上皮内新生物とがん保険について

今回は、診断給付金等の支払いを巡る裁定事案をしばしば目にする、上皮内新生物とがん保険についてサクッと述べてまいります。

では、早速本題です。

【上皮内新生物とがん保険について】
1.そもそも上皮内新生物って?

国立がん研究センター・がん対策情報センター・がん情報サービスにおいて、次のように解説されています。

<上皮内新生物は「Intraepithelial Neoplasia(Neoplasm)」の日本語訳で、「上皮内腫瘍」とも呼ばれています。以前は、上皮内がん(Carcinoma in situ)と呼ばれていたもので、まだ上皮細胞と間質細胞(組織)を境界する膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していないがん(腫瘍、癌)を指します。浸潤していませんから、切除すれば治ります。上皮内がんが最もよく観察されているのは子宮頸部ですが、子宮頸部では前がん病変の異形成と上皮内がんはしばしば共存し、両者の間は必ずしも明瞭な区別がつけられません。これらを連続した一連の病変としてとらえ、「子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:CIN)」と呼んでいます。>

2.上皮内新生物に分類されるがんは?

保険会社の約款は対象となる悪性新生物及び上皮内新生物について、「疾病、傷害及び死因統計分類提要ICD-10準拠」によるものとしています。

そのICD-10の中で、基本分類コードD00-07、09が上皮内新生物に分類されています。しかし、それだけではよく分かりませんよね^^;

そこで管理人はいろいろと検索してみました。すると、ICD10対応標準病名マスターというサイト内に上皮内新生物の分類がありました。

それによりますと、

・D00:口腔、食道及び胃の上皮内癌

・D01:その他及び部位不明の消化器の上皮内癌

・D02:中耳及び呼吸器系の上皮内癌

・D03:上皮内黒色腫

・D04:皮膚の上皮内癌

・D05:乳房の上皮内癌

・D06:子宮頚(部)の上皮内癌

・D07:その他及び部位不明の生殖器の上皮内癌

・D09:その他及び部位不明の上皮内癌


―が上皮内新生物に分類されるがんです。

では具体的な病名は?と申しますと、管理人が検索して得られたのは

大腸の粘膜内癌、乳腺の非浸潤性乳管癌、膀胱や尿管などの乳頭状非浸潤癌、子宮頚部の上皮内癌、子宮頚部高度異形成等

―ということまでです。

3.どうして裁定が申し立てられるのか?
第三分野が全面解禁されて以降、生保各社が取り扱うがん保険は、「悪性新生物と上皮内新生物」を保障するものとなっています。

しかし、それ以前のがん保険は「悪性新生物」を保障するものであり、上皮内新生物は保障の対象外としていました*。

*がん保険のパイオニアであるアフラックの場合、上皮内新生物を保障するようになったのは「21世紀がん保険」からですし、管理人が最も贔屓したメットライフの場合は、「ガン保険2001」「終身ガン保険2001」からです。

なお、アフラックは「21世紀がん保険」の投入とともに、「新がん保険」や「スーパーがん保険」に加入している人の保障を強化し、上皮内新生物も保障されるようにする専用の特約も投入しました。

もちろん、約款には上皮内新生物は保障の対象とならないことや、保障の対象とするのは「悪性新生物」であることが明記されていました。

しかし、それが加入時の説明不足や加入後の放置プレイなどにより、被保険者に十分に伝わっていなかったりしたため、給付金を請求して初めて、自身が罹患したがんが保障の対象外であることを知り、「そんなことは聞いていない。納得できない。がんなのだから支払ってほしい」と不満を爆発させ裁定申し立てに至っているものと思われます。


以上です。

画像
↑、ハルジオンにやってきたホソヒラタアブ(5月撮影)。

↓7月17日23:00現在で1位…ありがとうございます。皆様のワンクリックをお待ちしております。
人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ

↓現在18位…横ばい状態です。皆様のワンクリックをお待ちしております。
マネポケ金融投資ブログランキング!
マネポケ金融投資ブログランキングへ

↓7月17日23:00現在で8位…アップしました。ありがとうございます。皆様のワンクリックをお待ちしております。
にほんブログ村 保険へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ
にほんブログ村

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック