日本郵便、かんぽ生命におけるアフラックのがん保険は「不正販売」でも「問題」でもない。

かんぽ生命保険における、顧客が不利益を被った乗換契約や、本来必要がない保険料の重複支払いが発表されてから、今度は、日本郵便とかんぽ生命保険で取り扱っている、アフラックのがん保険に対して杜撰な報道がなされています。

アフラック生命保険は8月22日、30日に、また、かんぽ生命保険も30日にそれぞれ公式コメントを出しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
  • 8/22・アフラックニュースリリース 日本郵便株式会社でのがん保険販売に関する報道について(PDF)

  • 8/30・アフラックニュースリリース がん保険の解約・新規契約について(PDF)

  • 8/30・かんぽ生命プレスリリース 日本郵便及びかんぽ生命保険のがん保険販売に関する報道について(PDF)

    【管理人の見解】
    今回の報道は、メディアの取材力、理解力、報道力の著しい劣化と腐敗によるものだと考えています。

    メディアは、

    ①かんぽ生命保険における不利益販売(解約後の新規申込契約における引受け謝絶による保障消失。既存契約の解約後に新契約を締結したことによる無保障状態の発生。乗換後契約の告知義務違反による契約解除。新契約が成立し、保障が開始されたにもかかわらず、旧契約の解約手続きを案内せず、保険料の二重払いをさせた等)

    と、

    ②がん保険の解約・新契約における新旧契約の併存(新契約の保障が開始されるまでの間)に伴う、保険料の二重払い

    を同一視して、「不正販売」「問題」と喚いています。

    8月31日付の日本経済新聞・朝刊は、記事において次のように述べています。

    < 郵便局とかんぽで扱うアフラック生命保険のがん保険で、二重徴収や顧客が無保険となる事例が10万件以上見つかったことについては「不必要に保障を重複させるための二重払いではない」とする見解を公表した。

     がん保険はがん患者の加入を防ぐため契約直後の3ヵ月間は保障がない。新商品に乗り換える場合、切れ目のない保障を受けるには新旧契約に3ヵ月重複契約する必要があり、避けたい人は一時的な無保険に陥る。郵政グループは保障期間全体で払うべき保険料を無保障の3ヵ月を足した月数で分割するものだとし、満期まで加入すれば相殺されると主張した。

     9月2日からは新旧契約に重複加入しなくても保障が途切れない「条件付き解約」という制度を導入する。10月に導入予定だったが、1ヵ月前倒しする。郵便局とかんぽ以外のアフラックの保険代理店は2014年から導入しており、早めに導入していれば二重徴収は起きなかった。>


    …どうしても「顧客に不利益が生じている」「営業体制に問題がある」という印象を読者に植え付けたいようですね(呆れ)。

    がん保険の保障の開始は、

    「保険期間の始期(第1回保険料相当額の領収と告知のいずれか遅いとき)の属する日からその日を含めて90日を経過した日の翌日から保障を開始」

    となっています。つまり契約が成立してから90日間の待期期間を経過しないと保障がスタートしないのです。これは、告知の段階で入り込んだ「事実の不告知による給付金の不正受給」を排除するためです。

    既存の契約を解約した後、90日の待機期間中にがんと診断確定されたら、新契約は「がん無効」となり保障は一切受けられません。そうした事態を避けるため、解約・新契約の際は新契約の保障が開始されるまで、既存の契約を継続していただくことにしているのです。

    また、日経が記事で述べている「顧客が無保険となる事例」は、アフラック及び日本郵便、かんぽ生命の公式コメントには記載されていません。もし、そのような事例があれば、3社とも速やかに公表しているはずです。

    「解約・新規契約ということは、一時的に保障がなくなった顧客もいるに違いない」といった、ただの決めつけによるものではないかと疑っています。

    【公式コメントの内容】
    以下、アフラックとかんぽ生命の公式コメントの内容です(上記ニュースリリース、プレスリリースより転載)。

    1.アフラックの公式コメント(8/22・ニュースリリースより転載)

    【日本郵便株式会社でのがん保険販売に関する報道について】


     一部の報道機関において、日本郵便株式会社(以下、「日本郵便」。代表取締役社長兼執行役員社長:横山邦夫)でのアフラック生命保険株式会社(以下、「当社」。代表取締役社長:古出眞敏)のがん保険販売にか関する報道がありましたが、7月31日付当社のニュースリリースに記載している通り、がん保険の解約・新契約*1に関して適切な募集管理態勢を確保していますので、お知らせいたします。

    *1.がん保険の既存の契約を解約して最新の契約にご加入いただくこと。

    (1)報道内容について
     一部の報道ではあたかも不適切な販売が約10.4万件あったかのような記述がありますが、約10.4万件という数字は、2018年5月~2019年5月の期間に日本郵便が販売したがん保険の新規契約のうち、解約・新規契約の件数全体の数字であり、不適切な販売の件数ではありません。特に、2018年4月に当社はがん保険の新商品を発売しており、新商品発売後、保障を最新化するための解約・新規契約のニーズが大きかったことから、同期間の解約・新規契約の件数は多くなっています。

    (2)解約・新規契約に関する適切な募集管理態勢について
     7月31日付当社のニュースリリースに記載している通り、がんを取り巻く医療環境は日々変化していることから、お客様へ最新の保障を継続的にお届けしていくことが、お客様本位の業務運営を確保するうえで重要であると考えています。日本郵便の募集人が、お客様へ補償の最新化のために解約・新規契約をご案内する際には、お客様のニーズを総合的に勘案して、最適な保障内容となるようご提案するとともに、契約概要・注意喚起情報などの書面をお渡しし、新たな保険には保障の待ち期間があることをお客様にご説明しています。こうした対応の実効性を確保するために、募集人に対しては保障の待ち期間について、随時、研修を行うとともに、代理店検査においても、解約・新規契約において不利益事項の説明を行うよう徹底しているかを検査項目としてチェックしています。

     また、がん保険の既存の契約を解約して最新の契約にご加入いただく場合、解約と新規契約の間隔を募集人が意図的に操作したとしても、募集人の評価は変わりません。さらに、お客様に解約のご意向がある場合であっても、日本郵便の募集人は解約手続きを取り扱うことがでず、お客様より直接当社コールセンターへご連絡いただく仕組みとしています。

     このように、がん保険については、募集人が自身の評価を目的に解約と新規契約の感覚を意図的に操作するなど、不適切な募集活動が生じない仕組みとなっています。

    (3)がん保険の解約・新規契約について
     がん保険には保障開始まで3ヵ月の待ち期間があります。このため、解約・新規契約を取り扱う場合においては保障の空白期間を作らないために、新しい契約の保障開始時期まで旧契約の保険料もお支払いいただくことで保障の空白期間が生じないようにしています。当社では、解約・新規契約に際してのお客様の利便性向上を目的に、新契約が成立することを条件に旧契約を解約するとともに、新契約の保障開始までの待ち期間の間に給付事由が発生した場合に、新契約を無効とし、旧契約を復旧させる例外的取り扱いとして条件付解約制度を設けています。

     金融機関や提携先など独自の社内システムを使って業務を行っている代理店では、この制度を採用するには、これに合わせたシステム開発や業務フローの変更に対応する必要があります。このため、すべての代理店で準備ができるの待つのではなく、お客様の利便性向上を考えて、2014年以降、準備ができた代理店から順次取り扱いを開始しています。

     日本郵便は2014年当時、がん保険取扱局数及び取扱件数が少なく解約・新規契約が少数であったこと、新たにがん保険の取り扱いを開始した局が多く、新規のお客様にご案内する活動が中心であったこと、また、条件付解約制度においては解約と新規契約を同時に取り扱う必要があるところ日本郵便の募集人は解約手続きを直接取り扱うことができないこと、などの理由により、条件付解約制度をすぐには採用しませんでした。がん保険を取り扱う局を2万局に拡大して以降、最初の商品改定が2018年4月にあり、新商品発売後、保障を最新化するための解約・新規契約のニーズが大きかったことから、お客様の利便性の向上の観点より条件付解約制度の準備を進め、各種システム対応等の準備が整う2019年10月に取り扱いを開始することとしています。

    2.かんぽ生命の公式コメント(8/30・プレスリリースより転載)

    1.日本郵便及びかんぽ生命のがん保険販売に関する報道について


     一部の報道では、アフラックのがん保険販売において不適切な販売が日本郵便で約10万件、かんぽ生命で約2,600件あったかのような内容が見られますが、これらは、2018年5月~2019年5月の期間に日本郵便が販売したがん保険の新規契約、かんぽ生命が販売したがん保険の新規契約のうち、解約と新規契約を同時に取り扱った件数全体の数字であり、不適切な販売の件数ではありません。

    2.がん保険の特性

     一部の報道では、がん保険について、「解約・新規契約の必要はない」、解約・新規契約の新契約の待ち期間における新旧両契約の保険料の支払いは「保険料の二重払いである」、といった内容が見られます。

     がんをとりまく医療環境は日々変化し、お客さまのがん保険に対するニーズも多様化していることから、がん保険に未加入のお客さまはもちろん、既にがん保険にご加入いただいているお客さまにも最新の保障を継続的にご案内していくことが重要であると考えています。

     がん保険には、保障開始までに3ヵ月間の待ち期間がありますが、これはがんを疑わせる自覚症状を持った人が、医師の診察前にがん保険に加入することを防ぐためです。また、解約・新規契約の取扱いの場合、保障開始時期まで旧契約・新契約の保険料をお支払いいただき、保障の空白期間が生じないようにするのが一般的ですが、がん保険の保険料は、待ち期間中は保障がないことを前提にしつつ、待ち期間を含む全保険期間で均等のお支払いになるように算出されています。

     したがって、解約・新規契約の待ち期間中における新旧両契約の保険料は、保障を途切れることなく継続して受けるためにお支払いいただくもので、不必要に保障を重複させるための「保険料の二重払い」ではありません。

    3.条件付解約制度の導入

     アフラックは、解約・新規契約の際のお客さまの利便性向上を目的に、新契約が成立することを条件に旧契約を解約するとともに、新契約の保障開始までの待ち期間の間に給付事由が発生した場合に、新契約を無効とし、旧契約を復旧させる例外的取扱いとして「条件付解約制度」を設けています。

     日本郵便及びかんぽ生命は、お客さまの利便性向上の観点より、システム開発や業務フローの変更の準備を整え、2019 年10月に取扱いを開始することとしていましたが、早期に「条件付解約制度」を利用したいというお客さまの声にお応えできるよう、アフラックの協力を得て、9月2日(月)からの利用を可能とする特別対応を開始します。


    以上です。

    DSC02914.JPG

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    DSC02942.JPG↑、カラスアゲハ・春型♂の吸水行動(5月撮影)。

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    この記事へのコメント

    がくがくダック
    2019年09月04日 23:49
    意外に代理店でもトラブルや苦情が有り?慢性化して問題視出来ない状況になってたりして?これから四半期決算が悪くなる予兆で考える暇が無いのでは?個人的には魅力が無く見えてしまうこの頃
    同じく現役
    2019年09月05日 13:19
    あの報道には私も疑問を持ちましたが、改めて考えてみると、根本的に保険の仕組みに問題があると考えています。モラルリスクの観点から90日免責とするのは妥当だと思いますが、であれば、保険料も初回保険料以降3ヶ月間無料にするのが妥当だと思います。もしくは、解約or満期後90日間保障だけが延長されるか。そうすれば90日間二重払いしなきゃいけないなんていう理不尽さを解消できると思います。
    現役保険営業マン
    2019年09月06日 19:26
    かんぽ生命の営業は10月から通常に戻すそうですが、影響は軽くないでしょうね。
    現役保険営業マン
    2019年09月06日 19:37
    第1回保険料相当額の領収以降は、保障開始まで保険料を徴収しないというのは、面白い発想ですね。

    確かにその方法であれば、がん保険の乗換における保険料の負担は軽減されますね。
    がくがくダック
    2019年09月07日 08:49
    体制整備と言うのができて比較推奨・意向確認・金融庁監査と顧客本位を主とした法律・消費者保護法の観点からの考え?コンサルティング活動(相談業務)・・・
    代理店は、専業と乗合二つのパターンが有り?乗合は規定あり
    郵便局問題は専業代理店でもあり得る内容?全てが数字から始まる?ノルマが社内での格差が生じるから(仕が事できるできない)
    かんぽ生命を分岐点に生損保業界代理店業の規定を見直す時期に来たのでしょうか?アヒルの行動は別に問題視してないでしょうね。指導はしてます。自粛じゃ無く会社として大きい問題では無いでしょ