個人年金保険の販売トラブルで再び募る生保不信

2月21日の日本経済新聞・朝刊7面に、生命保険会社が「販売」した個人年金保険への苦情についての記事がありました。なんでも銀行窓販での個人年金保険の契約を巡って、国民生活センターに高齢者からの相談が急増しているというのです。
ただ、中身を見ていてカチンと来たことがあります。
それは、

窓口で「販売」した銀行や証券会社に生じるはずの「販売者責任」や「適合性の原則の遵守」について一切言及していないのです。

保険でのトラブルは、「販売経路」にかかわらず全て保険会社の責任、というのは明らかにおかしな話です。日本経済新聞の記者にはもっと勉強をしてほしいものですΣ( ̄口 ̄メ)!!

関連記事はこちら。
個人年金保険について①
個人年金保険について②
個人年金保険について③
個人年金保険について④
個人年金保険について⑤
個人年金保険について⑥
個人年金保険について⑦

以下、記事の内容です。

【金融取材メモ:個人年金保険にも募る不信感】

 明治安田生命保険をはじめとする保険金不払い問題に揺れた生命保険業界。各社は営業手法や支払いに関する業務指針を策定するなど信頼回復と再発防止に矢継ぎ早に手を打っているが、消費者の間には個人年金保険を巡っても根強い不信感がある。
 「原資保証というから元本保証だと思ったのに中途解約したら損が出た」―。生命保険協会には個人年金保険に関するこんな相談や苦情が数多く寄せられている。


 「顧客からの苦情が急増してる保険会社に金融庁が関心を持っている」。業界にこんな観測が広がった2004年冬。関係者が最初に思い浮かべたのは後に2度も業務停止処分を受けた明治安田生命ではなく、主に変額年金保険を扱う外資系生保だった。
問題はその頃から顕在化していたわけだが、各社の対応は鈍いようだ。国民生活センターでも、銀行での個人年金保険の販売を巡って特に高齢者からの相談が急増しているという。05年の相談件数は1~10月で149件と、年間で128件だった04年をすでに上回った。生命保険協会のある幹部は「苦情が増えていると指摘しても対応が鈍い会社もある」と打ち明ける。

 個人年金保険は保険料を納め、一定年齢に達すると年金のようにお金が払われる保険商品。少子高齢化で主力の死亡保障保険が振るわない中、外資系を中心に保険各社が販売を強化しており、今年度累計の新規契約は11月までで前年比2割増えた。
 運用実績に応じて給付額が変わる*「変額タイプ」では為替変動などで原資が増減するなど複雑な仕組みのものが多い。そうした商品の仕組みが買い手にきちんと伝わっているのか。「最低限の説明義務さえ果たしていれば問題ない」。各社がそう考えているのなら消費者の「保険不信」は消えそうにない。


*注:この記事は、外貨建て個人年金保険を変額個人年金保険と混同して「変額タイプ」として説明しておりますが、明らかに間違いです。為替変動で年金の原資(年金のもとになるお金)が増減する年金保険(外貨建て個人年金保険)は、「定額タイプ」に分類されます。円ベースでは為替の影響で年金の額が増減するからといって「変額タイプ」と説明するのは完全に勉強不足です。

皆様の一票をお待ちしております。
ブログランキング【Bloking】


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

2006年02月23日 23:48
一番コメントげーっと!!

私もこの記事見ました。生保不信を煽ってるのは新聞じゃないの?って気がしたんですけど・・・。
2006年02月24日 01:02
がーんっ!!(ToT)
今日も一番を狙っていたのですが、仕事をしているうちに・・・
本当に、販売経路を明らかにしてから公表すべきですよね。どうしても保険会社を悪者にしたい、っていう雰囲気を感じます。
それにしても、不勉強では困りますね(ーー;)
現役保険営業マン
2006年02月24日 01:12
たいちょーさん、一番コメントありがとうございます。
日本経済新聞は論説や社説で常に風見鶏ですね。バブル景気のときには「日本が一番」、バブル崩壊とともに「日本は全部ダメ、アメリカが一番」、その後は郵便局が銀行をいじめているというイチャモン記事を連載し、最近はライブドア事件のように散々担いだ提灯記事のことを反省せずにボロクソにこき下ろす記事を掲載し、新聞ごっこをしている有様…日本経済新聞の記事をそのまま信じてはいけません。
現役保険営業マン
2006年02月24日 01:20
とことこママさん、残念!!4連覇の壁は厚かった…。
新聞もテレビも基本は「叩きやすいところを叩く」ですね。銀行や証券会社の販売責任より保険会社の責任のみを強調するほうが楽なのでしょう。「社会の木鐸」とはとてもとても…まぁ、今の子供たちにはうってつけの反面教師にはなりますがね。
2006年02月24日 10:38
こんにちは!
結局販売している銀行マンが“アルバイト感覚”で販売しているからですよね!
2007年の窓販解禁が恐ろしい~!!
現役保険営業マン
2006年02月24日 18:46
ともさか保険事務所さん、コメントありがとうございます。
…おっしゃるとおりです。一時払いの変額年金や外貨建て年金は「手数料」ががっぽり儲かる「おいしい商品」ですからねぇ。銀行は「悪いことをする」という認識を持つべきでしょう。

この記事へのトラックバック

  • お知恵を拝借!

    Excerpt: 今日もやります!生命保険の話題です。   まずは初コメントのお礼を。ヨシさん、流しの保険屋さん、みぃさん、ありがとうございました!今後ともヨロシクお願いしま~す。 ヨシさんのブログ.. Weblog: 保険の歩き方 ~生命保険で500万得するための知恵袋~ racked: 2006-02-24 19:14