長引く空咳、ひょっとしたら「咳喘息」かも。

7月12日の日本経済新聞・朝刊に咳喘息の記事がありました。

記事によりますと、

< 夜になると咳き込んで眠れない日が続き不安になる人が増えている。ひょっとすると「咳喘息」と呼ぶ聞き慣れない病気かもしれない。治療を受けないと、本格的な喘息に進む恐れがあるので、早めに専門医を受診し、治療を受けることが大切だ。花粉症などアレルギー患者が増えていることも、咳喘息の増加につながっているという。

 …

 咳喘息にかかるのは平均すると40~50歳代が多いが、70歳以上の高齢者を含め全ての年齢層で発症するという。ただ、乳幼児には、多くないとされている。成人では4対6くらいの割合で、女性に多いという。

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 咳喘息の疑いがあるのは、風邪が治ったのに、咳だけ続くときだ。春や梅雨時、秋になると決まって空咳が続く人も要注意だ。花粉や黄砂、ハウスダストなどによるアレルギー反応で気道に炎症が起き、咳が出やすくなっているからだ。>


とのことです。

…引受査定の結果に重大な影響を及ぼす気管支喘息は知っていましたが、咳喘息というのは初めて聞きました。

咳喘息は喘息の前段階とも言われており、放置してしまうと喘息に移行してしまうことがあるそうです。記事の内容を見て気がかりな方は一度診察を受けた方がよいと思います。

また、咳喘息と全く同じ症状が出る病気に「アトピー咳噺(がいそう)」があるそうです。咳喘息との区別が困難であるものの、気管支拡張薬の効果の有無で見分けられるそうです。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2015年7月13日朝刊―

【長引く空咳、夜眠れない…咳喘息潜む危険】

 夜になると咳き込んで眠れない日が続き不安になる人が増えている。ひょっとすると「咳喘息」と呼ぶ聞き慣れない病気かもしれない。治療を受けないと、本格的な喘息に進む恐れがあるので、早めに専門医を受診し、治療を受けることが大切だ。花粉症などアレルギー患者が増えていることも、咳喘息の増加につながっているという。

 都内在住のある男性(55)は、夜寝るときに、空咳がずっと続いてなかなか寝付けなかった。市販の咳止めを飲んでも治らない。「肺がんか何か悪い病気では」と不安がよぎり、呼吸器アレルギーの専門医がいる病院を受診した。

 「咳喘息の可能性が高いですね。これを服用してみてください」といって、処方されたのが吸入ステロイド薬だった。数日使ってみたところ、あんなにしつこかった咳が嘘のように止まった。

 男性は子供の頃に小児喘息を患ったことがある。大人になると治ると聞いていたので、「咳喘息と聞いて驚いた」と話す。

 日本呼吸器学会では、小児喘息の既往歴がある人は咳喘息と診断しないことにしているが、咳喘息の人には、小児喘息だった人も少なくないという。小児喘息の約4~7割は良くなるが、2~3割程度が喘息を再発するとされている。

 咳喘息にかかるのは平均すると40~50歳代が多いが、70歳以上の高齢者を含め全ての年齢層で発症するという。ただ、乳幼児には、多くないとされている。成人では4対6くらいの割合で、女性に多いという。

 通常の喘息は空気の通り道である気道に炎症が起きて狭くなり、呼吸をするときにヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる音が出たり、呼吸困難になったりする。

 咳喘息の咳も、気道に炎症が生じて起きる。夜間から明け方に悪化することが多い。喘鳴や呼吸困難になったりすることはないが、就寝後に咳き込んで、しばしば目を覚ますなど喘息との共通点もある。

 夜間に咳が酷くなるのは、昼間に活発に働いている交感神経の活動が、夜になると弱まり、逆に副交感神経の働きが強くなって、気道を締め付けるからだ。気道表面の細胞にある咳の“探知機”である受容体が、刺激を受けて咳が出やすくなるという。枕など寝具に付いたダニなどのアレルゲンが咳を誘発することもあるとみられる。

 咳喘息の疑いがあるのは、風邪が治ったのに、咳だけ続くときだ。春や梅雨時、秋になると決まって空咳が続く人も要注意だ。花粉や黄砂、ハウスダストなどによるアレルギー反応で気道に炎症が起き、咳が出やすくなっているからだ。

 咳は1~2ヵ月以上続くことが珍しくない。空咳の場合が多いが、痰が出ることもあるという。しばしば風邪や気管支炎などと見過ごされる。胸部X線写真をとっても、異常は見つからない。気管支拡張薬を服用して、咳が治まることが診断の決め手になる。

 事前の検査としては吐く息に含まれる一酸化窒素の量を測る方法がある。患者が装置を両手で持って、マウスピースをくわえて一定の速さで息を吐き出す。一酸化窒素の値が高いと気道に炎症が起きていて、咳喘息の疑いが濃いという。

 かつては大学病院や専門病院など大きな医療機関でないと検査ができなかったが、2年前に小型の装置が保険適用になった。このため、最近では一般の医療機関でも検査できるところが増えているという。

 気道に炎症が起きているときは、痰を検査してみると白血球の一種である「好酸球」が増えていることも多い。

 治療には主に炎症を抑える吸入ステロイドを使う。これだけで咳が止まる人もいるが、効果が不十分な場合などは、ステロイド吸入薬と気管支拡張薬(ベータ刺激薬)の配合剤を使う。慢性的な気道の炎症を改善する薬「ロイコトリエン受容体拮抗薬」も有効でよく使われている。

 薬剤にもよるが、1~2週間で症状が改善することが多いという。

 名古屋市立大学病院呼吸器・アレルギー・リウマチ内科の新実彰男教授は、「自然に良くなることもあるが、治療しないと悪化して3割くらいは本格的な喘息に移行するので、早めにアレルギーや呼吸器内科の専門医などを受診してほしい」と注意を促す。

 また最近は「食事の西洋化などで胃食道逆流症の人が増えており、それに伴い空咳に悩む人も多い」(新実教授)と指摘する。

 胃食道逆流症の人は昼間、特に食後に咳が出やすくなる。咳喘息と胃食道逆流症を併発している人もおり、両方の治療が必要なケースも少なくないという。


以上です。
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↑、13年10月に撮影したオオアオイトトンボ・メス。

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