プリン体、体内で作られる割合が全体の7割。

6月6日の日本経済新聞・プラスワンに尿酸値とプリン体に関する記事がありました。

記事によりますと、

< 春の健康診断で「尿酸値が高い」と指摘を受けた人はいないだろうか。血液1デシリットル中の尿酸値が7ミリグラムを超える状態を「高尿酸血症」と呼び、中高年だけでなく30歳代でも増えている。高くてもすぐ不調が出にくいため、何となく放置する人が多いようだ。

 ところが、高尿酸血症の状態が続くと様々な不調が出る。代表例が痛風発作だ。手足の関節に尿酸の結晶ができ、衝撃などで剥がれると、異物だと認識した白血球が排除しようと炎症反応を起こし激痛が走る。血流が弱く冷えやすい足の親指で起きやすいが、足の甲や手首などでもなる。

 …

 そもそも尿酸はプリン体と呼ぶ成分の一種で、生命活動に欠かせない。主なプリン体には、動植物の細胞中にある遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)や、エネルギーに関わるATP(アデノシン3リン酸)、うまみ成分のイノシン酸などがある。

 プリン体は食事から摂取するものと思っている人が多いが、食べ物からは全体の約3割。7割は体内でのエネルギー消費や新陳代謝のときにATPやDNAが分解されて作られる。尿酸値を上げないためには、食事と体内で作られる両方への対策が必要といえる。>


とのことです。

…プリン体は全体の7割が体内で作られる、ということを今回の記事で初めて知りました。

尿酸値が高いと指摘されたからといって、単にプリン体を含む食品の摂取量を抑えたり、プリン体を含まないお酒に変えたりするだけでは有効な対策にはならないですね。

高くなってしまった尿酸値を下げるには、食事療法や有酸素運動による肥満解消も重要だそうです。

【記事の内容】

以下、記事の内容です。

―日本経済新聞・プラスワン 2015年6月6日―

【尿酸値や痛風のウソ・ホント―対策のポイントは】

 贅沢病ともいわれる痛風やその原因となる尿酸値が高い人が増えている。尿酸値を上げる原因のプリン体に関しては「ゼロ」や「減らす」とうたう食品が出回るなど、摂取に気を使う人が増えているようだが、食事や運動、症状などに対する誤解もあるようだ。関連する知識を整理、尿酸値を上げない生活のポイントをまとめた。

 春の健康診断で「尿酸値が高い」と指摘を受けた人はいないだろうか。血液1デシリットル中の尿酸値が7ミリグラムを超える状態を「高尿酸血症」と呼び、中高年だけでなく30歳代でも増えている。高くてもすぐ不調が出にくいため、何となく放置する人が多いようだ。

 ところが、高尿酸血症の状態が続くと様々な不調が出る。代表例が痛風発作だ。手足の関節に尿酸の結晶ができ、衝撃などで剥がれると、異物だと認識した白血球が排除しようと炎症反応を起こし激痛が走る。血流が弱く冷えやすい足の親指で起きやすいが、足の甲や手首などでもなる。

 痛風にならなくても、腎障害や尿路結石などの原因になる。血液をこして尿をつくる腎臓では、もともと尿酸値が高い状態だが、高尿酸血症だとさらに高濃度になり結晶ができやすい。結晶で尿酸を排出する機能が衰え、悪循環に陥りやすい。

 そもそも尿酸はプリン体と呼ぶ成分の一種で、生命活動に欠かせない。主なプリン体には、動植物の細胞中にある遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)や、エネルギーに関わるATP(アデノシン3リン酸)、うまみ成分のイノシン酸などがある。

 プリン体は食事から摂取するものと思っている人が多いが、食べ物からは全体の約3割。7割は体内でのエネルギー消費や新陳代謝のときにATPやDNAが分解されて作られる。尿酸値を上げないためには、食事と体内で作られる両方への対策が必要といえる。

 食事で気をつけたいのは、プリン体を含む食品を控えること。1日の量を400ミリグラムまでが目安。プリン体の多い食品として「魚卵をあげる人は多いが、必ずしもそうではない」と帝京大学医学部の金子希代子教授は話す。プリン体は重量当たりの細胞数が多いほど多い。「イクラや数の子は細胞数が少ないため、むしろプリン体が少ない食品」(金子教授)。

 細胞がないか極めて少ない牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、プリン体をほとんど含まない。一方、極めて多いのが、細胞数が多いレバーや白子、タラコ、肝臓を丸ごと食べる煮干などだ。「プリン体はうまみ成分でもあるため、美味しいものにはプリン体が多いと心得た方がいい」(山中教授)。鍋やラーメンのスープにも溶け出ているので、飲み干さないことだ。

 両国東口クリニックの大山博司理事長は、「クロレラやビール酵母といった健康食品にも多いので、飲み過ぎは禁物」と注意を促す。尿酸は、尿が酸性になるほど溶けにくく、体外への排泄が抑えられる。尿を中性にしやすい野菜やきのこなどを多くとるとよい。

◇飲酒は適量に
 アルコールの取り過ぎにも気をつけたい。アルコール飲料に入っているプリン体だけでなく、アルコール自体に尿酸値を上げる作用があるからだ。「肝臓で分解される時にエネルギーを使うためATPが分解されて尿酸を上げるうえ、アルコールには尿酸の排出を抑える働きもある」と山中教授は話す。

 尿酸値に影響しない1日の適量は、ビールなら500ミリリットル、ワインなら180ミリリットル、日本酒なら1合ほどだ。

 「肥満の解消も重要。食事療法で体重を落とすと尿酸値が下がるとの報告がある」と金子教授。ただし、体重を落としたいからといって、尿酸値が高い時の筋トレやマラソンなどの激しい運動は逆効果。激しいエネルギー消費で大量のATPが分解され、尿酸値が急上昇する。

 「薬の服用で尿酸値を抑えていた患者が、事務で筋トレに励んだところ、急上昇した例もある。尿酸値の急激な変動が発作の引き金になる可能性もある」と大山理事長。まずは散歩など有酸素運動から始めよう。他に心身のストレスも尿酸値を上げる要因。十分に睡眠をとり、リフレッシュして過ごしたい。

◇女性、尿酸値低くても腎臓に注意を
 高尿酸血症や痛風は圧倒的に男性が多く、痛風患者の95%以上が男性だ。これは男性に比べて女性に平均尿酸値が約1.5ミリグラム/デシリットルも低いことによる。痛風は、高い尿酸値が続いた期間が長いほど発症しやすいため、女性はなりにくい。

 このように女性の尿酸値が低いのは、女性ホルモンであるエストロゲンに尿酸を排泄する作用があるからだ。つまり、女性も更年期以降には、尿酸値が上昇しやすい。

 ただし、「女性は痛風になりにくい一方で、基準値より低い6ミリグラム/デシリットル以上の尿酸値でも腎疾患の合併リスクが高まるという報告もあり、注意が必要だ」と大山理事長は警鐘を鳴らす。


以上です。

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↑、初夏の陽射しを浴びるキタテハ・夏型(昨年5月撮影)。

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