過敏性腸症候群に新たな治療方法が広がってきたそうです。

1月31日の日本経済新聞に、過敏性腸症候群についての記事がありました。

記事によりますと、

< 検査で炎症や潰瘍(かいよう)など目に見える異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)。ストレスに起因するうえ治りにくく、全人口の10~15%が患者とされる“国民病”ともいわれるが、新たな治療方法が広がってきた。従来の生活指導や整腸剤の投与に加え、IBS専用の治療薬が登場。また、感染性腸炎との関連性もわかり、除菌療法の開発による治癒への期待も高まっている。

 …

 IBSは大腸や小腸の調子が悪くなり、下痢や便秘などの症状が出る病気。「下痢型」と「便秘型」、下痢と便秘が交互に現れる「交互型」などがあり、下痢型は男性、便秘型は女性に多くみられ、20~40代の比較的若い世代がかかるケースが多い。

 「社会や家庭の環境に対応できず、抱えているもやもやをうまく発散できないことが原因だ」と、東京医科大病院消化器内科の酒井義浩客員教授。通常、胃液の分泌や腸のぜん動などは、脳から指令が伝達される。ところがストレスなどが原因となり、何らかの理由でその指令が阻害されてしまうために、胃腸の調整がうまくいかなくなるというのが発症メカニズムだ。>


とのことです。

…この過敏性腸症候群が、なかなか治りにくい病であるとは知りませんでした。今回の記事を読むまで、「原因となるストレスを取り除けば、割と治りやすい病気」と誤解していました

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【過敏性腸症候群 IBS 効果的に治療―生活改善に加え専用薬。感染性腸炎と関連判明】
 検査で炎症や潰瘍(かいよう)など目に見える異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)。ストレスに起因するうえ治りにくく、全人口の10~15%が患者とされる“国民病”ともいわれるが、新たな治療方法が広がってきた。従来の生活指導や整腸剤の投与に加え、IBS専用の治療薬が登場。また、感染性腸炎との関連性もわかり、除菌療法の開発による治癒への期待も高まっている。

 授業中、何度も便意を催して席を立つ。模擬試験会場に向かう途中も公衆トイレなどに駆け込んでしまい、時間通りにたどり着けない―。

 東京都内の予備校に通う男性(19)はIBSの症状に悩む患者の一人だ。中学生のころから下痢になることがしばしばあり、腸が弱いことは自覚していた。だが、受験勉強のプレッシャーをより強く感じるようになった2008年ごろから症状は悪化。勉強もまったくはかどらない。いくつかの病院を回り、薬も服用したが、改善の兆しはなかった。「なぜだろう」と、イライラだけが募った。

 ◇若い世代に多く
 IBSは大腸や小腸の調子が悪くなり、下痢や便秘などの症状が出る病気。「下痢型」と「便秘型」、下痢と便秘が交互に現れる「交互型」などがあり、下痢型は男性、便秘型は女性に多くみられ、20~40代の比較的若い世代がかかるケースが多い。

 「社会や家庭の環境に対応できず、抱えているもやもやをうまく発散できないことが原因だ」と、東京医科大病院消化器内科の酒井義浩客員教授。通常、胃液の分泌や腸のぜん動などは、脳から指令が伝達される。ところがストレスなどが原因となり、何らかの理由でその指令が阻害されてしまうために、胃腸の調整がうまくいかなくなるというのが発症メカニズムだ。

 IBS治療に力を入れている東北大病院(仙台市)では症状の重さに応じ、まず規則正しい食事や排便習慣を整える生活指導を実施。症状がひどい場合は、整腸剤や下剤などの便通調整薬を処方し、精神症例やストレス状況が強ければ、抗不安薬・抗うつ剤を投与。それでも効果がみられなければ絶食療法を試みる。

 「症状が悪化するとストレス全般に対する耐性が弱くなる」(本郷道夫教授)ため、生活全般への影響も大きい。

 一方、「学校や会社に行けなかった患者もこの医薬品で症状が改善した」と強調するのは、アステラス製薬プロダクトマーケティング部の兵藤慎一郎課長代理。同社は08年10月に、男性向けの下痢型IBSの治療薬「イリボー」を発売。消化管の運動に大きくかかわる神経伝達物質「セロトニン」と結合し、その動きを阻害するというものだ。

 ◇男性には効果
 便通異常を改善するほか、大腸の痛みの伝達を抑え、腹痛や内臓知覚過敏を改善する効果があるという。

 イリボーと偽薬(プラセボ)の比較試験では男性患者に1日1錠を投与したところ、投与3ヵ月後に「正常に近い状態になった」「かなり改善した」との評価はプラセボの25.3%に対し、イリボーでは47.7%に見られた。本郷教授も「ようやく効果的な治療薬が出た」と評価する。医師の診断に基づき、薬局で処方してもらえる。

 国内開発試験では女性の症例数が少なく、承認に必要なデータが足りず、投与は男性に限られるが、「女性への適用に向けた試験実施も検討したい」(兵藤医師)と話す。

 同社は09年11月、米医薬品ベンチャーのアイアンウッド(マサチューセッツ州)が開発中の便秘型IBS治療薬「リナクロチド」(一般名)のアジアでの開発、販売権を取得。今後、IBSの下痢型から便秘型まで消化器分野の治療薬を充実させる方針だ。

 ◇粘膜に微細な炎症
 ストレスが発症要因のため、「意志が弱い証拠」と誤解されがちなIBSだが、最近の研究では感染性腸炎との関連性も指摘される。東北大の本郷教授によると、IBS患者の多くが、過去に感染性腸炎への罹患(りかん)経験があり、長粘膜に微細な炎症がみられるという。炎症が無い人には問題とならないストレスでも、IBSの症状を引き起こしてしまうというわけだ。

 「ストレスが原因とみられていた胃潰瘍にピロリ菌が大きく関係したのが分かったように、将来はIBSの除菌治療法により治癒も期待される」と本郷教授は言う。目に見える異常がなく、症状を基に診断するIBSの検査方法も米国で開発されており、将来、より精密な診断が可能になりそうだ。

 「IBSは7割は生活習慣の見直しで改善が見られるが、残り3割は医療機関での受診が必要になる。そのうち、7割は開業医で対応できるが、3割は消化器専門医で受診した方がよい」と本郷教授。「下痢が多い」などの自覚はあっても、あまり重大視せずに病院に行かない人も多いのもIBSの特徴の一つだ。軽症の段階で治療すれば「精神症状の合併症を防ぐことができる」と話している。

 症状が悪化したIBSの患者は人工透析中の慢性腎不全の患者などよりも生活レベルの質が低いとの研究結果も出ている。今後も周りの理解や支援は欠かせない。

【IBS患者数・20~40代男性の10%以上―大半は受診経験なく】
 下痢系のIBSは20~40代の男性の10%以上にみられるものの、実はその多くは医療機関での受診経験が無いというデータがある。

 兵庫医科大の三輪洋人教授が調査会社の社会情報サービス(東京・新宿)と共同で、全国の20~79歳の約2万人の男性を対象に「ローマⅢ」の診断基準を基に実施したインターネット調査では、下痢型と、下痢と便秘を繰り返す交代型を合わせた割合が全体の8.9%を占めた。年代別では20代が最も多く11.2%、これに40代が10.4%、30代が10.0%で続いた。

 このうち、下痢系IBSに該当した956人が対象の意識調査では「自身は病気だと思う」との回答は36.5%。医療機関で受診した経験は26.4%にとどまった。年代別にみると、患者数が最も多い20代の受診が最も少なく20.7%にとどまった。最も多いのは60代以上で37.4%。

 東京医科大病院の酒井義浩客員教授によると、実際の診察では、患者の生活の実態を詳しく聞き取った上で適度な運動や食事、入浴、睡眠などのアドバイスなど徐々に生活リズムを元に戻すことが中心となる。多くのIBS患者は「規則正しい生活になれば、大抵は症状が改善する」という。

▽過敏性腸症候群(IBS)の診断基準
 IBSは現在「ローマⅢ」という世界基準に基づき、診断されている。診断では、まず腸の内部に腫瘍(しゅよう)などの疾患がないことを確認。その上で過去3ヵ月に3日以上腹痛や腹部の不快感などがあった場合、①排便により症状が軽減する②排便回数が変化する③ウサギのふんのように黒くコロコロとするなど、便の見た目が変化する―のうち2つの項目を満たせば、IBSと診断がつく。


以上です。

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この記事へのコメント

2010年02月05日 11:13
こんにちは。

私も高3のときになりました。大学受験のストレスが原因だったと思います。
私の場合は便秘型で、実は、受験の最中にも腹痛になり、途中退場せざるを得ない状態になりました。
病院にも行きましたが、受験が終わったら自然と治っていった気がします。
現役保険営業マン
2010年02月05日 11:46
とことこママさん、こんにちは。
一番コメントありがとうございます
ママさんは経験者でしたか。相当つらかったのではないでしょうか?

受験が終わって自然と治癒…ですか、となるとおっしゃるように受験のストレスが原因だったのかもしれないですね。
みっくす 闘病奮闘中
2011年12月21日 15:18
私は高校2年のときになりました。高校ではあまりお手洗いに行けず、当時はもっとこの病気が知られていなかった為、悪化してしまいました。今は短大2年で就職活動中ですが、今も治ってはおらず、世間からは冷たい目で見られて辛い日々を送っています。IBSでネット検索すると治る薬が出ていますが、あちらは効くのでしょうか。ご存知ですか
現役保険営業マン
2011年12月21日 17:11
みっくす闘病奮闘中さん、はじめまして。
コメントありがとうございます
周囲の理解が得られないのは辛いですね。一日でも早くこの病気に対する偏見や誤解が消えて、患者さんが後ろめたさを感じなくなる日が来ることを祈念しております。

治療薬、というのはひょっとして「セロトニン3受容体拮抗薬」のことでしょうか?こちらの薬は効果が期待されていますが、現在男性のみに処方が限られているとのことです。

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