住友生命が学資保険の元本割れの「差額分」を返還。大阪高裁での和解勧告受け入れ。

ネット上に配信された各報道機関の記事をご覧になった方も多いかと存じます。

住友生命保険が大阪高裁の和解勧告を受け入れ、同社を相手取り訴訟を起こしていた男性に対し、学資保険の元本割れの差額分を返還するそうです。

日経・電子版の記事を読む限り、外交員が誤解してしまう説明をしたようです。それにしても、保険会社がいわゆる「元本割れ」に対して事実上の穴埋めをするのは異例のことです。

この和解が、今後保険相談所において取り扱われることが予想される、類似した不服申し立ての事案にどのような影響を及ぼすのか…ちょっと気になります。

【管理人の考察】
1.元本割れを起こした要因

事案に登場する住友生命の学資保険は、なぜいわゆる元本割れを引き起こしたのか?管理人はちょっと気になったので調べてみました。

当該保険商品は2004年に販売停止となっており、住友生命保険のHPにも情報が掲載されていませんでしたが、何とか検索して情報を集めることができました。

あくまで個人的に集めた少ない情報を基にしておりますので、不正確な面もあるかと思いますがご容赦ください。

結論から申しますと、この保険商品は

育英資金および満期育英資金といういわゆる貯蓄機能(正確には生存保障機能)に

①契約者が死亡・高度障害状態になった場合は、以後の保険料の払い込みを免除し、保険期間の満期まで毎年養育資金を支払う。

②被保険者が死亡・高度障害状態になった場合は、基本保険金額と同額の保険金を支払う。


―という、死亡・高度障害保障機能が組み込まれているため、生存保障に重点を置いている保険商品に比べて、生存保障に充当される保険料が少なく、いわゆる元本割れが生じやすかったところに

バブル経済崩壊に伴う運用環境の悪化により、積立配当金の利率や据え置いた育英資金の据置利率が大きく下がり、積立配当金や積立育英資金が設計書記載の金額を大きく下回った

―というやむをえない事態が重なったため、受け取る育英資金と満期育英資金、および積立配当金と積立育英資金の合計額が払込保険料総額を下回ったものと考えられます。

2.外交員が「試算金額」を過度に強調?
日経・電子版には、

< 契約者の男性は1992年と1995年に子供2人について、それぞれ18年満期で契約した。契約前に保険外交員が提示した書類には、受け取り想定額「約430万円」「約302万円」と記載されていたが、実際の受取額が払い込んだ額より契約42万円少なかった。提案書には「利率は経済情勢により今後変動することがある」などと書かれていたが、外交員は受け取り想定額を強調する説明にとどまっていたという。>

とあります。これはあくまで推測ですが、確定している育英資金と満期育英資金の合計額に、あくまでその設計書を作成した時点での試算額に過ぎない「積立配当金額」を加えたものが、「受け取り想定額」として保険設計書に記載されており、保険外交員はそれを強調しすぎたため、契約者は将来確実に受け取れる金額と誤解したのではないかと思われます。

【日経の記事に対する管理人の一言】
日経・電子版は、和解が成立した保険商品について

< 関係者によると、問題の商品は「ちびっこライフ」で2004年まで販売された。保険会社が契約者からの保険料を運用し、運用結果次第で契約者に払う額が変わる。>

―と報じています。

和解が成立した学資保険が、まるで変額保険であるかのような印象を受けますが、実際は全く違います。

和解が成立した学資保険は、受け取る育英資金と満期育英資金の金額が、契約時に確定する「定額保険」です。

市中金利の動向で変動するのは、育英資金を据え置いた場合に適用される据置利率と、積立配当金の積立利率です。

画像
↑、翅を開いてテリトリーを主張するキタテハの夏型(6月撮影)。

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