がんの最新治療⑤:「頭頸部腫瘍等に対する、サイバーナイフ治療」

前回*の続きです。12月12日の日本経済新聞・夕刊に、がんの最新治療についての記事がありました。

*前回の記事はこちらです。
  • がんの最新治療④:「子宮を残してがんを切除する手術法・広汎性子宮頸部摘出術」

    今回取り上げられていたのは、頭や顔、首にできる腫瘍(頭頸部腫瘍)や脳動・静脈奇形の治療に使用される、「サイバーナイフ治療」です。

    記事によりますと、〈サイバーナイフ治療は、患者の周囲をロボットアーム(腕)が動き、頭の狙った位置に放射線を照射する。アーム先端が描く軌道上で最大100地点から各12方向に放射線が放たれる。1200通りの放射線が次々と患部に届き正確にたたく。1回当たりの放射線は弱く、正常な細胞は傷つかない。

     頭を動かしても、ロボットアームが1ミリメートル以下の精度で追う。巡航ミサイルの誘導技術を取り入れたとも言われており、人工知能を搭載したロボットが治療するような姿からサイバー(電脳)の名前がついたとされる。〉とのことです。

    …1ミリ以下の精度で患者の頭の動きにあわせて、病巣に放射線を照射するとは…凄い!!

    10年ほど前なら、放射線治療による正常な組織へのダメージは止むを得ないとされていたのではないでしょうか?

    頭頸部の腫瘍や脳動・静脈奇形の治療に健康保険が利くそうです。ただ、1回当たりの治療費用が気になります。

    このサイバーナイフの装置を導入している病院は11月時点で岡山旭東病院(岡山市)や新緑会脳神経外科(横浜市)など全国15医療機関だそうです。

    【記事の内容】

    以下、記事の内容です。

    【がん最新治療を知る⑤:サイバーナイフで放射線照射。頭・首の腫瘍狙い撃ち】
     頭や首にできた腫瘍(しゅよう)にメスを入れるのは特に怖い。神経が密集しており傷つけてしまうと半身不随などの後遺症が出ることになる。病巣だけを放射線で狙い撃つ「サイバーナイフ治療」なら、がんを切らずに治療できる。

     京都府在住の持田誠さん(80、仮名)が蘇生会クリニック(京都市)サイバーナイフセンターで脳腫瘍の治療を終えて出てきた。「痛くもかゆくもなかった。寝てしまいそうになった」。

    治療室に入るときから普段着姿。治療中は頭を固定するためにメッシュ状のマスクで顔を覆ったが麻酔はしなかった。病室に戻るわけでもなく、そのまま帰宅するという。蘇生会クリニックの津田永明院長は「2002年に1号機を導入してから、患者の負担は軽くなった」と話す。

     サイバーナイフ治療は、患者の周囲をロボットアーム(腕)が動き、頭の狙った位置に放射線を照射する。アーム先端が描く軌道上で最大100地点から各12方向に放射線が放たれる。1200通りの放射線が次々と患部に届き正確にたたく。1回当たりの放射線は弱く、正常な組織は傷つかない。

     頭を動かしても、ロボットアームが1ミリメートル以下の精度で追う。巡航ミサイルの誘導技術を取り入れたとも言われており、人工知能を搭載したロボットが治療するような姿からサイバー(頭脳)の名前がついたとされる。

     エックス線で患者の頭を透視し、治療前にコンピューター断層撮影装置(CT)で撮った腫瘍の位置と照合。放射線を当てる的がずれないようにしている。患者の動きに合わせピンポイントで照射するので、日帰り手術も珍しくはない。

     国内では、頭や顔、首にできる頭けい部腫瘍、脳の動・静脈奇形の治療に健康保険が利く。


     装置を取り扱う千代田テクノル(東京・文京)によると、11月時点で岡山旭東病院(岡山市)や新緑会脳神経外科(横浜市)など全国15医療機関が導入。05年度時点で約2500件の治療実績があった(14機関)。患者の半数が転移したがんの治療だった。

     大阪府の80代男性は脳に腫瘍が見つかり、大阪大学病院(吹田市)で3日連続でサイバーナイフ治療に望んだ。2日目以降、装置台に横たわると前日の続きから治療が始まる。「開頭手術だとこうはいかない。先端医療ならでは」と驚く。

    小刻みの治療にも強い。目の神経と腫瘍がぴったりくっついていた患者では放射線を何回かに分けて照射。目の神経への悪影響を避けられた。

     阪大の井上武弘教授は「頭全体に放射線を照射する治療法もあるが、必要な場所だけ治療できるならその方がよい」と説明する。3センチメートル以下の腫瘍が3~4個あってもサイバーナイフ治療でひとつずつ取り除ける。

     サイバーナイフと同じ治療効果でガンマ線で頭部の腫瘍を狙い打つ「ガンマナイフ」が普及している。しかし、頭蓋骨を外からネジで固定、何回かに分けて照射するのが難しく、患者が負担に感じる場合があったという。

     井上教授は「サイバーナイフ治療ですべての病気が治療できるわけではないが、海外では、肺がんや肝臓がんの治療に応用されている」と期待を口にする。


    以上です。

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