第一生命保険が、アメリカの生命保険会社を買収へ。

6月4日、第一生命保険はHPにて、アメリカの中堅生命保険会社・プロテクティブ生命を買収する手続きを開始することについて、先方と合意したことを発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
  • 6/4・ニュースリリース 米国の上場生命保険グループProtective Life Corporationの完全子会社化に向けた買収手続き開始の合意について(PDF)

    【管理人の感想】
    買収金額は約5882億円となる見込みだそうです。まさに大型案件ですね。

    先方のプロテクティブ生命保険は、どのような保険会社なのでしょうか?上記ニュースリリースによりますと

    < プロテクィブ社(本社:米国アラバマ州バーミンガム、ニューヨーク証券取引所上場)は1907年に創業し、米国本土で生命保険事業を展開している中堅生命保険グループであり、米国における直近の業界順位は36位(グループ収入保険料ベース)です。個人・個人年金事業を主要事業としており、2013年末の総資産は687億米ドル、2013年12月期の純利益は393百万米ドル、直近の時価総額は約46億ドル(2014年6月2日時点)となっています。

     伝統的な生命保険事業、個人年金事業に加えて、既契約ブロックの買収事業に強みを持ち、これまで47件の買収案件(企業買収形式、再保険形式を含む)を実施するなど、業界でもトップクラスの実績を誇ります。コストの抑制を通じた効率的な事業運営でも優位性を発揮し、リテール事業における資本創出とそれを活用した買収事業による事業規模の拡大という特徴のあるビジネスモデルで成長を遂げてきました。>


    ―だそうです。

    この買収が完了すれば、第一生命保険は米国市場に進出することになります。つまり、同社のグローバル化が一段と進むわけですね。

    それに伴い、これからは海外事業を積極的に担う人材も今以上に求められることになることでしょう(あくまで個人的な推測です)。

    【公式コメントの内容】
    以下、第一生命の公式コメントの内容です(上記ニュースリリースより抜粋・転載)。

    ―米国の上場生命保険グループProtective Life Corporationの完全子会社化に向けた買収手続き開始の合意について―

     第一生命保険株式会社(社長 渡邉 光一郎、以下、「当社」)は、米国の上場生命保険グループである「Protective Life Corporation(以下、「プロテクティブ社」)」を買収(以下、「本件買収」)する手続きを開始することについて、本日、プロテクティブ社と合意しました。今後、プロテクティブ社株主総会での承認や、日米監督当局による認可等を条件に、プロテクティブ社は当社の完全子会社となる予定です。本件買収は、友好的なものであり、プロテクティブ社の取締役会は本件買収について、全会一致で賛同しております。

     今後、プロテクティブ社は、第一生命グループ(以下、「当社グループ」)の一員として、当社グループの中長期経営戦略に基づき、当社グループの資本基盤やグローバルな経営ノウハウ等を活用するとともに、当社グループの北米における成長プラットフォームとして、会長・社長兼CEOのジョン・ジョンズ氏をはじめとした現経営陣の下で、一層の成長と当社グループ利益への貢献を目指してまいります。

    ◇背景
     当社グループでは、中長期経営戦略において、国内生命保険市場でのシェア拡大に向けた成長戦略を展開するとともに、海外生命保険市場での事業展開加速・利益貢献の拡大により、「アジアを代表するグローバル保険グループ」となることを目指してまいりました。

     2013年5月に公表した2013~2015年度中期経営計画「Action D」の下、国内生命保険市場においては2013年12月に具体的な成長戦略として「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」を策定し、展開を開始しており、損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険株式会社の買収による新たな市場の開拓に向けた取組みも予定しております。

     一方、海外生命保険市場においても、既進出先5ヵ国(2013年10月に関連会社かしたインドネシアのパニン・第一ライフ社(PT Panin Dai-ichi Life)を含む)において、成長加速のための事業ノウハウ(リスク管理、保険数理、チャネル育成、資産運用等)の提供や、人材・資本面での支援等を通じて、各社のバリューアップを図ってきました。2013年12月には、豪州のTALグループ(TAL Dai-ichi Life Australia Pty Limitedおよび同社傘下の子会社の総称)が、豪州生命保険市場においてシェア第1位になるなど、着実にグローバルな事業展開における実績を挙げてきました。また、アセットマネジメント事業においても、2013年に米国のジャナス社(Janus Capital Group Inc.)の関連会社化を実現しております。

     本中期経営計画「Action D」においては、海外生命保険事業について、地域別・成長段階別に分散の効いた事業ポートフォリオの構築に資するよう、先進国市場への進出も視野に入れておりました。特に米国は、先進国でありながらも人口増加等に支えられ堅調な経済成長が続いており、また優秀な専門人材・経営ノウハウの享受を期待できる有望な市場と捉えてきました。

     プロテクティブ社は、後述のとおり、1907年に創業し、米国の個人保険・個人年金市場において確固たる地位を有する中堅保険グループであり、当社と同様にお客さま志向を経営理念として掲げ続け、収入・利益両面において安定的な成長を遂げてきました。

     今回の取組みによって、当社は日本およびアジア・パシフィック地域に加え、米国生命保険市場に本格的に進出することとなります。本件買収を「アジアを代表するグローバル保険グループ」を目指す上での一大橋頭堡と位置付け、今後、成長加速と大胆な事業展開を図ってまいります。

    ◇プロテクティブ社の概要
     プロテクィブ社(本社:米国アラバマ州バーミンガム、ニューヨーク証券取引所上場)は1907年に創業し、米国本土で生命保険事業を展開している中堅生命保険グループであり、米国における直近の業界順位は36位(グループ収入保険料ベース)です。個人・個人年金事業を主要事業としており、2013年末の総資産は687億米ドル、2013年12月期の純利益は393百万米ドル、直近の時価総額は約46億ドル(2014年6月2日時点)となっています。

     伝統的な生命保険事業、個人年金事業に加えて、既契約ブロックの買収事業に強みを持ち、これまで47件の買収案件(企業買収形式、再保険形式を含む)を実施するなど、業界でもトップクラスの実績を誇ります。コストの抑制を通じた効率的な事業運営でも優位性を発揮し、リテール事業における資本創出とそれを活用した買収事業による事業規模の拡大という特徴のあるビジネスモデルで成長を遂げてきました。

     会長・社長兼CEOのジョン・ジョンズ氏は2013年10月から米国生命保険協会(ACLI)の会長を務めるなど、業界を代表する経営者の一人です。経営陣には業界経験が豊富で優秀な人材を多く抱えており、経営陣のリーダーシップの下、事業環境の変化に柔軟に対応しながら持続的な成長を実現してきました。

    ◇本件買収の戦略的意義および効果
     ①本件買収を通じた当社グループの事業・利益規模の一層の拡大と地理的分散の実現
     世界最大の生命保険市場である米国への進出により、当社グループによる事業展開のグローバル化が加速します。

     ・プロテクティブ社買収により同社の利益がグループ利益に取り込まれます。2013年度実績ベースでの単純な試算では、海外事業の利益占率は合算で36%(修正純利益ベース)に達します。後述の普通株式にかかる発行登録に基づく希薄化の影響を勘案した場合でも、一株当たり純利益(EPS)は改善する見込みです。今後、国内生命保険事業に加え、グローバルな事業展開を通じた企業価値および会計利益の安定的成長が可能となります。

     ・日本及びアジア・パシフィック地域に加え、安定的成長を遂げてきた米国生命保険市場への進出を果たすことで、収入・利益等の面でグローバルに分散の効いた事業ポートフォリオの構築が実現します。

     ・プロテクティブ社のリスク・プロファイルは、保険引受リスクのほか、資産運用面では厳格なALM(Aseset Liability Management)の下でクレジット・リスクを中心として構成されており、当社グループ全体のリスク選好戦略を的確に補完します。

     ②本件買収を梃子にした当社グループの経営体制のグローバル化
     本件買収を通じた米国市場での事業展開を梃子にして、当社グループのマネジメント体制についてもグローバル化に向けた変革を加速させます。具体的には、北米及びアジア・パシフィック地域統括機能の設置や将来的な持株会社体制への移行と併せたグループ構造改革、グローバル人財の獲得・活用を推進してまいります。

     ③当社グループ下でのプロテクティブ社の更なる成長の実現やシナジー効果の追求
     当社グループの下で、プロテクティブ社における中長期的な成長の実現に死する取組みを推進してまいります。例えば、プロテクティブ社が足元で着手している販売チャネルの多様化の一層の推進、プロテクティブ社の特徴である買収事業における取組規模の拡大を推進します。これらの取組みにあたっては、当社グループ内のノウハウ(第一生命における専属営業職員チャネルの育成、TALグループにおけるダイレクト事業等)の活用や、当社の資本基盤による支援等を行ってまいります。

     また、プロテクティブ社における経営ノウハウの当社グループ内での活用を推進してまいります。例えば、プロテクティブ社の買収事業におけるノウハウ(保険契約の分析・評価、買収後の効率的な事務統合等)の当社グループ内での展開・活用等について、今後具体的に研究・検討してまいります。

     このほか、プロテクティブ社と当社グループ内での経営層を含む人材の相互交流を通じたグローバル人財の積極活用、グループ内での効率的な資本・財務的施策の検討、米国における日系企業向け市場の開拓余地など、今後当社・プロテクティブ社間で設置予定の「ステアリング・コミッティー」を通じて、両社の強みを組み合わせることによるシナジーの発揮に資する取組みを具体化してまいります。

    ◇買収スキーム及び今後のスケジュール
     本件買収は、本件買収のために設立された当社の米国における100%子会社であるDL Investment(Delaware),Inc.とプロテクティブ社を合併させる方法により行います。当社によるプロテクティブ社の買収を目的として、本日、当社、DL Investment(Delaware),Inc.及びプロテクティブ社は、プロテクティブ社とDL Investment(Delaware),Inc.との合併に関する契約を締結しました。本件合併は、プロテクティブ社の株主総会において承認が得られること等を条件に成立し、合併後の存続会社はプロテクティブ社となります。この手続きを通じて当社は、プロテクティブ社の既存株主へ現金対価を支払うことにより、プロテクティブ社の100%の株式を取得します。本件買収については、日米監督当局、米競争法当局の認可等が条件となります。

     買収価格は約5708百万米ドル(約5822億円、(一株当たり70ドル(7140円))となる見込みです。本買収価格は、プロテクティブ社の2014年6月2日までの過去1ヵ月の平均株価に対し約35%のプレミアムを加えた金額になります。当社はプロテクティブ社の事業内容、資産内容について慎重かつ詳細に分析を重ねた結果、この買収価格が公正かつ妥当なものであると判断いたしました。

     スケジュールに関しては、今後速やかに手続きを進め、2014年12月から2015年1月ごろに買収手続き及び完全子会社化が完了する見込みです。


    以上です。

    画像
    ↑、昨年8月に撮影したコミスジ。

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