加速器を用いたBNCT、月内に最終治験開始。

1月11日の日本経済新聞・朝刊に、加速器を用いたホウ素中性子補足療法(BNCT)についての記事がありました。

記事によりますと、

< 住友重機械工業と医薬品開発のステラファーマ(大阪市)、大阪医科大学などは次世代のがん放射線治療法として期待される「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」の最終治験を月内に始める。中性子を使い、がん細胞をピンポイントで破壊できる。悪性脳腫瘍の再発患者で治療効果を確かめ、2018年にも国へ承認申請をする計画だ。

 最終的な治験は京都大学原子炉実験所と総合南東北病院(福島県郡山市)に設置した中性子をつくるための小型加速器を使う。対象は悪性脳腫瘍の一種「悪性神経膠腫」を発症し、抗がん剤や放射線で治療したが再発した患者約30人。1年間の生存率など治療の有効性を確かめたうえで健康保険が一部適用される「先進医療」として承認を目指す。>


とのことです。

…悪性神経膠腫の中でも、特に悪性度が高い膠芽腫は5年生存率が低く、2015年の段階でも10%前後といわれています。また、再発した場合の有効的な治療法はなく平均余命は6ヵ月といわれています。

そうした再発悪性神経膠腫に対する有望な治療法として期待されているのが、記事で取り上げられているホウ素中性子補足療法(BNCT)です。

中性子線、というと危険な放射線というイメージがあるかもしれませんが、治療に用いられるのは安全なエネルギーレベルの「熱中性子」や「熱外中性子」です。

点滴などによりホウ素化合物を患者に投与し、がん細胞に集積させた後、熱中性子または熱外中性子を体外から照射します。

すると、がん細胞にだけ取り込まれたホウ素と中性子線が核反応を起こし、アルファ線と7Li原子核が発生します。このアルファ線と7Li原子核ががん細胞を破壊するのです。

しかも、アルファ線と7Li原子核の移動距離はがん細胞の直径以下ときわめて短いため、周辺の正常細胞に影響が出ません。

従来は、中性子を取り出すための原子炉を必要としていましたが、小型加速器が開発されたことで一般医療機関に普及する可能性が高まりました。

なお、このホウ素中性子補足療法は悪性黒色腫の治療でも大きな効果を上げているそうです。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2016年1月11日朝刊―

【次世代のがん放射線治療「BNCT」最終治験を月内開始―住友重機など】

 住友重機械工業と医薬品開発のステラファーマ(大阪市)、大阪医科大学などは次世代のがん放射線治療法として期待される「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」の最終治験を月内に始める。中性子を使い、がん細胞をピンポイントで破壊できる。悪性脳腫瘍の再発患者で治療効果を確かめ、2018年にも国へ承認申請をする計画だ。

 最終的な治験は京都大学原子炉実験所と総合南東北病院(福島県郡山市)に設置した中性子をつくるための小型加速器を使う。対象は悪性脳腫瘍の一種「悪性神経膠腫」を発症し、抗がん剤や放射線で治療したが再発した患者約30人。1年間の生存率など治療の有効性を確かめたうえで健康保険が一部適用される「先進医療」として承認を目指す。

 BNCTは中性子を取り込みやすいホウ素を含む薬剤を患者に投与後、中性子線を照射してがん細胞を選択的に壊す。正常細胞への影響はエックス線や陽子線、重粒子線を使う放射線療法よりも少ない。転移や再発したがんにも有効だと期待されている。これまで初期段階の治験を続けてきた。

 中性子はかつて原子炉から取り出していた。住友重機械が京大と共同で小型加速器を開発した。


以上です。

画像
↑、雨に濡れるナミアゲハ・夏型(2014年6月撮影)。

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