医療費の「自費」は具体的な内容を示し、患者の合意を得るのが大前提。

11月14日の日本経済新聞・朝刊に、差額ベッド代などの医療費の「自費」に関する記事がありました。

記事によりますと、

< 病院や診療所で治療を受けるとき、患者は健康保険などの保険証さえあれば、かかった費用の1~3割を負担するだけでよいはず。ところが実際には、それ以外の支払いを求められることがある。どんなときなのか。仕組みを知れば出費を抑えることができる場合もありそうだ。>

とのことです。

…記事に登場しますが、代表的な医療費の「自費」は、個室や二人部屋などで生じる「差額ベッド代」ではないでしょうか。

この差額ベッド代、個室や二人部屋など差額ベッド代がかかる病室を利用したら必ず支払う必要がある、と誤解されている方がいます。昨年末から今年の初めにかけて、ご主人ががんで入院されたあるお客様もそうでした。

差額ベッド代は必ず支払わなくてはならない、というものではありません。

「救急搬送されたが、個室しか空いていない」とか、「術後の容態管理のため個室に入った」といった場合は、差額ベッド代を支払う必要はありませんし、病院側が請求してはいけないのです。

では、どんなときに差額ベッド代を支払う必要があるのかと申しますと、それは患者が自ら希望して利用した場合です。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2012年11月14日朝刊―

【医療費の「自費」よく確認―同意書、納得してから】

 病院や診療所で治療を受けるとき、患者は健康保険などの保険証さえあれば、かかった費用の1~3割を負担するだけでよいはず。ところが実際には、それ以外の支払いを求められることがある。どんなときなのか。仕組みを知れば出費を抑えることができる場合もありそうだ。

 東京都に暮らす大橋孝治さん(仮名、47)は今夏、消化器の病気で入院、手術を受けた。経過は順調で1週間後に退院したが、会計の際、領収書が2枚出てきたのが気になった。

 1枚は手術や麻酔、投薬などの項目ごとに金額らしきものが記入されている。現役世代が健康保険を使って治療を受けた場合はかかった費用の3割を負担する。支払額は約5万円。その領収書らしい。

 もう1枚は領収金額だけで、項目は「自費」。3割負担などではなく、かかった費用全額がそのまま支払額となっているようだ。こちらも金額は約5万円。合計で10万円ほどを払った。

 ◇不明確な項目ダメ
 事務員に尋ねてみると、金額だけの分は「入院・手術の際の同意書の中に書いてあった『環境費』」という。大橋さんは「そういえば、入院の際の書類に1日当たり7000円ほどそのような費用がかかると書いてあった。こういうものか」と支払いを済ませた。

 実はこの費用の支払いは問題があるとみられる。公的な医療保険制度では1~3割の負担以外のものを患者が払う場合、ルールがある。医療機関が通常の負担以外にいくらでも自由に費用を求めるようになると、誰もが必要なときに医療を受けられるという国民皆保険の原則が崩れかねないからだ。このケースはルールを逸脱している可能性がある。

 まず、ルールを確認しよう。費用がかかる対象のうち代表的なものは個室などに入ったときの部屋代(差額ベッド代)。このほか、紹介状を持たずに大病院を受診したときの初診料、まだ一般に普及する前の先進的な治療の費用なども1~3割負担以外に患者が全額の支払いを求められる。入院時の部屋着代、テレビ代なども同様だ。

 これらの支払いを求める際には(1)内容や費用を院内に掲示する(2)事前に内容を患者に説明し同意を得る(3)領収書を発行する―といった手続きも必要となる。

 「『お世話料』『施設管理費』『雑費』などの曖昧な名目での費用徴収は認められない」(厚生労働省保険局医療課)。具体的な内容を示し、患者の合意を得ることが大前提。大橋さんの例は内容が曖昧で、院内の掲示も、事前の説明もなかった。

 ◇「判断保留」も一案
 認められない形で費用を支払っていたとすれば、医療機関との交渉によってはお金が戻ってくる可能性もある。トラブルになるようなら、行政機関に相談できる。健康保険化入社であれば厚生労働省の外局で、全国に8ヵ所ある地方厚生局の担当部署に問い合わせるのがいい。

 もっとも、病院ともめたくないという人も多い。医療相談などを実施している特定非営利活動法人(NPO法人)ささえあい医療人権センターCOML(コムル)の山口育子理事長は「最初に同意書への署名などを求められたときに、そこに何が書いてあるのか、十分な説明を求め、納得することが大切。分からなければ、その場で判断せず保留するという勇気を持って、誰かに相談するなどして判断してほしい」と話す。

 患者が不透明な費用の支払いを求められる背景には、公的な医療保険制度で病院に支払われる治療代(診療報酬)がおさえられ、病院経営が苦しいという事情も指摘される。適正な医療費に関する議論は避けて通れないが、正確な議論のためにもルールに沿った公正な対応が求められる。

―差額ベッド代、トラブル多く―
 病院の費用支払いでトラブルが目立つのは差額ベッド代にまつわる部分だ。都市部なら入院1日当たり1万円以上かかることも珍しくない。支払い場合のルールはよく知っておこう。

 差額ベッド代は個室に限らず、4人部屋までかかることがある。ただし部屋ごとの費用を院内に掲示し、同意を得て書面で残すなどの条件がある。

 「患者の自由な選択と同意が大前提」(厚労省)。だから、治療上必要がある場合や、病院側の管理の問題などから差額ベッド代がかかる部屋に入院させられても費用は払わなくてよい。厚労省は具体的に「救急患者や手術後の患者で容態が悪く、個室などに入る必要がある患者などには差額ベッド代がかからない」などと通知で明示している。

 ただ、よく分からないままでもいったん同意書に署名捺印してしまうと「同意があった」とみなされてしまうので、事前の理解、納得が何より大切だ。


以上です。

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↑、先月撮影した昆虫です。

1枚目はアキアカネ(メス)。2枚目はトノサマバッタ(メス)。3枚目はセンニチコウで吸蜜中のヒメアカタテハを接写したものです。

↓11月15日21:30現在で7位…アップしました。ありがとうございます。皆様のワンクリックをお待ちしております。
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