かんぽ生命、全契約(3000万件)を検証へ。

7月31日、かんぽ生命保険はHPにて、全ての保険契約(過去5年間分の消滅契約を含む約3000万件)を検証すると発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
  • 7/31・プレスリリース 日本郵政グループにおけるご契約調査及び改善に向けた取組について

    【管理人の感想】
    今回の件については「しくじったなぁ…」の一言ですね。

    今回の件は、2014年4月から19年3月までの5年間において、保険の乗換時に、引受け謝絶と告知義務違反による契約解除となり、保障を失った顧客を救済することから始まり、その後、保険契約の乗換に伴い、新契約成立後、速やかに乗換前契約の解約手続をとらず、新契約成立からしばらくの間、保険料の二重支払いを契約者にさせていたことが判明、不適切な告知取得や申込書を偽造した不正契約が判明-するなど、信頼を大きく傷つける事態になりました。

    今回の問題に対して、監督官庁である金融庁と総務省の担当大臣は、厳しく対処することを明らかにしています。適切な募集管理体制の再構築ができるまで、業務提携による他社生保の商品募集も全面的に自粛すべきでしょう。

    【かんぽ生命の公式コメント】
    以下、かんぽ生命の公式コメントの内容です(上記プレスリリースより抜粋・転載)。

    【日本郵政グループにおけるご契約調査及び改善に向けた取組について】
     日本郵政株式会社(東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長 長門正貢、以下「日本郵政」)、日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長兼執行役員社長 横山邦男、以下「日本郵便」)および株式会社かんぽ生命保険(東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長 植平光彦、以下「かんぽ生命」)は、かんぽ生命のご契約に係る調査等の実施について、日本郵政グループを挙げて、別紙のとおり取り組むことといたしましたので、お知らせいたします。

     お客さまをはじめ関係者の皆さまには、ご心配とご迷惑をおかけしており、深くお詫び申し上げるとともに、信頼の回復に全力で取り組んでまいります。

    別紙

    1.かんぽ生命によるご契約調査の基本的な考え方

    (1)全てのかんぽ生命のご契約(過去5年間分の消滅契約を含む約3千万件、ご契約者数で約2千万人)について、お客さまのご意向に沿わず不利益を生じさせたものがないか、を検証いたします。
    出来る限り早期に、お客さまのご意向に沿わず生じさせた不利益については、これを解消することにより、お客さまからの信頼回復に全力で取り組んでまいります。

    (2)ご契約調査については、グループを挙げて、以下のスケジュールにより、速やかな対応を実施してまいります。

     なお、契約復元等については、事実関係の調査により、お客さまのご意向に沿わず不利益を生じさせていたことが判明した場合には、お客さまのご意向・ご都合に合わせて、お手続きを進めさせていただきます。

    -8月5日から、契約乗換に係る特定事案(下記 3.参照)について、お客さまへの書面を送付し、8月中に送付を完了いたします。

    -特定事案全件について、対象のお客さまに、ご契約時の状況や契約復元等のご意向を確認するため、かんぽ生命の専用コールセンターから、9 月上旬までにお電話いたします。

     また、対面でのご説明が必要なお客様に対しては、かんぽ生命の社員がお客さまを訪問し、ご契約時の状況や契約復元などのご意向を確認いたします。

    -9月中に、全ご契約調査(下記 2.参照)について、お客さまへの書面送付を完了いたします。

    -9月末時点のご契約調査の進捗状況等を、中間報告いたします。

    -12月までに完了の目途を付けて全体像を把握し、進捗状況等を報告いたします。

    2.全ご契約調査
    (1)全てのご契約(特定事案を除く)について、9 月中に、かんぽ生命・日本郵便連名で返信用はがきを同封した書面をお送りいたします。

     ご返信いただいたはがきや、コールセンターにご相談いただいた内容をもとに、不利益が疑われる場合はかんぽ生命が調査を実施し、お客さまのご疑問にお応えしてまいります。

     また、郵便局に直接ご連絡いただいたお客さまには、郵便局の社員が訪問や電話により、ご疑問にお応えしてまいります。

    (2)加えて、ご契約者さま専用のマイページや、10月にかんぽ生命から全ご契約者さまにお送りする「ご契約内容のお知らせ」により、お客さまにご契約内容をご確認いただくとともに、ウェブサイト・SNS など幅広い手段を通じて本取り組みをお知らせし、広くお客さまのお申し出に対応してまいります。

    3.特定事案調査
    (1)かんぽ生命において、お客さまのご意向に沿わず不利益が発生した可能性が特定可能な類型(下記A~E類型)については、過去のご契約データから、乗換後の契約状況が当該類型に合致するもの(2019年3月以前の過去5年分で約13.7万件)を全て抽出し、具体的にお客さまのご意向に沿わず不利益を生じさせたものがないか調査を実施いたします。

     なお、上記件数は調査対象件数であり、現時点で、これらの全ての契約がお客さまのご意向に沿わず不利益を生じさせた契約と想定しているものではなく、また、これらの全ての契約が契約復元等の対象となるものではない点にご留意ください。

    類型A
    ・契約乗換に際し、乗換前のご契約は解約されたが、乗換後のご契約が引受け謝絶となった事案。調査対象件数:約1.9万件。

    類型B
    ・契約乗換後、告知義務違反により乗換後のご契約が解除となり、保険金が支払い謝絶等となった事案。調査対象件数:約0.3万件。

    分類C
    ・特約切り替えや保険金額の減額により、より合理的なご提案が可能であった事案。調査対象件数:約2.5万件。

    分類D
    ・契約乗換前後で予定利率が低下しており、保障の内容・保障期間の変動がない等の事案。調査対象件数:約2万件。

    分類E
    ・契約乗換の判定期間後(乗換後のご契約の契約日の後7ヵ月から後9ヵ月)の解約により、保障の重複が生じた事案。調査対象件数:約7万件。

    (2)契約乗換において、乗換後のご契約の契約日の前 4 ヵ月から前 6 ヵ月の間に、乗換前のご契約が解約され、かつ引受謝絶や支払謝絶等(A~D類型)に該当しないもの(F類型:約4.6万件)については、新契約による保障がご提供できており、現時点では、結果的に不利益は確認されていないものの、募集実態の把握の観点からご契約時の状況を確認させてい
    ただきます。

    (3)特定事案調査については、かんぽ生命のお客さま対応体制を最大限強化(コールセンターの大幅拡張 (約400 席)等)の上、迅速かつ丁寧に対応いたします。

     対象となるお客さまへの書面の発送を、8 月 5 日から開始し、8 月中に送付を完了するとともに、かんぽ生命の専用コールセンターからのお電話(9 月上旬まで)かんぽ生命社員によるご訪問等を通じて、ご契約時の状況や契約復元等のご意向を確認し、お手続きを進めてまいります。

    4.ご契約時の状況に関する調査
    (1)ご契約調査を進める中で、募集人が自らの都合を優先し、お客さまのご意向に沿わず不利益を生じさせた可能性がある事案については、かんぽ生命のコンプライアンス部門をはじめとする全国約400名の調査スタッフが、ご契約時の状況に関する調査を徹底いたします。

     募集人に対する調査に当たっては、日本郵便のコンプライアンス部門から約150名が参画するなど、グループを挙げた体制を構築します。

    (2)ご契約時の状況に関する調査の結果、保険業法に違反する不適正な事象が発見された場合は、募集人業務の廃止など厳正に対処いたします。また、社内手続きに違反する事象が発見された場合も、所要の対応を行います。

    5.改善の取り組み
    お客さまの視点に立った営業を更に徹底するため、7 月 10 日公表した以下の改善策に向 けた検討を進めてまいります。
    -契約乗換の勧奨を行わない(2019年7月)

    -営業目標と販売実績計上の見直し(2019 年 8 月以降)

    -募集事前チェック機能の強化(2019年10月)

    -条件付解約制度の導入(2020年4月→実施時期の前倒しを検討)

    -契約転換制度の導入(2021年4月以降→実施時期の前倒しを検討)

    -現在実施している契約乗換判定期間の外の調査の強化

    6.営業目標・営業マネジメント等の改善
    (1)郵便局の活動は、かんぽ生命商品のお客さま対応を最優先とし、当面は、かんぽ生命商品に係る積極的な営業は行わないとしてきたところです。加えて、郵便局の取り扱う金融商品全般について、委託元との調整が終了するまでの間、積極的な営業は行わないことといたします。郵便局の投信販売についても、当面は、アフターフォローを最優先に取り組むことといたします。

     なお、がん保険および自動車保険については、商品性の違いやモニタリング態勢等を踏まえて、委託元との調整の上、従来どおり営業を続けることといたしました。

    (2)日本郵便において、今期のかんぽ生命商品の営業目標は設定いたしません。

     また、来期以降、日本郵便における金融商品の営業目標については、お客さまの利益に適う観点から、従来のフローベースからストックベースの指標へ見直してまいります。

    (3)真の「お客さま本位の営業活動」の徹底に向け、かんぽ生命商品の営業に携わる全社員の研修を実施いたします。

    (4)日本郵便の本社が直接、郵便局の現状を把握する仕組みとして、「フロントライン・セッション」を設置し、郵便局社員と本社役員等の間で、テーマを限定することなく、お客さまの反応や、日常感じている郵便局での負担や不満、要望等、幅広く意見交換を行ってまいります。

    7.特別調査員会
    (1)7月24日に、日本郵政、日本郵便およびかんぽ生命は、独立した中立・公正な第三者により構成された「特別調査委員会」を設置いたしました。

    (2)本調査委員会は、かんぽ生命および日本郵便による事実確認の範囲および方法等の妥当性を検証するとともに、独自に事実関係および原因等について徹底した調査を行い、その結果を踏まえて再発防止策等の提言等の検討を行い、調査報告書を作成することとしております。


    以上です。

    DSC02734.JPG

    DSC02740.JPG↑、菜の花にやってきた春限定の蝶・ツマキチョウの♂(4月撮影)。

    ↓8月2日23:30現在で7位…横ばい状態です。皆様のワンクリックをお待ちしております。

    人気ブログランキング

    ↓8月2日23:00現在で2位…横ばい状態です。皆様のワンクリックをお待ちしております。
    にほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ
    にほんブログ村
  • ブログ気持玉

    クリックして気持ちを伝えよう!

    ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

    →ログインへ

    なるほど(納得、参考になった、ヘー)
    驚いた
    面白い
    ナイス
    ガッツ(がんばれ!)
    かわいい

    気持玉数 : 0

    この記事へのコメント

    がくがくダック
    2019年08月04日 20:38
    法改正しても関係ないね。反社会とか言うより同じこと、社員リストラしてかんぽ生命廃業でも・・・個人的には業務停止でしょうね
    現役保険営業マン
    2019年08月05日 20:29
    これを機に、組織を土台から作り直すしかありませんね。日本郵便経由の他社生保の新契約だって、事実上、全面自粛でしょう。