無認可共済、保険会社への移行進まず。

8月8日の日本経済新聞・朝刊に、根拠法のない共済いわゆる「無認可共済」の動向についての記事がありました。

記事によりますと、

〈 保険と同じような商品を扱う無認可共済の廃業が相次ぐ見通しだ。営業を続けるには保険会社や少額短期保険業者(ミニ保険)への移行が必要だが、大幅に難航している。人材、システム、商品の3つの壁があり、共済側の当初の想定よりもハードルが高い。389ある無認可共済のうち、移行済みはまだ2社。移行の申請期限は来年3月末に迫っている。〉

とのことです。

…管理人は、

金融庁がミニ保険という制度を設けた目的は、共済業者を救済することではなく、共済業者をふるい落とすこと。

ではないかと考えております。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

【無認可共済、相次ぎ廃業へ―保険会社への移行進まず。】
 保険と同じような商品を扱う無認可共済の廃業が相次ぐ見通しだ。営業を続けるには保険会社や少額短期保険業者(ミニ保険)への移行が必要だが、大幅に難航している。人材、システム、商品の3つの壁があり、共済側の当初の想定よりもハードルが高い。389ある無認可共済のうち、移行済みはまだ2社。移行の申請期限は来年3月末に迫っている。

 家財共済のあさひ共済(東京・渋谷)は今秋にも新たな契約者の募集をやめて廃業する。実方直樹社長は「最初はミニ保険を目指したが、金融庁が求めるシステムや人員を整備すると採算があわない」と話す。

 昨年9月に金融庁に届け出た無認可共済は389。この4割にあたる165業者がすでに廃業の方針を伝えた。さらに同庁は7月末までに営業成績、財務状態、株主構成などをすべての共済に報告させた。「更なる“廃業候補”をあぶりだすのがねらいではないか」(大手損保)との見方がくすぶる。

 「当初はかなりの救済措置と思ったが、意外とハードルが高かった」少額短期保険協会(東京・新宿)の沖雅博理事長は、「ミニ保険」制度に肩すかしを食らったと感じる。

 ミニ保険は今回の保険業法改正で新設された。保険期間が1年以内、病死の保険金300万円以下など「少額・短期」の条件を満たせば、保険会社よりも緩い条件で設立が認められる。大半の無認可共済の受け皿になるとみられていた。

 だが、これまでに認められたミニ保険会社はユービー共済会(大阪市)など4社のみ。このうち2社は新設された会社で、無認可共済から昇格したのはUBとペット&ファミリー少額短期保険(東京・文京)の2社しかない。共済の廃業が相次ぐのも、ミニ保険になるのがかなり難しいからだ。

 ハードルは主に3つ。まず保険会社で働いたことのある人を雇わなければならない。4~5人の社員ならひとりは経験者であることが望ましいとされる。「地方の共済は人材集めにも苦労することがある」(保険コンサルタントの坂本嘉輝氏)

 システムも課題だ。無認可共済は顧客をシステムで管理していないことも多く、個人情報保護やセキュリティー対策が不十分な例も目立つ。法令順守を徹底するためにもかなりのシステム投資を求められる。

 共済商品は事故率の計算があやふやだったり、共済金の支払いの準備金が不足したりすることが多い。取りすぎていた保険料を下げたり準備金を積み増したりすれば、採算は大幅に悪化する。

 「ミニ保険のハードルが高い」との声に、金融庁の宮田誠監督企画官は「契約者にキチンと保険金を払える体制をつくってもらいたい」と話す。最終的にどのくらいの共済が生き残るのか。業界では「50~60」という声が多いが、「20~30しか残らない」との厳しい見方もある。

 とはいえ、共済が廃業するのも簡単ではない。金融庁は他の保険会社やミニ保険に契約を譲渡するなど、契約者に迷惑がかからないようにすることを義務づけた。金融庁がその状況を確認するまでは、業者は廃業手続きを始められない。

 日本経営数理コンサルティングの藤中章三社長は「大手保険では対応しきれない商品でも、小回りの利くミニ保険ならば売れる」と指摘する。ミニ保険第一号の日本震災パートナーズは震災時の生活費を迅速に払う地震保険が売り物。エクセルエイド少額短期保険は糖尿病患者も入れる保険が特徴だ。大手保険のすき間を埋める商品戦略が重要になりそうだ。

▽無認可共済
 行政の監督や法律の規制を受けず、保険と同じような商品を売る団体。無認可共済を隠れみのにした詐欺事件などが相次いだため、金融庁は保険業法を改正して規制を強化した。無認可共済が営業を続けるには、2008年3月末までに保険会社か少額短期保険業者(ミニ保険会社)のどちらかへの移行申請をしなければならない。都道府県民共済、JA共済などは法律に基づいている。


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