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zoom RSS 外貨建保険は投資運用を主目的とした商品?

<<   作成日時 : 2018/11/16 19:54   >>

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11月10日の日本経済新聞・朝刊に、金融機関窓口で取り扱っている、外貨建一時払終身保険についての記事がありました。

記事によりますと

< 退職金などのまとまったお金で貯蓄性の外貨建保険を契約する人が増えている。米ドル、豪ドルといった外貨で保険料を一時払する商品の市場規模は年間3兆円。保険というより運用商品ととらえ、為替が円安に振れたタイミングで解約すれば短期間で高収益を上げられると期待する向きもあるが、見落としがちなリスクもある。>

とのことです。

【管理人の感想】
1.保険は保障を確保するためのものです

今回の記事が取り上げているのは、日本生命保険、三井住友海上プライマリー生命保険、明治安田生命保険が金融機関窓口で販売している外貨建一時払終身保険です。

困ったことに日経は

< 10月中旬、ある銀行の窓口で外貨建保険について聞くと、明治安田生命保険「エブリバディプラス」、三井住友海上プライマリー生命保険「しあわせ、ずっと」、日本生命保険「ロングドリームGOLD2」を紹介された。これらは資産運用を主目的とした貯蓄性の保険商品で、満期まで持てば外貨建で利回りが保証される。

 いずれも契約時に投資元本となる一時払い保険料に対する「目標利益」を円換算で5%、10%などと設定。目標利益が出たら、その時点で円建て保険に移行できる。満期時に保証される利回りはあくまで外貨建て。その時の為替相場は見通しにくいため、「いいタイミングで早めに利益を確定したい」というニーズに応える設計だ。>


―と、誤解を招くことを平気で書いています。

そもそも、記事で取り上げている外貨建一時払終身保険を含む、外貨建ての一時払保険商品は、資産運用を主目的とした貯蓄性の保険商品ではありません。

外貨建てで保障を確保する保険商品です。

2.読者を混乱させるだけ
満期という言葉が出てきますが、終身保険の理論上の満期は、標準生命表(死亡保険用)に記載されている「0歳の10万人の生存数が0になる年齢」です。

標準生命表2018では、男性は109歳、女性は113歳で、0歳の10万人の生存数が0になります。

しかし、記事中の満期はそれとは全く異なります。どうも「予定利率の計算基準日」や「積立利率適用期間の更改日」のことを指しているようです。

予定利率の計算基準日や、積立利率適用期間の更改日は満期ではありません。これでは読者が混乱するだけです。

記事に登場する保険商品は分かりにくい商品です。そのうえ誤解を招く解説をするとは…困ったものです。

3.解約控除率に触れず
日経は、記事の中で中途解約のリスクとして「為替手数料、契約時費用など契約者負担となる費用」「為替変動リスク」「市場価格調整率(MVA)」をザックリ解説していますが、契約から10年未満で解約・減額すると適用される、解約控除率について全く触れていません。

経過年数に応じて最大10%となる解約控除率について全く触れないとは…今回の記事は、金融機関窓口における主流ともいえるタイプの外貨建一時払終身保険を取り上げていますが、読者の役に立つ内容とはいえません。

【記事の内容】
以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2018年11月10日朝刊―

【外貨保険、中途解約リスク―金利上昇時に目減りも】

 退職金などのまとまったお金で貯蓄性の外貨建保険を契約する人が増えている。米ドル、豪ドルといった外貨で保険料を一時払する商品の市場規模は年間3兆円。保険というより運用商品ととらえ、為替が円安に振れたタイミングで解約すれば短期間で高収益を上げられると期待する向きもあるが、見落としがちなリスクもある。

◇手数料にも目配り
 10月中旬、ある銀行の窓口で外貨建保険について聞くと、明治安田生命保険「エブリバディプラス」、三井住友海上プライマリー生命保険「しあわせ、ずっと」、日本生命保険「ロングドリームGOLD2」を紹介された。これらは資産運用を主目的とした貯蓄性の保険商品で、満期まで持てば外貨建で利回りが保証される。

 いずれも契約時に投資元本となる一時払い保険料に対する「目標利益」を円換算で5%、10%などと設定。目標利益が出たら、その時点で円建て保険に移行できる。満期時に保証される利回りはあくまで外貨建て。その時の為替相場は見通しにくいため、「いいタイミングで早めに利益を確定したい」というニーズに応える設計だ。

 エブリバディプラスの60歳男性向け、一時払保険料1000万円の提案書を見てみよう。米ドル建てで「予定利率年3.76%」とあるのが目を引くが、予定利率は保険会社が商品設計の基礎とする利率で、契約者にとっての利回りではないので気をつけたい。

 1000万円は米ドルで8万8340ドル。10年後の満期まで持てばこれが31.4%増えて11万6096ドルになる契約なので、スマートフォンの関数電卓で計算すると利回りは年2.76%であることが分かる。予定利率より低いとはいえ、「短期間で目標利益5%程度なら達成できるのではないか」と思いがちな水準だが、実はそう簡単ではない。

 理由の一つはコストだ、エブリバディプラスの場合、契約時に一時払い保険料の3.8%が「初期費用」として差し引かれ、米ドルから円に替えるときにも1ドルあたり50銭の手数料がかかる。

 さらに金利上昇局面ではもう一つ、目標利益を遠ざけるメカニズムが働く。「市場価格調整(MVA)」だ。外貨建保険は外国債券で運用される。金利と債券価格の間には、金利が上昇すると債券が値下がりし、金利が低下すると債券が値上がりするという関係があるため、中途解約に応じて保険会社が債券を売ると売却損益が発生する。

 MVAはその分を解約返戻金の増減で調整する仕組み。満期まで持たない場合の金利リスクを中途解約者が追う。満期まで持つ人に高利回りを約束するためには欠かせない仕組みであり、ほとんどの外貨建保険についている。

◇期間長いと影響大
 MVAの影響は満期までの期間が長いほど大きく、金利の変動幅に満期までの年数をかければ概算できる。例えば金利が1%上がった時、債券の値下がり率は満期まで5年なら概ね5%、満期まで10年なら10%で、その分だけ解約返戻金が減額される。金利が不変でも計算上は0.3%〜0.45%上昇とみなす商品が一般的だ。

 金利低下局面であればMVAは契約者に有利だが、米長期金利は上昇傾向にある。ファイナンシャルプランナーの高橋忠寛氏は「MVAによって目標利益を達成しにくくなり、満期までお金を動かせなくなるリスクが大きくなった」と指摘する。


以上です。

画像
↑、5月に撮影したシオヤトンボ・♂。

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