保険会社の格付けについて

今回は、生命保険会社や損害保険会社への「格付け」についてお話します。この格付けが良い保険会社を選ぶということも、「いい保険」に入る要素のひとつといえます。

さて、保険会社への格付けを「社債」の格付けと同じものとして論じている方をしばしば目にしますが、それは間違いです。保険会社への格付けと「社債」に対する格付けは全く異なるものです。

保険会社への格付けは正式には、

【保険財務力格付け】

といいます。
そして格付けの意味することを、ごく簡単に申し上げますと、

「契約者や被保険者に約束した保険金や給付金の支払いを実行する(これを“保険契約債務の履行”といいます)能力の強さと、その能力を維持する可能性の高さ」を指し示す指標。

なのです。

なお、どの位置より上の格付けであれば、「保険契約債務を履行する能力が強く、その能力を維持する可能性が高い」とみなされるのかと申しますと、格付け会社のひとつ、スタンダード&プアーズ(S&P)では

「BBB」以上に格付けされる保険会社は、強みが弱みを上回る財務内容を特徴とし、保険契約債務を履行する能力を維持する可能性が非常に高いとみなされる。

としています。

以下、格付けとその意味するところの一覧です(S&Pの資料を“参考”にしました)。皆様が加入している保険会社はどこの位置にあるでしょうか。一度、各保険会社のHPをチェックしてみては?
まずは、「AAA」から「BBB」までです。

①「AAA」:保険契約債務を履行する能力は極めて強い。スタンダード&プアーズの最上位の保険財務力格付け。

②「AA」:保険契約債務を履行する能力は非常に強い。最上位の格付け「AAA」との差は小さい。

③「A」:保険契約債務を履行する能力は強いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境が悪化した場合、その影響を受けやすい。

④「BBB」:保険契約債務を履行する能力は良好だが、上位の格付けに比べ、事業環境が悪化した場合、その影響を受けやすい。


「BB」以下に格付けされる保険会社は、強みを上回る不安定要因を有する危険性があるとみなされます。「BB」はこのグループで不安定性が最も低いことを示し、「CC」は最も高いことを示します。

⑤「BB」:保険契約債務を履行する能力は限界的である。強みもあるが、事業環境が悪化した場合、債務を履行する能力が不十分となる危険性がある。

⑥「B」:保険契約債務を履行する能力は弱い。事業環境が悪化した場合、債務を履行する能力が損なわれる危険性が高い。

⑦「CCC」:保険契約債務を履行する能力は非常に弱い。債務の履行は良好な事業環境に依存している。

⑧「CC」:保険契約債務を履行する能力は極めて弱い。債務をすべては履行できない危険性が高い。

⑨「R」:財務上の問題が理由で規制当局の監督下に置かれている保険会社に付与される。違反行為など、財務上の問題と関係ない事由で規制措置を受けている保険会社に「R」が付されることはない。

*「NR」:格付けがなく、保険契約債務を履行する能力に関する意見を公表してないことを示す。


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