状が引き起こされるなんて、あまり想像ができませんね。お医者さん達にも、広く知れ渡って欲しいです。
    現役保険営業マン
    2007年09月27日 18:31
    とことこママさん、こんばんは。
    一番コメントありがとうございます。
    …そうでしたね。ママさん、その後大丈夫でしょうか?しっかりと治さないと厄介ですから…。
    …そうなんですよね。むち打ちと因果関係があるなんて余り想像できませんよね。
    …数年前にこの脳脊髄液減少症を発見した医師が発表したところ硬膜から髄液が漏れることはありえないという考えが支配的だったため、全く受け入れらなかったとか…。
    今でこそ徐々に新聞やTV番組で報じられるようになってきましたが、まだまだ認知度は低いと思います。以前取り上げたピック病などとともに多くに人に知ってほしい病気だと思っております。
    タカヨ
    2007年09月27日 22:11
    こんばんわ!
    すいません、ちょっとお尋ねしたいのですが・・・(日記の趣旨とは無関係かも><)
    ①現在の保険の新契約業績が減少している理由

    ②営業職員の提案力をあげるには??

    上記2点について、お考えを頂戴できたらと思います。
    お忙しいところ申し訳ないです。
    現役保険営業マン
    2007年09月27日 22:29
    タカヨさん、こんばんは。
    コメント&質問ありがとうございます。
    >①現在の保険の新契約業績が減少している理由
    >>…新規契約高ということでしょうか?そのように解釈して回答します。
    管理人は次のように考えております。
    ①高額な死亡保障を必要とする見込み客が少なくなった。
    ②医療保障などいわゆる第三分野商品を提案しすぎた結果、死亡保障ニードを掘り起こせず、新規契約高の減少が起こった。

    ②営業職員の提案力をあげるには??
    >>①会話のキャッチボールをできるようにする。
    ②お客様のニードを掘り起こせる質問力、会話力を身に付ける。
    といったことから始めるしかないと思います。

    では。
    タカコ
    2007年09月27日 22:44
    早速のご回答有難うございます!!
    うれしいです^^

    実は・・・大学のゼミの卒論で保険のことを書こうと思ってまして・・・

    先ほど質問させていただいた①②の原因を分析してみようと思ったのですが、なかなか難しくて・・・(泣)

    他には①における原因(特に保険会社内での原因)は無いですかね??
    現役保険営業マン
    2007年09月27日 23:04
    タカコさん、こんばんは。
    いえいえ、精度に欠ける回答しかできず申し訳ないです。
    …なるほど、そういうことですか。ただ、調べようとしても「なぜ、どうして新規契約が減少し続けるのか」ということを明確にした情報がないから極めて困難かと存じます。
    >他には①における原因(特に保険会社内での原因)は無いですかね??
    …うーんそうですねぇ。これはあくまで管理人の営業経験に基づく推論ですが…保険商品のコンセプトにお客様を付き合わせようとする営業の弊害ではないかと思います。
    車の販売にたとえるなら、女性なら軽自動車!!と勝手に決めてかかり、本当に必要とする車を知ろうともしないでひたすら、勝手に必要と判断した軽自動車を来店した女性客に売ろうとし続けた結果、お客様が年々減っていくようなものです。
    …つまり、企業中心の体質から顧客基盤・顧客中心の企業体質に変われないことが原因ではないかと…。

    では。
    2007年09月28日 14:23
    はじめまして。
    私は脳脊髄液減少症の患者の、ろくろと申します。
    まだ認知度も低く病気とすら認められていないのに、関心を持っていただき有り難うございます。とても嬉しいです。

    事後報告で申し訳ありませんが、リンクさせていただきました。
    今後ともよろしくお願いします。
    2007年09月28日 15:00
    はじめまして。
    ろくろさんのところから来ました。
    同じく脳脊髄液減少症患者のゆめと申します。

    記事、ネットで探していましたが見つけ出せず、あきらめていました。
    概要をブログに書いてくださり、ろくろさんが見つけてくださり、ここで読めたこと
    心から感謝いたします。
    現役保険営業マン
    2007年09月28日 20:02
    ろくろさん、こんばんは。
    初コメントありがとうございます。
    …そのようにおっしゃっていただき大変嬉しいです。記事にした甲斐があります。
    …患者さんなのですか、外見ではわからないから周囲の人が理解できず、傷ついたことも結構あるのではないかと存じます。
    …貴方様のBlogを拝見しました。本当に苦しい病気なのですね。ある程度のことは知っているつもりでしたが、ここまで苦しい病だとは知りませんでした…。10月から始まる基準作りでこの病気のことが正しく理解され多くの人に知られることを祈念しております。
    …リンクは大歓迎です!!こちらこそ今後ともよろしくお願い申し上げます。
    現役保険営業マン
    2007年09月28日 20:40
    ゆめさん、こんばんは。
    初コメントありがとうございます。
    …先ほど貴方様のBlogを拝見しました。船酔いがずっと続くような状態ですか…ちょっと想像しただけで…。ただ、それでも異常なしと診断されてしまうとは…本当に苦しいでしょうね。
    …ありがとうございます。記事にした甲斐があります。
    ゆめ
    2007年10月03日 16:30
    その後、
    記事の内容までUPしてくださったのですね。
    ご親切にありがとうございます。
    夕刊は手に入りにくいので助かります。
    現役保険営業マン
    2007年10月03日 19:46
    ゆめさん、こんばんは。
    いえいえ、どういたしまして。ゆめさんやろくろさんのBlogで、脳脊髄液減少症はブラッドパッチ療法を行っても、すぐにではなく徐々に回復していく病である、様々な症状が出ることなど、大変貴重なことを知ることが出来ました…。

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