直腸がん、ISRで肛門の機能を維持。

11月1日の日本経済新聞・夕刊に、直腸がん手術のひとつであるISRについての記事がありました。

記事によりますと、

< 内肛門括約筋切除術などと約されているISRが普及し始めたのは2000年ごろから。文字通り、肛門を開閉する筋肉のうち直腸に近い内肛門括約筋だけをがんとともに切り取り、外側の外肛門括約筋は残して肛門の機能を維持する。早期の直腸がんだけでなく、ある程度進行して筋肉にまで入った段階でも直腸のすぐ近くなら適用できるのも利点だ。

 同じ括約筋でも内肛門括約筋と外肛門括約筋では役割が違う。以前は外肛門括約筋だけ残しても正常な肛門機能は維持できないと考えられていた。しかし外肛門括約筋だけでも、ある程度の機能を維持して日常生活を送れるとわかってきたことから、肛門の保存を希望する患者にはISRを施す病院も増えつつある。

 …

 とはいえ、一部と入っても肛門の筋肉を切り取るので、以前の機能を完全に残せるわけではない。内肛門括約筋は、無意識に働くが、外肛門括約筋は自分で意識して便を我慢するときなどに動く。

 これまでの実績から、外肛門括約筋だけで特に意識しなくても肛門がしまっているが、下痢など便がゆるくなると十分な機能は果たせない場合もある。日常生活では問題はなくても、急に便が漏れるのを心配してパッド(オムツ)を当てている人も多いという。高齢になると筋肉の機能が衰えてくるため、一定の年齢以上の患者にはISRを勧めない病院もある。>


とのことです。

…肛門の機能を残せるとはいえ、やはり筋肉を切除するわけですから、排便の回数が増える。場合によっては便失禁を起こしてしまう―などの影響は避けられないようですね。

ただ、以前に比べて、患者さんが治療後のQOLを考えて、選択できる手術方法が増えたのは確実なことだと思います。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2013年11月1日夕刊―

【直腸がん手術 肛門を残す―筋肉の一部切除「ISR」。排便維持に実績】

 手術をすると人工肛門をつけて不便な生活を強いられるのではないか。こんなイメージが強く残る直腸がんだが、新しい手術法で様子が変わってきた。器具を使って直腸をつなぎ合わせる手法の進化にくわえて、肛門の筋肉を部分的に残す手術法も登場した。手術後の生活のしやすさを考えて、肛門を残す選択が広がっている。

 「人工肛門をつけるくらいなら手術をしたくない」。直腸がんと診断された患者Aさんは思わず声を上げた。がんは肛門に近い場所にできており、肛門まで切除して人工肛門をつけるのが標準的な治療だ。そこで検査結果などを踏まえて担当医は、肛門の一部を残すISRという新しい手術法を採用した。患者は人工肛門を付けずに日常生活を送れるまでに回復した。

 「ISRはこれまで難しかった患者でも肛門を残せるようになった」と埼玉医科大学国際医療センターの山口茂樹教授は話す。

◇早期でなくても
 内肛門括約筋切除術などと約されているISRが普及し始めたのは2000年ごろから。文字通り、肛門を開閉する筋肉のうち直腸に近い内肛門括約筋だけをがんとともに切り取り、外側の外肛門括約筋は残して肛門の機能を維持する。早期の直腸がんだけでなく、ある程度進行して筋肉にまで入った段階でも直腸のすぐ近くなら適用できるのも利点だ。

 同じ括約筋でも内肛門括約筋と外肛門括約筋では役割が違う。以前は外肛門括約筋だけ残しても正常な肛門機能は維持できないと考えられていた。しかし外肛門括約筋だけでも、ある程度の機能を維持して日常生活を送れるとわかってきたことから、肛門の保存を希望する患者にはISRを施す病院も増えつつある。

 当初、がんの場所に近い筋肉の一部を残すので、がんを残してしまうことも懸念された。しかし手術例の蓄積が進むにつれて「他の治療に比べて再発率が高くないことも分かってきた」(山口教授)。

 肛門を残す目的でもある排便機能の維持も実績があがっている。

 静岡県立がんセンター大腸外科の塩見明生医長の研究発表によると、ISRをした患者29例のうち約4割が全く失禁を起こさなかった。「うまくいかず人工肛門にしてほしいという例が1例あったが、それ以外はたまに失禁があっても日常生活に支障なく良好な成績」(塩見医長)という。

 とはいえ、一部と入っても肛門の筋肉を切り取るので、以前の機能を完全に残せるわけではない。内肛門括約筋は、無意識に働くが、外肛門括約筋は自分で意識して便を我慢するときなどに動く。

 これまでの実績から、外肛門括約筋だけで特に意識しなくても肛門がしまっているが、下痢など便がゆるくなると十分な機能は果たせない場合もある。日常生活では問題はなくても、急に便が漏れるのを心配してパッド(オムツ)を当てている人も多いという。高齢になると筋肉の機能が衰えてくるため、一定の年齢以上の患者にはISRを勧めない病院もある。

 肛門から離れた部分の直腸がんは直腸の一部を切り取るだけなので、つなぎ直す手術も比較的簡単だ。直腸をつなぐ器具が発達したこともあり、肛門を残す手術が普及してきた。しかしISRは内肛門括約筋まで切り取る器具でつなぎ直すことはできず、医師の手作業に頼るしかない。

◇医師の技量必要
 直腸がんを取り除くにしても、腹部からがんを切り取りつなぎ直す従来の手法とは違い、肛門を開いて内側から内肛門括約筋を切り取って直腸をつなぎ合わせるため手間も時間もかかる。「切り取りすぎると機能が損なわれる半面、しっかり切り取らないとがんが残って再発する可能性がある。手術には適切で精密な技術が必要」(山口教授)といい、執刀する医師の技量に左右される部分がまだ大きい。

 ISRに限らず直腸がんの切除手術をすると、肛門は残せても手術前より排便回数が増えるなどの影響は避けられない。

 屋外で長時間の作業をする職業の人などは、むしろ人工肛門をつけておいたほうが心配なく仕事ができる場合もある。医師と相談しながら自分の病状や生活に合わせて治療法を選ぶことが大切だ。


以上です。

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↑、河原の湿った砂から吸水するナミアゲハ・夏型のオス(6月撮影)。

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