統合失調症の治療、薬の量を減らす方向へ。

12月6日の日本経済新聞・夕刊に、統合失調症の治療に関する記事がありました。

記事によりますと、

< 100人に1人が発症するといわれる統合失調症。最近、投薬をなるべく減らそうという動きが出てきた。薬による治療が中心ではあるが、日本は海外に比べて多めで、副作用のリスクが高い懸念があるという。専門家が適切な減量のためのガイドラインも作成した。また薬以外の面も重視されている。>

とのことです。

…今回の記事で驚いたのは、処方される薬の種類が3種類以上だと効果が上がるという科学的根拠はない、ということです。

国際共同処方調査によるものだそうですが、素人の管理人は、薬の処方には必ず科学的な根拠があると思っていたのでびっくりです。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞 2013年12月6日夕刊―

【統合失調症 減薬の動き―副作用懸念、専門家が指針。】

 100人に1人が発症するといわれる統合失調症。最近、投薬をなるべく減らそうという動きが出てきた。薬による治療が中心ではあるが、日本は海外に比べて多めで、副作用のリスクが高い懸念があるという。専門家が適切な減量のためのガイドラインも作成した。また薬以外の面も重視されている。

 統合失調症の治療には抗精神病薬が使われる。1種類でどの患者にも効くような万能薬はなく、日本では歴史的に複数種類を処方する傾向があるという。

 国立精神・神経医療研究センターの精神保健研究所が発表した研究成果によると、統合失調症で出来高払いの精神病棟に入院している患者のうち、3種類以上の薬を処方されている割合は約4割、4種類以上は2割にのぼった。外来でも約2割が3種類以上だった。

◇欧米より多め
 2011年10月のレセプト(診療報酬明細書)を調べた結果で、調査の限界はあるが、全国的なデータ分析は初めて。欧米では2種類以下がほとんどで、日本の多種類は国際的に珍しいという。

 薬は必ずしも1種類でないといけないわけではなく、患者によっては3種類もあり得る。

 だが、「むやみに多いのはよくない。往々にして種類が増えると大量処方につながることがある。種類や総量が増えると、副作用のリスクが高まる恐れがある」と同研究所の山之内芳雄・社会福祉研究室長は指摘する。

 副作用には、喉の渇きや、便秘、心臓への負担の増加、ぼんやりする傾向、前のめりになったり手が震えたりする運動の異常、うまく飲み込めないといった症状があるとされる。

 また、それぞれの薬の量が少ない場合でも、作用の仕組みが異なるものを根拠なしに混ぜることによって効き目が分かりにくくなる恐れもあるという。

 同じ調査の別途分析した結果では、医療費が定額払い方式の病棟の場合は3種類以上が約25%と出来高払いより低かった。「包括払い方式では診療報酬上のインセンティブ(2種類以下の処方に対する加算)が働いて、薬を減らしている可能性がある」と同研究所の伊藤弘人・社会精神保健研究部長は推測している。

 1種類の処方の割合も年々増えてはいるが、国際共同処方調査によると、日本は欧米や東アジアの平均よりも低い。3種類以上だと効果が上がるというはっきりした科学的根拠もないという。

 投薬の減量は重要だが、やみくもに減らせば良いといいわけではない。「既に処方している薬の総量や種類を急に減らすと良くない場合があり、ゆっくりと減らす方法が必要」(山之内室長)。そのためのガイドラインを今回、日本で初めて作成した。

 国立病院機構・鳥取医療センターや藤田保健衛生大学などと共同で減量の臨床試験をした結果、ゆっくりと慎重に減らせば、体への負担がなく、安全なことが分かった。この研究成果に基づき、SCAP法という方法による減量を支援する計算シートを10月に公表した。

 今後は「ガイドラインの活用など臨床の医師が質の高い医療を提供できるようサポートする仕組みや、活動が日本に必要だ」と伊藤部長は指摘する。

◇入院長引かせず
 治療では薬以外の部分も重要になってきている。「患者さんと信頼関係をつくり、治療法についての意思決定をシェアするSDM(シェアード・ディシジョン・メーキング)が大事」と話すのは東京大学の笠井清登教授。

 例えば、幻聴や妄想を真実として信じているが、興奮状態はなく、暴れたり、死にたいと思ったりしない軽度の人の場合は、まず本人の訴えをよく聞き、信頼関係を構築する。すぐに薬というわけではないという。

 最近重視され、広がりを見せつつあるのが「リカバリー・モデル」という手法だ。ここでいうリカバリーは、患者自身が病気をどうコントロールし、地域で自分自身に価値を見出して生きるかという意味だ。患者が主体的に治療のゴールを目指すのを病院が支援する。

 なるべく早く治療を開始し、入院を長くせず、地域に戻れるようにする。健康な人と同じ状態に戻る必要はないとし、新たな人間性、人間的価値に気付いて幸福に生きている状態になることを指す。東大病院では考え方としては昔からあるという。

 これは、患者をなぐさめるためのモデルではなく、希望を持てるようにするモデルという。

 長くかかる病気なので、例えば20歳で発症し、30歳でリカバリーしたとして、その10年間に脳と心の発達が変化していくので、こういう考え方が重要になるという。

 「病気になったことで新たな自分を発見できました」「病気になってよかった」―。笠井教授はリカバリーした患者からこんな声を聞く。「負け惜しみで言っているのではなく、本当に生き生きとして話す」と強調する。

 「患者さんは医療従事者と手を取り合って、リカバリー・モデルを目指してほしい。医療従事者も、ぜひリカバリー・モデルを念頭に置いて取り組んでほしい」と笠井教授は訴える。


以上です。

画像
↑、枝に止まるコオニヤンマ(オス)。本種は日本で2番目に大きいトンボで、性格は獰猛。他のトンボや大型のアゲハチョウ、スズメバチ、セミなどを襲撃して捕食します(6月撮影)。

↓12月9日19:00現在で7位…アップしました。ありがとうございます。皆様のワンクリックをお待ちしております。
人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ

↓現在18位…横ばい状態です。皆様のワンクリックをお待ちしております。
マネポケ金融投資ブログランキング!
マネポケ金融投資ブログランキングへ

↓12月9日19:00現在で8位…下がってしまいました。皆様のワンクリックをお待ちしております。
にほんブログ村 保険へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック