学資保険、「戻り率」高めてドアノック商品力を強化。

8月29日の日本経済新聞・夕刊に、学資保険についての記事がありました。

記事によりますと、

< 子供の教育資金を積み立てる学資保険への加入者が増えている。2014年度の新規契約件数は前年度よりも約8割多い101万件で、比較できる1998年度以降で最も多かった。生命保険各社は若年層を引き付けるための戦略商品と位置づけ、支払う保険料に対する保険金の水準を示す「戻り率」を高めに設定。低金利下でも一定の利率を期待できる保険商品として人気が高まっている。>

とのことです。

【管理人の感想】
1.共通しているのは「生存保障重視」

払込保険料累計(保険料の払込満了時までに払い込む保険料の総額)よりも、進学学資金(保険会社によっては学資祝金等の名称)+満期学資金の合計受取額や満期学資金の受取額が多い、いわゆる「戻り率」が高い学資保険の取扱い保険会社として、日本生命保険、富国生命保険、かんぽ生命保険、アメリカンファミリー生命保険が取り上げられています。

上記の保険会社以外では、管理人が把握する限り、ソニー生命や明治安田生命などが取り扱っている学資保険も「戻り率」が高いといわれています。

そうした学資保険は、「死亡保障機能などを最小限度に抑えて、生存保障機能を重視している」という点で共通しています。

2.ドアノック商品力強化の目的
ここ数年間に登場した学資保険は、保障内容等の条件次第で、特に「戻り率」が高くなるように設計できるようになっています。

学資保険は以前からドアノック商品として利用されてきましたが、近年はその商品力が強化されています。

その目的は、学資保険を通じてライフプランニングを行い、世帯主や配偶者の死亡保障などの契約を総合的に獲得することにあります。

3.かんぽ生命は日生に追随したわけではない
かんぽ生命の学資保険について、日経は記事の中で

< 日本生命の人気に追随したのがかんぽ生命保険だ。以前は99.9%と受け取れる保険金が保険料の水準を割り込んでいたが、14年4月に刷新した商品では105.9%に上昇。約2万ヵ所に登る全国の郵便局網を活かし、販売を大きく伸ばした。>

と述べています。

確かにかんぽ生命の学資保険は、日生の学資保険投入から1年後に投入されましたが、それは2012年に監督官庁から出された認可に付加されていた条件をクリアするため、当初予定していた2013年4月投入を延期した結果に過ぎません。

かんぽ生命はもともと郵政民営化の一環として学資保険を改定することを決めていましたので、日経の記事はいささか短絡的ではないかと思います。

【記事の内容】
以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2014年8月29日夕刊―

【学資保険 利率高めに―子育て世帯を引きつけ】

 子供の教育資金を積み立てる学資保険への加入者が増えている。2014年度の新規契約件数は前年度よりも約8割多い101万件で、比較できる1998年度以降で最も多かった。生命保険各社は若年層を引き付けるための戦略商品と位置づけ、支払う保険料に対する保険金の水準を示す「戻り率」を高めに設定。低金利下でも一定の利率を期待できる保険商品として人気が高まっている。

 家計の負担が重い大学の入学金や授業料を計画的に準備する学資保険は、契約者が亡くなったり、障害を負ったりすると保険料の払い込みが免除される。少子化の影響で13年度まで3年連続で前年度実績を下回っていたが、高めの戻り率の商品が出揃ってから人気が再燃している。学資保険に入る最大の目的は貯蓄にあるため、戻り率が子育て世帯を引きつけた。

 口火を切ったのは日本生命保険だ。13年4月に戻り率をモデルケース(契約者は30歳男性、子供が0歳のときに加入して18歳までの保険料を払い込む)で114%に設定した「ニッセイ学資保険」を発売した。14年4月には運用利回りの低下*で110%に引き下げたが、今年4~6月の契約件数は前年同期比33%増と好調を維持している。契約できる年齢も69歳までとして「祖父母が孫のために加入するケースが増えている」という。

*管理人補足:正確には「予定利率の引き下げ」です。これは2013年に標準利率が引き下げられたことによるものです。

 日本生命の人気に追随したのがかんぽ生命保険だ。以前は99.9%と受け取れる保険金が保険料の水準を割り込んでいたが、14年4月に刷新した商品では105.9%に上昇。約2万ヵ所に上る郵便局網を活かし、販売を大きく伸ばした。業界推計によると、14年度の新規契約全体に占めるかんぽ生命の割合は約66%だった。

 戻り率以外を売り物にする保険商品もある、第一生命保険は保険料が免除になる条件を高度障害や3大疾病などにも広げた「こども応援団」を昨年12月に発売。戻り率を104.5%に抑える代わりに免除の条件を緩和することで人気を集めている。

 生保各社が学資保険に力を入れるのは、若い家族層に近づく「エントリー商品」と位置付けられているためだ。保険商品は営業職員による訪問販売が一般的だったが、近年は企業がセキュリティーを強化しているため、職場で営業しづらくなっている。第一生命の志茂謙課長は「学資保険を機にお付き合いを始め、終身保険や医療保険の販売につなげていきたい」と話す。

 学資保険は一般生命保険料控除の対象になる。別の生命保険に入っていなければ、年6万8000円まで控除を受けられるため、所得税・住民税が10%ならば最大で6800円の節税になる。

 ただ金利は長期にわたって固定されるため、物価上昇への備えは十分でない。物価や金利が上昇した際に配当で対応する学資保険もあるが、無配当保険も少なくない。このため他の金融商品と組み合わせて加入することを勧める専門家もいる。


以上です。

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↑川原の片隅で眠りについたウスバシロチョウ・メス(5月撮影)。

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