肉腫に対する新薬がまもなく登場する見通しだそうです。

11月16日の日本経済新聞・夕刊に、肉腫についての記事がありました。

記事によりますと、

< 骨や筋肉などにできるまれながんである「肉腫(サルコーマ)」は、患者数ががん全体の約1%と少ないため、治療や研究が不十分だといわれてきた。この現状を打破しようと東京都内に今年夏、専門の診療拠点が開設。新たな治療法開発などに取り組み始めた。肉腫の新治療薬もまもなく登場する見通しだ。

 大腸や胃、肺などにできる通常のがんは臓器にある上皮細胞にできる。これに対し、肉腫は骨やに筋肉、脂肪、関節、神経などの上皮以外の細胞に発生する。がん全体からすると患者は少ないが、種類が多く体の様々な場所にできる。

 通常のがんと同様に放置すれば異常に増殖して大きくなり、周囲を圧迫したり、臓器の働きを妨げたりする。肺などに転移して命にかかわることも多い。

 肉腫の国内の年間発症数は約7000人。子供では白血病などと並んで多く、抗がん剤が比較的効きやすいが、大人ではまれで治療が難しいケースが多い。骨にできる骨肉種やユーイング肉腫などと、体の柔らかい部分である軟部組織にできる脂肪肉腫、平滑筋肉腫、血管肉腫などに大別できる。例えば脂肪肉腫や平滑筋肉腫の発生頻度は、10万人に2、3人といわれている。

 患者が少ないうえに、様々な場所にできるので、臓器別の治療を基本としてきた従来の医療の中で、肉腫は「忘れられたがん」などと呼ばれてきた。がん研有明病院(東京・江東)の松本誠一整形外科部長は「何かを受診すればいいか悩む患者が多い」と話す。手足ならば整形外科だが、婦人科、泌尿器科、消化器外科なども担当する。専門家が少なく、診断や治療研究も遅れている。>


とのことです。

…国立がん研究センター「がん対策情報センター」には、脂肪肉腫や平滑筋肉腫といった軟部肉腫について

< 軟部肉腫は治療の難しい腫瘍の1つであり、最初の治療の成否により、患者さんの予後(治療による今後の見通し)や治療後の機能に大きな違いが出てきます。したがって、軟部肉腫の治療は早期発見とともに、必ず専門家のいる病院で治療することが大切です。>

とあります。がん研有明病院に開設された「サルコーマセンター」は、がん研究センター中央病院が09年に設けた診療グループとともに、患者にとってまさに重要な拠点ではないでしょうか。

治療や研究が進むことに期待しています。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2012年11月16日夕刊―

【肉腫 治療法確立へ一歩―専門センター開設。新薬も登場】

 骨や筋肉などにできるまれながんである「肉腫(サルコーマ)」は、患者数ががん全体の約1%と少ないため、治療や研究が不十分だといわれてきた。この現状を打破しようと東京都内に今年夏、専門の診療拠点が開設。新たな治療法開発などに取り組み始めた。肉腫の新治療薬もまもなく登場する見通しだ。

 大腸や胃、肺などにできる通常のがんは臓器にある上皮細胞にできる。これに対し、肉腫は骨やに筋肉、脂肪、関節、神経などの上皮以外の細胞に発生する。がん全体からすると患者は少ないが、種類が多く体の様々な場所にできる。

 通常のがんと同様に放置すれば異常に増殖して大きくなり、周囲を圧迫したり、臓器の働きを妨げたりする。肺などに転移して命にかかわることも多い。

 ◇専門家が少なく
 肉腫の国内の年間発症数は約7000人。子供では白血病などと並んで多く、抗がん剤が比較的効きやすいが、大人ではまれで治療が難しいケースが多い。骨にできる骨肉種やユーイング肉腫などと、体の柔らかい部分である軟部組織にできる脂肪肉腫、平滑筋肉腫、血管肉腫などに大別できる。例えば脂肪肉腫や平滑筋肉腫の発生頻度は、10万人に2、3人といわれている。

 患者が少ないうえに、様々な場所にできるので、臓器別の治療を基本としてきた従来の医療の中で、肉腫は「忘れられたがん」などと呼ばれてきた。がん研有明病院(東京・江東)の松本誠一整形外科部長は「何かを受診すればいいか悩む患者が多い」と話す。手足ならば整形外科だが、婦人科、泌尿器科、消化器外科なども担当する。専門家が少なく、診断や治療研究も遅れている。

 そこで同病院は7月、院内に「サルコーマセンター」を設置。全国から患者を受け入れることにした。松本外科部長は「専門医不足で病院を転々とし、患者ががん難民になるのを防げる」と設立の狙いを説明する。

 センターは整形外科や婦人科、頭頸(けい)部、放射線治療、薬物治療などのほか、病理や画像診断の専門家が集う。どの場所にできた肉腫でも、診断から治療まで1ヵ所で患者を診る。最も効果的な手術法の研究や新しい抗がん剤の開発などを進めていく考えで、診断法の確立も目指している。

 このほか、国立がん研究センター中央病院(東京・中央)も2009年に肉腫の診療グループを立ち上げた。こちらも複数の診療科の専門化がそろう。従来は再発後に来院する患者が多かったが、最初から訪れる例が増えているという。「病理診断で肉腫のタイプを判別し、手術前に投薬で腫瘍を小さくする治療法を選択できる患者もいる」と中馬広一骨軟部腫瘍科・リハビリテーション科長は話す。

 こうした専門の治療拠点の設立を強く呼びかけてきたのが「日本に『サルコーマセンターを設立する会』」の代表の吉野ゆりえさんだ。9年前、激しい腹痛に襲われ受診すると「卵巣が腫れているだけ」と診断され、その後、再び痛みを感じ複数の医療機関を訪れ、良性の子宮筋腫か卵巣のう腫だろうと診断された。

 おなかに小さな穴を開ける腹腔(ふくくう)鏡手術を受けたが、病理検査で結局「後腹膜平滑筋肉腫」だと分かった。手術時に腫瘍が体内に散らばり、再発の原因を作ってしまったという。転移などでこれまでに手術を9回受けた。吉野さんは専門の診療拠点について「診断の間違いや治療の手遅れが生じないようにする第一歩だ」と評価する。

 現在の治療は通常のがんと同様、腫瘍を取り除く外科手術と放射線治療、抗がん剤の組み合わせだ。患部をできるだけ切除するのが基本だが、肉腫の種類や進行度合いによって状況も異なるので、専門家と相談しながら、適切な治療を受けるのが鉄則だ。

 ◇二十数年ぶり登場
 肉腫の新たな治療薬もまもなく登場する。英グラクソ・スミスクラインの「パゾパニブ」(商品名ヴォトリエント)だ。対象は悪性軟部腫瘍で、二十数年ぶりの新薬となる。

 もともと腎細胞がんの治療薬として開発したが、9月に悪性軟部腫瘍の製造・販売承認を厚生労働省から得た。分子標的薬という新しいタイプで、腫瘍が新しい血管を作り出すのを邪魔したり、大きくなったりするのを防ぐ効果があるという。

 この薬は抗がん剤治療を受けた患者が対象。「当面はがん専門病院や大学病院など肉腫治療の実績がある医療機関を中心に販売する」(同社)

 また、ベンチャーのオンコセラピー・サイエンスはフランの子会社で滑膜肉腫の新しい薬の臨床試験を実施中。大阪府立成人病センターもワクチン製造の化学及血清療法研究所(熊本市)と共同で、腫瘍を溶かす治療法の研究などを進めており、2年以内の臨床研究申請が目標だ。

 治療成績向上を目指した研究は様々進んでいる。吉野さんは「まれな病気だからといってあきらめず、専門医を受診して正しい診断に基づいた治療を受けることが大切だ」と話している。


以上です。

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↑、先月撮影した蝶です。

1枚目はセイタカアワダチソウで吸蜜中のツマグロヒョウモン(メス)。2、3枚目は小白の栴檀草で吸蜜中のキタテハ(秋型)―です。

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